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阪急電車 みんなのレビュー

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みんなのレビュー1,033件

みんなの評価4.3

評価内訳

1,023 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

甘いだけじゃない、電車内で交差する16のストーリー

2008/06/02 13:48

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YO-SHI - この投稿者のレビュー一覧を見る

 図書館戦争シリーズで、その甘さ加減で多くの読者を獲得した有川浩のラブストーリー。何組かのカップルの甘~~い物語が、阪急今津線を舞台に展開する。

 まず、話の運びがウマい。宝塚駅から西宮北口駅までの約15分、8駅の電車の進行に合わせて、往復で16個の小さな物語が展開する。同じ電車に乗り合わせた人々の話だから、それぞれの物語の主人公たちが、車内ですれ違ったり、ほんの少し言葉を交わしたりする。そして、そのほんの少し交わす言葉、いや、ただ横にいて聞いた会話が、人を勇気付けたり、救ったりもするのだ。

 そして、やっぱり甘い。冒頭から若い恋の予感たっぷりの滑り出しだし、その出会いのきっかけは市立図書館!なんとも初々しい舞台設定ではないですか。でも、いかに初々しくても、この2人はどちらも勤め人で、おそらく20代半ばぐらい。中高生の淡い恋ではないので、着実に愛に育っていく。

 さらに、甘いだけでなくカッコいい大人の女性も何人か登場する。1人は孫を連れたおばあさん、1人は結婚式に白いドレスで乗り込んだ女性。その一言一言がカッコいい。あの場面で「素敵なブランドが台無しね」って言えるあの人は素晴らしい。

 実は私は、この舞台のすぐ近くの出身、表紙のあずき色(著者は「えんじ色」と言っているが、私は昔から「あずき色」だと思っていた)の電車には数えきれないほど乗った。
 ただ、今津線というのホントに短い支線で、特に用がなければ近くに住んでいても乗らない。私は10回ぐらいしか乗ったことがないので、さすがに駅や沿線の風景は思い出せない。有名私立大学や高校が多い、その場所の雰囲気は分かるだけに、それがちょっとくやしい。

 最後に一言。図書館戦争は小学生でも楽しめる。でも本書はちょっとキツい。大人限定の話もあるので...

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紙の本

あっかたい「クロスオーバー」――片道15分の車内にて。

2010/01/15 20:36

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

もう、めちゃくちゃいい。

関西圏にお住いの方にはお馴染みのえんじ色の私鉄――阪急電車。大阪の中心梅田(=JRでは大阪駅と呼ぶ)から京都へ、神戸へと延びている阪急路線の中ではマイナーな今津線が作品の舞台だ。

片道わずか15分の今津線は、宝塚駅と西宮北口まで――間に6駅を挟んで――を結ぶローカル線だ。本書には16篇の短編が収められているのだが、各短編のタイトルは今津線の駅名となっている。往路8駅、そして復路8駅の合計16編。各ストーリーでは今津線を利用して暮らす人々の日常、恋の始まり、別れなどが描かれ、それぞれがクロスオーバーされている。

登場人物は至って普通の人もいればユニークな人もいて、その配合割合が巧いのか、普段ならば思わずありえへんっ!と突っ込みたくなるような偶然の数々が、驚くほどすんなり入ってくる。少しだけ登場人物を紹介するが…新朗を寝取られて子供まで作られた女(この表現は本文より引用)や社会人なのにアホな(でもすごく優しい)彼氏とその冷静で賢い女子高生の彼女などなど、他にも魅力的なキャラクターが満載だ。

更にいたるところにユーモアが散りばめられていて、特に既出のおバカな彼氏の「絹」という漢字さえ読めないエピソード(実話が元になっているらしい)などはお腹を抱えて笑いそうになった。

さて話は変わって著者について。初めにも書いたのだが、わたしにとっては「ハジメマシテの作家」さんだ。わたしは新刊情報はもとより作家情報にも疎いのだが、みなさん、有川浩さんって女性だってご存知でした? しかも「浩」は「ひろし」ではなく「ひろ」と読むらしい。わたしはあとがきを読むまでてっきり男性だと思っていた。男性が書いている作品だと思って読んで、読み終えた時にすごくあったかい気持ちになった。そしてあとがきを読んで…男性だと思っていた作者が実は女性だったのだから、もちろん軽い衝撃はあったのだが、それよりも何よりも驚いたのは、女性が書いたと認識することによって「あったかい気持ち」がもっとあったかくなったということ。なぜだろう…不思議、だ。

とここまで絶賛しておいて何だが冷静になって見つめてみると、わたしは阪急電車に少なからず思い入れがあるので、この作品が余計に良く感じてしまった可能性は捨てきれない。ローカルネタって最初っからひいき目で見てしまうものだもの。だけど…やっぱりいいな、この作品。もしご興味が湧いたら是非。阪急電車をご存知なら尚更結構。ご存知なくても物語として、十分味わいのある作品だと思う。

それから…お薦めの有川浩作品がございましたらお薦めいただければ幸いです。自衛隊三部作というのが文庫化されているようですが…自衛隊…悩むところなのです。。。



『阪急電車』収録作品
・宝塚駅
・宝塚南口駅
・逆瀬川駅
・小林駅
・仁川駅
・甲東園駅
・門戸厄神駅
・西宮北口駅

そして折り返し。

・西宮北口駅
・門戸厄神駅
・甲東園駅
・仁川駅
・小林駅
・逆瀬川駅
・宝塚南口駅
・宝塚駅

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紙の本

本をつなぐ列車にのって

2008/03/08 01:54

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

・・・特急で読んでしまった・・・それは本書が「どうせ最後はこうなるんでしょ?」と予想がつくほど単純明快で読みやすく、予想を裏切ら無いラストであり、それと同時に期待も裏切らないからだ。
いや、期待以上の盛り上がりと胸躍る思いをさせてくれる。心が若返る、というのはこういうことを言うのだろう。
私は有川氏は演歌の人では無いかと思う(笑)お約束の演歌メロディーありがちな展開と妙にまとまるエンディング。

しかし結末が解っていてもその中に乗っているメロディーや歌い手、場面や主人公が違えば、私たち聴者・読者はそこで大いに楽しむことが出来る。
そう、ちょうど電車のように。

電車は毎日おなじ線路の上を、同じ始発を出発し、必ず同じ「終電」にたどり着く。同じ駅に同じ線路。なのに乗っている人々は一致しない。
車内で繰広げられるドラマは一駅毎に変わり、人と駅とを線路が繋ぐ。

駅から駅へ、人から人へ・・・本書が滞りなく次の停車駅まで進んで行くことを願いつつ。とりあえず私は一読者として、この本を次の誰かにつなげたい。書評という電車を使って。

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2008/01/28 23:26

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2008/03/16 17:43

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2008/02/01 13:15

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2008/02/03 03:34

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2008/02/05 00:23

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2008/02/16 23:04

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2008/02/14 18:57

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