紙の本
仕事が本を読むことなんて。うらやましい……
2008/03/30 16:50
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
ツクツク図書館職員募集「仕事 本を読むこと」
全力で転職しますね!
ただし、ツクツク図書館には「つまらない本しかない」。
うーん。それは困りました。
来る日も来る日もつまらない本しか読めなかったら
耐えられるでしょうか。
本好きにはムリです。
さらに小さな部屋が無数にある図書館と聞けば
どんな小説が詰まっているのだろうとワクワクしますが、
どれもつまらない部屋なのです。
だめな図書館のツクツク図書館。
とはいっても正式名称ではない。便宜上、読んでいるだけです。
(ツクツク図書館は言いやすいのに、筑津区図書館は言いにくい)
着ぶくれた女を「本読み人」として雇います。
そのほかにも外国語の本を読むのが仕事の≪語学屋≫。
本を棚に戻す≪戻し屋≫。
図書館に本を持ってくる≪運び屋≫。
彼らはただ黙々と仕事をします。
女の家には猫がいて、女が読まない代わりに
この猫は本を読みます。
そのしぐさがかわいらしい。
肉球をなめ、ページにつけ、えいっ!とめくる。
一回でめくれると、猫はうれしい。
ファンタジーなのかヒネクレた現代文学なのか
おもしろいのかつまらないのか、判読できないのですが
ディティールがいい。
かといって訪れてみたいかというとそうでもない。
不思議な、忘れがたい小説でした。
紙の本
つまらない本
2024/03/31 13:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
うーん。
つまらない本かあ。
でも、何かしらの考えがあって、商業ベースに乗せるべく出版されてるんだよねえ。
難しいところだね。
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久しぶりに息が合った本だった。
名前のない図書館だけど、筑津区にあるので「ツクツク図書館」と愛称がついている。でも、愛称がついているからと言ってみんなから愛されている図書館でもない。そこは、面白い本が一冊もない図書館だから。
読み終わった今、まだ解決してない問題がいくつか残っている。
あれや、これは一体どうなったんだろう。
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つまらない本しか置いてない図書館の話。働いている人はつまらん本を読むことが仕事らしい。つまらん本は誰にも読まれないものね。だから代わりに読んであげてるみたい。
シュールでおもしろかった。出てくる女の発言がまじでうけた。図書館で働いているくせに本嫌い発言とか。欲望のままに生きすぎ!!本の題も相当シュール「僕とねじ」「僕のねじ」「僕がねじ」がねじの部屋の主要3部作らしい。
そして、館長はいい人なのに図書館に嫌われててかわいそうな人だ。
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なにやら劇団の脚本のような内容。
誰も行かない図書館で働き出した女。仕事はその図書館にあるつまらない本を読むこと。
なにやらよくわからない内容でした。
それとも、若者の感性についていけなくなっているだけだろうか?
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ネット小説のような感じですね(実際、そうなんでしょうか?) つまらない本しか置いていないツクツク図書館。でも間取りとか、かなり気になります(笑) 物語としてはイマイチなのですが、どこか印象的ではありました。/(2008.03.15読了)
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ナンセンスでシュールな物語。
作品に意味を求めようとすると味わいが逃げていく。
作成日時 2008年04月20日 08:28
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変わったお話・・・ツクツクが筑津区だとは・・
話し毎に部屋がある図書館ってのはいいかもしれない。
つまらない本を読むことほど苦痛なものはないと思う。
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もう『図書館』って題名見ただけで、内容見ずにレジへ向かいました
『ツクツク図書館』には、
つまらない本しか置いてない。
誰にも読まれなかった本しか集まらない。
それらをひたすら「読む」事を仕事とする女が主人公。
でも仕事しません、この方(笑)
だってつまんない本読む仕事はつまんないから。
とにかく、かなーり独特の世界が漂ってる本。
途中これは自己啓発本の類か?と疑ってもみたけど、どうも違うみたい。
…でも嫌いじゃないです、この感じ。
全体的にシュールな笑いが満載な1冊でした
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異様な雰囲気が、ただただおかしい。
会話のやり取りとか、シュールに面白い。着ぶくれした女の我が道を行くふてぶてしさは、物語の中で圧倒的な存在感を持つ。
独特で妙な話の展開に、そんな馬鹿なと思いつつも、面白くて惹き込まれてしまった。
ひたすら変。変なんだけど、あとをひく。面白い。ラストも◎。
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なんだかよくわからなかったけど、こんなつまんない図書館があるならば、
一度は来館してみたいものです。
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ほのぼのとした話。
いつもコートを着込んでる女がつまんない本しか置いてない図書館で本を読むだけの仕事を始めるところから話が始まります。
その図書館には「館長」「運び屋」「戻し屋」「語学屋」の個性豊かな人ばっかり!
女の猫のぶぎいって鳴く「ギイ」も途中から、図書館の一員に 笑
ひそかにギイの元飼い主は図書館の元館長だったりね。
伝説の本を探すために頑張ったり、果たして伝説の本はあるのか?
ほのぼのとしてて、心が温かくなりますよー(^^)
ちなみに図書館で読みました 笑
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町のはずれにあるツクツク図書館は、ちょっと変わっている。
小さな部屋が沢山あって、それぞれの部屋にそれぞれの本が詰まっている。
しかも、つまらない本しか置いていない。
働いている職員も「戻し屋」「運び屋」「語学屋」と可笑しな人達ばかり。
さらさらと軽く読める本でした。
「館長」と「着ぶくれした女」の会話が面白かったです。
私だったらこの図書館に行けるのかなぁ…?
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「自分が愛されているかどうかを判断するのは難しい。だが嫌われているかどうかなら、簡単にわかる。館長はきっと、図書館に嫌われている。」
紺野キリフキ作品2作目。
私は結構この人の世界観が好きだなぁ、合うなぁ、と思うのでありました。
自分がこの世界にすっと入っていけれるのがよくわかる。とても面白く読んだ。
不思議な世界なんだけれど、どこか最後は切なくて、それでもどこかへ続いていくような。
前作の『キリハラキリコ』もそんな様相なのだった。
ダメな本ばかりが集められるツクツク図書館。その図書館の持つ不思議。
万人受け系では決してないけれど、もっとこの人の世界を覗いてみたい気持ちにさせた。
【7/19読了・初読・市立図書館】
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〈内容〉つまらない本しか置いてない、ツクツク図書館。職員も建物もへんてこぞろい。弱気な館長、運び屋、語学屋、戻し屋ちゃん…そこにある秋、ひとりの着ぶくれ女がやってきた。女は働かないで、わがまま放題。だけど、図書館にある“伝説の本”の話を聞いて…?奇妙でかわいくってクセになる。キリフキワールド、いざ、開幕。