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仕事には役に立たないかもしれないが、
キーボードのなぜを紐解いてくれる本。
ずっと気になっていた人も多いだろう。
ぜひ、一読を。
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コンピューターのキーボードは、なぜあんな風にアルファベットがバラバラになっているのか。
それを歴史的に解き明かす本。
ここまで読んで、「ああ、それはあれでしょ。昔のタイプライターの頃にね・・・」と、言おうと思ったあなた。
ぜひ、この本を読んでください。
「タイプライターのアーム(活字棒)保護」説はウソなんです。
たくさんの資料が載っているので、「へえ、昔はこんな配列だったんだあ」って、眺めるだけでも楽しい本です。
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タッチタイプライティングの歴史(ベネディクト社発行の無料冊子) レミントンに都合の悪いことはすべて無視する方針で書かれている。偽の歴史書。ただし後のタイプライターの歴史書の多くが引用し、だまされる。 アンチQWERTY説 「初期のタイプライタは機構が稚拙で、印字速度が速くなると印字棒がすぐからむという問題があった。」これは誤り QWERTYになったのは1882年でそのころタイプライタにアームはなし。
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恥ずかしながら,QWERTYはタイプライターを打つ速度を遅らせるための配列だと最近まで信じてました。
ただ,ちょっと変だなとは思っていた。
というのも,普通に打つ分には左右の手のどちらかが連続することはないし,どこか一つの指が連続することもないので,意外にテンポよく打てるんだよね。
まあ,私はタイプ速度が遅いので,実感出てきてないだけかと思っていたときに本屋でこの本を見つけて購入。
前半からタイプライターの歴史が続いて,正直退屈。
しばらく積んでた。。
最後の章でコンピュータのキーボードがQWERTYになった理由に言及しているのだが,その前のタイプライターの話と比べてちょっと内容は薄い気がした。
参考文献も豊富でQWERTYキーボード誕生の歴史書的な意味はあるのだと思う。
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よく言われている様な、タイプライターのアームが絡まりにくい様な配列になっているというのは、あとから宣伝用の冊子のために都合良く調整して作った嘘っぱちだそうだ。ほとんどの記述はこの宣伝冊子の孫引きで作られている。
実際は、アーム式になる以前からQWERTY配列は配列の1つとして存在した。その後、まるで8ビットパソコン時代の様なさまざまなキー配列の群雄割拠の時代を経て、タイプライタートラストによって合法的に持ち株会社にまとめられる事になり、さらにQWERTY配列統合の方向にどんどん傾倒して行く。
タッチタイプの登場、女性の参政権運動をしていた女史が女性の社会進出のためにタイプライターが最適と考えた事、その後のテレタイプ登場で欧州と米国の規格がまとまった事など、アメリカの大きな歴史の中にキー配列の普及・規格化を見ることができる。
日本とアメリカの「@」マークの位置が違うのは、当初2種類の規格があったが、その後日本が採用した配列は米国では廃止されてしまったため。
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私怨っぽいきっかけで書かれた論文にキャッチーなタイトルをつけて一丁あがり、な本。
あとがきに延々書いてある通り、QWERTYがタイプスピードを落とすため云々の部分はちょう詳しく調べられているのはいいとして、俺の読み方が悪かったせいか、初期のQWER...配列は誰の手によって、いかにして決定されたのか?という部分がわからない。
全体的に論文のフォーマットで書かれているもので、「書籍」としては成立していない。どうやらNTT出版には編集者がいないようだ。
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思った以上に扱う内容は広かった。タイプライター史 (あるいはキーボード史) という感じ。QWERTY 配列の出発点は、一段目が左から右へ A から始まり、もう一段目は折り返して右から左へ Z までというのものだったのか。FGH、JKL、MN なんかは生き残ったアルファベット連続なのね。
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PCのキーボード配列にまつわる都市伝説を,豊富な史料に基づいて否定し,またなぜこのような都市伝説が広まってしまったのかを検証する労作。特許文献や新聞記事等,図版を多数収録していて楽しい。細部に関してやや複雑でわかりにくく,主張がよく読み取れない部分もあったのは少し残念。
「現在のPCのキー配列は,タイプライター時代,印字を行なうアームが互いに絡まらないように,タイピング速度を落とすためにつくられた配列がそのまま残ったもの」というのが本書で棄却される都市伝説だ。意外性,分かりやすさといった都市伝説の特徴を見事に備えている。
タイプライターが発明されたのは,1868年のアメリカ。当初のキーは,ピアノの黒鍵白鍵のような二段配置で,アルファベット順に並んでいた。それが,キーの数を増やす必要性から三段になり,数々の思考錯誤と変遷を経ていく。メーカーによって異なる配置も使われたが,大文字小文字を一つのキーで共用する工夫を取り入れたこともあって,レミントンのQWERTY配置が有利に。タイピングコンテストでQWERTY配列が強かったという記事はあっても,速く打てないキー配置を目指したことなど,まったく出てこない。タイプライター会社の経営統合による市場独占も手伝って,19世紀末には完全にQWERTY配列が固定化する。
それではなぜあの都市伝説が作られたのだろう。それは,1920年代からささやかれた,QWERTY配列の根拠を活字棒の衝突回避に求める怪情報だった。これを「より効率的なキー配列」を発明したドボラック氏が援用する。彼は根強く自分のキー配列の宣伝に努めるが,1955年の連邦政府による実験によっても,ドボラック配列のメリットは確認できなかった。連邦政府は打鍵効率化によるタイプライターの台数削減を断念。
そして1985年に出版された経済史学者デービッドの「QWERTY経済学」説によって,QWERTY配列は非効率を目指していたというさらなる尾鰭がつく。彼は市場放任主義を批判する立場から,「市場の失敗」の代表例として「効率の悪いQWERTY配列」が「自由市場を独占した」ことをとりあげた。これが安易に引用され拡散されていくことになる。多くの人がPCを使いこなすようになってきて,これが大いに広まった。根拠がないにもかかわらず。
結構そういう話って,ほかにも多いのかもしれないな…。
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コンピュータのキーボードのキー配列が今のようになった経緯について詳しく解説。人名・会社名が多く、ちょくちょく整理しつつ読み進めました。
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※ブクログ初投稿です。わかりやすく、簡潔に書くことを心がけます。
読者が今後「アンチQWERTY説」に向かって石を投げる(末筆より)ための一冊。
19世紀、アメリカの特許戦争の中でさまざまな配列のタイプライタと、それのプロフェッショナル=現在でいうところのタッチタイピング習得者が登場した歴史、そしてショールズ考案のQWERTY配列の変遷と普及がこと細かに描かれている。
前半は人物名・企業名のカタカナ表記が大変多く目立つので読みにくい。
また、肝心のQWERTY配列自体を紐解こうとした形跡はなく、消化不良気味なのが惜しい。
しかし、一般に知られているQWERTY配列に関する、結果ありきの論文に頼ったエセ科学的推測をバッサリと斬っており、読みごたえは十分にある。
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QWERTY配列の誕生について今まで持っていた知識が都市伝説の類に近いレベルであったことに驚いた。
それ以上に驚いたのが、記号の配列である。今では「英語キーボード」として、2のシフトに@があり、;のシフトに:があるキーボードが玄人受けしている一面もあるが逆にこちらがIBMがPC用に後からつくり標準化したもので、今日本のPCに普通に使われている、2のシフトが"で;の隣が:である配列が先に生まれ標準化されていた記号の配列であった、ということである。
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「ガセネタだったのか!」
QWERTY配列キーボードが誕生した理由としてよく見聞きするコレ→「タイピストのスピードが上がるにつれて、タイプライターの性能がついていけなくなり、タイピストがなるべく打ちにくいようなキー配列が生み出された」。
ガセネタだという事実もさることながら、本を読み進める過程でキーボード配列の標準化に向かう流れをなぞることができたのも面白く。
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キーボード配列の俗説を、タイプライターの歴史から丁寧に紐解いていく。すごく興味深く、タイプライターを作ってきた人々が良かったです。
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タイプライター、キーボードの歴史を美しい図表を見ながら学べる。著者の検証によると、QWERTY配列は都市伝説に近い。すなわち以下の言説は間違っている。「タイプライターのキーボードは、元々はABC順に並んでたんだ。でも、タイピストのスピードが上がるにつれて、タイプライターの性能がついていけなくなり、印字をおこなうアーム同士が絡まるトラブルが増えていった。そこで、アームの衝突を防ぐために、タイピストがなるべく打ちにくいようなキー配列をデザインしたんだ。それがQWERTY配列だよ」 実際は、メーカー側の事情によるとのこと。ただ、なぜQWERTYになったのか、読者の疑問は最後まで解かれなかった。