紙の本
わたし(19歳)にとっての「少女小説バイブル」
2009/07/01 19:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ラフェープリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
(1)生物学上の異形のモノ(社会性昆虫、寄生と孵化、精神体ウィルス、神学の天使論)
(2)青春の「甘酸っぱい+切ない+イタイ」な感性ワールド
(3)イラスト(特に表紙)が作品にとって最上の礼讃
(以上が「アンゲルゼ」シリーズ全4作について「個人の濃縮した印象深きポイント」でした)
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続き気になるなぁ。
KZからずっと読んでるけど、媒体がコバルトでいいんだろうか?と、何読んでも思う(笑)
(私が実際のコバルト世代だったときのコバルトが、幽霊探偵局とか漫画家マリナとかジャパネスクの時代だったから尚更そう思うだけかも知れないけど)
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幼馴染みに思い切り馬鹿にされている主人公と、明るいほうへ思考を展開させない主人公が読んでいてとてもすっきりする。現実はそんなに桃色でもないし、光にあふれてもない。言葉の世界もこれぐらいの明るさがちょうどいい。
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軍事教練のある近未来の日本の話。学園な恋かと思いきや、そうそう上手く事は運ばない、と。期待を予想外な形で裏切ってくれるので、面白いです。設定的に「なるほど、そういうことが起こるかも」と思わせられるあたり、更にハマっていく感じ。主人公の精神的変化とともに、続きが楽しみです。
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ヒロインの娘さんが羽化前なのか、なんとももじもじされとってそれはそれであれだったのですが、シリーズものですから羽化後の姿が楽しみ。
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ただの学園モノかと思いきや、そこは須賀しのぶ、みるみるうちに主人公がヘビーな世界へと放り込まれていきました。
今回のお話もソーゼツだわ。
初めて須賀さんの小説を読んだのは確か「キル・ゾーン」の時で、それからずっと読み続けているんですが、私的に外れのない作家さんの一人です。
今回もね〜、陽菜がハバにされる件とか、すごくこう…酸っぱい気持ちになりました。
よくわかるんだわ、こういう状況の各々の気持ちがさぁ。
にしても今シリーズの主役である陽菜、好きになりかけていた自分に好意的な男の子が実は彼女の能力目当てに近付いてきただけだったり、継母と知っていつつも育ての母として心を開きかけていた人が実は彼女の能力を軍に報告する役目を背負っていたことを知ってしまったりと、前作流血女神伝の主人公カリエに負けず劣らずの不幸っぷり!
それでもやっぱり須賀さんの書く主人公なので、腹を決めてからは強いでしょう。
どんな風に転がっていくお話なのか、かなり続きが楽しみです。
…どうでも良いけど、おそらく今作での青春担当なもーちゃん。
私勝手にスポーツ刈りのがっしり体型君を思い浮かべて読んでいました。
今改めて挿絵を見てびっくりです。美少年じゃーん!(笑)
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少女小説で、ミリタリで、ファンタジー。
全4巻。自分的には須賀しのぶ最高傑作(異論は認める)。
かつ初須賀作品としてもオススメしやすいという素晴らしい作品。
軍服のオジサン達が当然に登場し、うら若い女の子が容赦なくしごかれ、過酷な運命を平然に背負わされるところは須賀作品らしいとしか言いようがない。
しかしこの作品、それと同時に、これまでに須賀作品に縁遠かった少女小説成分が最多です!(笑)
可愛らしい若人達(特にうち1名)に悶えること必至。
文章、設定、展開、キャラクター、すべての点においてソツがなく、安定度が高い。
現在の少女小説界で、須賀しのぶに匹敵する筆力を持った作家は数えられるほどしかいないと思います。
全4巻というシリーズものとしては少ない冊数ですが、その纏まりによって寧ろ、物語としての完成度が上がっていると思います。
須賀作品既読の方も、未読の方も是非。お薦めです。
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初読:25
入手先:図書館
読了感:須賀さんの作品は久しぶりに読んだ。KZとかBBしか読んでないもんだから、ローティーンの主人公でちょっと新鮮だった。主人公が友人とのかかわり方や学校での自分の身の置きどころで悩んでいるところなんか、自分の中学時代を思い出してちょっとほろ苦い。
ま~あ、冒頭から気になる感じのモノローグ(?)で、やっぱり気になる男(敷島)も出てきて、うん、いいわ。このままもーちゃんがどういう位置取りになるのか気になるなぁ。
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湊がいいとこもっていきすぎですね。
お馬鹿な彼が大好きです。
陽菜のうじうじっぷりも思春期ぽくていいです。
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おもしろかったです!
主人公の置かれている状況が重苦しい…だがそれがいい。
これからどうなるのか気になって落ち着かないので、さっさと続きを読もうと思います。
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天使病という謎の奇病が蔓延する世界。離島に住む陽菜は軍事教練などの重苦しい現実に耐えながら暮らしていた。そんな陽菜の唯一の癒しは林の奥のマリアに会いに行くことだった。おもしろかったです!リアルな中学生の現実と重い世界がいい!この完璧なまでのシリアスたまりません。
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実は現代ものの中の天使ってあまり好きなモチーフではないのですが、物語は面白かった……すごい面白かった。さすが須賀さんだ。でも、物語の体は少女小説な筈なのに、なんか痛くて重くてかさぶたべりべりやられてる感じがする。さすが須賀さんだ(だいじなことなので)昭和の後の戦争が行われている架空の時代という設定ですが、天使とか兵器とか、穏やかならぬ内容に。湊くんうさんくせーなと思ってたら……こういうビター感が強い恋愛もの大好きですわ。いいねぇ。懊悩してしまえ。主人公は初めのうちはちょっと殻にこもってる感じでしたが、最後のほうは成長(良い意味ではか不明)できてて、これからも面白くなっていきそうな気がした。もーちゃんのツンデレがひどい。だがそこがいい。続き絶対に読む。
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うわあああい面白かったよー! 早く続刊よみたい。須賀しのぶ本当にはずれないな……。
痛いわ重いわのSFサバイバル少女小説。これが青春なんて苦すぎる……これがコバルトなんて素敵……。
少女小説らしい甘い期待もありますがしれっとした顔でひっくり返されます。
主人公は始めは鬱陶しいけど、その弱さがリアルで生々しくて、だから目が逸らせなくなる。というか、登場キャラ全て、それぞれの駄目なところが秀逸に描かれているのでそれが話に重みを加えている。
キャラの作りも話の展開もほんとそつがなくて一気に読めました。
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第1巻。あるウイルスにより、人類から「進化」した生命体「アンゲルゼ」。彼らと人類の戦争は熾烈を極めていた。けれど、そんなことは田舎島に住む陽菜にとっては遠い話で、それよりもクラスで浮いたりしないか、友達とうまくやれるか、そんな日常のほうが重要だった――。全4巻。
14歳の主人公の描写がとてもリアルでしんどいです(笑)家庭と学校がほとんど世界のすべてで、小さいことでぐずぐず悩んだりして、そんなところが身に覚えもあって心が痛い!1巻はアンゲルゼとの関わりを予感させつつも、そういう部分から主人公が一歩成長するところがメインだという印象でした。少女小説レーベルとは思えないハードさが素敵です。
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久々に読むと湊のメインヒーローっぽさにびっくりしました(笑)表紙もど真ん中だしね…もーちゃんちょうがんばれ。