てづくり猫ごはん 健康と幸せな毎日のための簡単レシピ６０ みんなのレビュー

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投稿者：銀の皿　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　ザラザラとドライフードを出し、パカッと猫缶を開けて皿に盛る。そんなペットの食事準備がいつから普通になったのでしょう。
　添加物の問題に混入、擬装の問題。人間の食生活にもいろいろな不安があり、「自分で作る安心」に目が向いています。ペットだって状況は同じはず。全部とはいえなくても、少しはペットとてづくり料理の安心、楽しみを分かち合ってもいいのではないでしょうか。

　掲載の60のレシピは、普通に自分が食べる料理が出来る人なら大丈夫、という難しくないものがほとんど。材料別のレシピにはなんだか人間だって食べてみたい気がする名前が並んでいます。たとえば「鶏肉と春野菜のスープ（とり胸肉、さやえんどう、ブロッコリ・・）」とか、「さけとさつまいものほかほかごはん（米は入ってません。キャベツも入ります）」とか。「まぐろのネバネバ丼（マグロ、オクラ、山芋）」なんて、お醤油かけたらこのまま人間でもいけそう。と、いうことは飼い主の食事に合わせて一寸取り分けて調理もできますね。このあたりって、幼児の離乳食っぽい発想。猫用のバースデーケーキ、おせちなんていうのもあり、楽しめます。表紙の盛り付けを見ても、おいしそうですよね。

　獣医さんが書いた本なので、猫特有の注意点、性質からの理由もちゃんと書いてあり、納得できます。「牛乳がだめな猫もいる。」とか「アミラーゼが少ないのでごはんは苦手」とか。盛り付け写真についている「吹き出し」の短いコメントにも、「あじは猫の必須アミノ酸のタウリンが豊富。」など大事な情報が入っています。
　猫の健康管理、ということで肥満の目安を体型から判断、というのは役に立ちそうでした。人間も、お腹周り何センチからメタボリックシンドローム注意、というよりもこういうのがあったらいいのにとおもいました。横から見て「小文字のｂなら注意」「大文字のDなら危険」（じゃあ、大文字のＢは？）とか、どうでしょう？

　手軽で使いやすく、大事な情報が入っている。なかなか良いまとめ方の本だと思いました。これの「犬バージョン」も欲しいところです。・・・「人間バージョン」もあったら使うかも？