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3月26日読了。義弟に借りて読んだ。
地熱発電に関するドラマ。へーっこんな発電方法あったんだ、がまず驚き。ストーリーは若干盛り上がりに書けるような気が。他の作品に比べれば少し劣るかも。ちょっと残念。
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さすがは真山先生、この作品も出来が秀逸。
原油価格の高騰が連日の話題となる今日、わが国の発電方式もいよいよ火力には頼っていられなくなってきている。まだまだ一般化していない、地熱発電が普及する日は、果たして本当に来るのであろうか。真山先生の描く現代社会の「パラレルワールド」へようこそ。
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現在の原子力発電に対し疑問を提示し、新たな「地熱発電」にスポットを充てる作品。
外資金融に勤める、将来を嘱望されたパイプラインである女性のターンアラウンドマネージャーとしての話だけではなく、今まで地熱発電に人生をささげてきた技術者の人間模様は感動に値する。
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「ハゲタカ」の著者が今度は地熱発電を題材に外資系ファンド、研究者、政治家の思惑を交錯させながら描く情報経済小説。
石油高騰や原子力発電の安全性など、まさに今ホットなエネルギー問題を背景にすえているだけでも十分なリアリティがあるが、それに加えて綿密な取材に裏付けられた見事な構想力でフィクションでありながらノンフィクション様相をかもし出している。
不思議なのだが真山氏の小説に出てくる登場人物はそれぞれきちんと個性が見える。 外資ファンドの社員や、堅物の老研究者、政治家、御曹司社長など、登場人物そのものが特色があるからかもしれないが、文章からにじみ出てくる人物描写が物語に厚みを加えている。
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『電気』
なくなるとものすごく困るのに、「空気」のように当たり前な存在として扱われているモノ。
地震大国ニッポンが原油高騰の煽りを受けて向かおうとしている原子力発電
しかしその安全性に対する不安はぬぐいきれない
そんな原子力至上主義にメスを入れ、不遇な立場に置かれ続けている地熱発電にスポットライトをあてている。
電力をとりまく環境・政治家・利権。
ノンフィクションとは思えないリアリティがありました。
主人公の妙子と一緒に地熱発電について学べました。
提起している問題も
その問題のとらえ方も
さすが真山さんというかんじでした。
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研究テーマが電力に関わっていただけに、もう一度電力に関わりたいと熱を再燃させるようなテーマだった。
電中研の研究員が中心人物として登場したりね。
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外国から原子力発電をやめるように言われ、地熱発電へシフトするようになる。だが、現在の電力業界の問題、原子力発電の問題、また、地熱発電自身の問題が描かれている。
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やっぱ真山さんのは面白い。
ハゲタカがよかっただけに敬遠していましたが、期待に応えてくれました。
最後には、仕事に対してなんとなく前向きになれる気がする、そんな一冊です。
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「ハゲタカ」以降、真山さんの本は読んでいなかったのだけれど、長期休みができたので購入して読んでみた。さすがの文章力と内容で、一気にぐいぐい引き込まれて、1日で一気に読んでしまった。読んでいてまず思ったことは、この人一体何を読んでこれ書いたんだ?ということだ。それくらい地熱発電について詳細に書かれていた。テーマは原子力と、それに替わるエネルギーとしての「地熱発電」。そもそも、このエネルギー問題については全く知らなかったのだが、この小説で勉強にもなった。特に原油価格が異常に高騰している今、ぜひ読んでおきたい1冊だと思う。
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妙子サンかっこよすぎ!!
「ハゲタカ」の鷲津さんに負けてないです!!
自分でがちょっとエコとか考えて生活したいと思ってるけど、全然規模が違うわけで。。。
エコとか自分の仕事に対する取り組み方とか色々考え直したくなる・・
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僕がこれを手にしたのは5月、
ちょうど巷で石油高騰とガソリン税で盛り上がっていた頃。
学生の頃に日本には地熱エネルギーが開発できる土壌があると聞いていましたが、
何故それが実現困難なのか、その一因が小説を通して学べた事が良かった。
国立公園法ってそんなマイナス面もあるのかって、
それが地熱発電の妨げになるとは・・・と。
現在、原発も火力もそれぞれ環境負荷や原料高騰で難しくなっているようですし、
地熱、太陽光、風力などなど・・・
日本に適したエネルギー供給バランスを考えるべきだと考えさせられる作品でした。
難しい事を書いてしまいましたが、人間ドラマとしても十分楽しめる作品です(笑)
この辺りのバランスが真山さんは上手いなと思いますので、
ぜひ一度ご覧下さい。
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2008.12
博多帰りに読了。真山仁は安定してる。毎回同じ話やけど。まぁ、おもろい。電力問題のお話。
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講演会で作者さんに直接話を聞けました。
外資系ファンドの若手女性社員が、地熱発電会社の再生をする物語。
人がなぜ、その研究をするのか、という由縁がしっかり書かれていて面白かった。
女性社員の野上さんが、なぜハゲタカファンドに就職したのかも気になるなぁ。
原子力ってのは怖いですねぇ。
普段エネルギーについて考えることなんてほとんどなかったし、いい機会になった!
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真山仁を読んだのは、ハゲタカ?、?、虚像の砦につぐ4作目。
テーマは地熱発電という全く関心がないジャンルだが、読み始めるとやはり止まらない。
地熱発電について、おおまかに理解でき、考えさせられもする内容。
「ヨーロッパ人は、長い民族抗争の歴史の果てに日米よりも早く成熟社会を迎えた。その結果、彼らは競い合うことではなく、果たすべき責任をより明確にして生きることを自らに課した気がする。ドイツが環境問題にいち早く取り組んだのは、何もいい格好をしたいからではない。彼らの価値観からすれば、当たり前のことをしただけなんじゃないのかね。」
【考】価値観を共有、少なくとも理解できなければ行動を理解できない。価値観を理解するには、そこに至る歴史の理解が必要。
2009.01
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質の高いTVドラマ化で話題になった「ハゲタカ」の著者、真山仁氏の作品。
現在日本では依存度の高い原子力発電の代替エネルギーとして「地熱発電」をテーマとしている。
昨今話題の外資系ファンドの美人マネージャー、地熱発電に文字通り命を賭ける老研究者や老獪な政治家等々がこの地熱ビジネスを一本の縦糸としてドラマを繰り広げていく。
ストーリー展開はテンポ良く、地熱発電というあまり一般に知られていない発電方法について勉強できたのは僕にとっては大きな収穫。
ただ「経済情報小説」だからなのか、登場人物(特にバイ・プレイヤー達)の描かれ方が少し「薄い」感じがしたのは残念だった。