江戸の教育力 近代日本の知的基盤 みんなのレビュー

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、江戸時代史の専門家である東京学芸大学の大石氏による江戸時代の教育についての教務深い書です。江戸時代、武士の子弟が通う藩校は全国に300以上、庶民の子弟が通う寺子屋は実に7万以上を数え、これは当時からすでに教育熱が非常に高かったことを物語っています。そして、このことが明治時代に入ってからの近代教育制度の確立の大きな原動力となりました。本書の内容は、現代の教育制度、教育問題、学校経営、教師の授業力などを考える上で大きな示唆を与えてくれるものです。