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若干陰謀論的な記述もありますが、まともな話が多くて読破出来ました。ロスチャイルドとかはやはり出てきたけど・・・こういった世界経済を影で操る名家という話は本当の事かもしれませんが、胡散臭さが専攻しているという感覚が拭いきれません。真実なのかもしれませんが・・・
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論旨が明快で非常に読み易いです。個人的には「そうなんじゃない」と思うこともありますが「それは違うんじゃない?」と思うこともしばしばです。まあでも文章が良いので面白いですよ。
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ま、一つの経済学ではある。
以下抜粋。
○サブプライムローン(P.14-15)
ある程度の人のローンをひとまとめにすることによって、
毎月の返済額等を標準化し、キャッシュフローとリスクを出す。
これを証券化して売る。
サブプライムローン問題は、
このローンが頭金0でローンが組めたため、
住宅の値段が1ドルでも下がれば担保割れで問題になっていった。
○大恐慌の原因もレバレッジと証券化(P.23-24)
一つは、第一次世界大戦後に生じた空前の金余りのなかで、
金融業者が取引を煽った。
そしてレバレッジが異常にかけられ、
取引額の10%で取引が可能だった。
もう一つは、一つの事業に複数の層がなされた
ペーパーカンパニーによる株が出回ったため
○GDPで経済の実態はわからない(P.45)
高所得者の上位20%を除くと、
日本もアメリカも所得は減少しているが、
GDPは増大している。
極端な話、ビルゲイツが吉祥寺に引越ししたら、
武蔵野市の一人当たりのGDPは一気に上昇するだろう。
○戦争がおいしい投資先である限り、
因果関係を断ち切るのは難しい。(P.85)
○「戦争の時代は終わりました、これからは平和でいきますよ」と
言われても素直にしたがうわけにはいかない。
戦争に代わって、何かと戦ったり、
何かに挑戦するよな新しいテーマが与えられなければ、
納得できない人たちなのだ。(P.116)
○国として何にどのようなお金を使うべきかという戦略が必要だ。
例えば20兆円のお金があれば、
世界からほとんどの貧困をなくすことができる。
あるいは40兆円あれば、だいたいの環境問題は解決できる。
そんな大げさなことでなくても、
たとえばグアム島のようなところに老人ホームを作るとか、
いくらでも外貨の使い道は考えられるはずだ。(P.142)
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エッセー集のような本。市場経済は選択が自由であるとはいえ、金持ちほど選択肢が多いため、格差が開いてゆくことはしようがないという。全般的に、陰謀史観が色濃く、ロックフェラーやロスチャイルドが、、、という文脈ですべてをとらえようとするが、相当に無理がある。19歳で来日し、日本に帰化、この本も日本語で書いているところはすごいと思うが、、、
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2011/09/18
2008年7月リーマン以前の本。
ちょっと古いからなんとも。。
特に予想が的中してるってわけでもない。