紙の本
分かりやすく、誇り高い神話
2008/06/11 20:11
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toyo - この投稿者のレビュー一覧を見る
手に入れてから一気に読んでしまった。
古事記や日本書紀の原典では敷居が高すぎる私のような人間でも、これはスイスイ読み進めることが出来た。
特に、神々の交わす会話表現がいい。
現代っ子らしい言葉遣いの表現で分かりやすく表現しながらも、神としての矜持を忘れていないのはさすが。
子供だけが独占するのはもったいないと思う。
表紙もぬくもりがあっていい。
伝え聞いた話では、この著者は続編も考えているとのこと。
ヤマトタケルノミコトなどはこの著者はどう表現されるのだろうか?楽しみである。
紙の本
読んでいて、ほのぼのとする本
2008/10/01 13:44
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:今度生まれてくる時は仙人がいい - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ほのぼの」というのが読み終わった後の第一の感想。
この本を読んでいると、物語の各場面や神様達の様子が目に浮んでくるようだ。そういう意味でこの本は、よくある「神話の筋を解説する本」ではなく、「神話物語(ファンタジー)の本」である。
古事記等の原本にある「おおらか過ぎる性表現」についても、この本では表現が配慮されているので、親が子どもに安心して与えられるはず。
日本の神話は、聖書やギリシャ神話など他民族の神話に負けないくらいの高度なストーリー性がある。中のイラストも可愛いし、このままアニメ化されればいいのにと思う。
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★読む目的 !
日本のルーツを知る!
★読書方法
並列読書
★メインブランチ
『国生み』 『アマVSスサ』 『大国主』 『天孫降臨』
★INPUT
・国生み:イザナミとイザナギが天の沼矛で海をかき混ぜる→矛を抜いて先から落
ちたしずくが固まり、日本初の島『おのころ島』が誕生→おのころ島で、8つの島と神々
を生み出す→火の神(ヒノカグチ)を産んだ際に、イザナミは死に黄泉の国へ→イザナ
ギはイザナミを連れ戻しに黄泉の国へ→イザナミの忠告を無視する→イザナミの変わ
り果てた姿を見て逃げ出す→イザナミが逆切れし、追いかける→黄泉比良坂で決別
・アマテラスとスサノウ:スサノウは母親のイザナミに会いたい→姉のアマテラスに相
談しに行く→アマテラスはスサノウが攻めに来たと勘違い→誓約(うけい)でスサノウ
無実証明→スサノウ天界で機織女殺す→アマテラス岩戸に引きこもる→八百万の神
々作戦会議→岩戸前でアメノウズメ踊り、八百万の神々はしゃぐ→アマテラス外が気
になり岩戸を開ける→アマテラス外で出る→スサノウ天界(高天原)追放→出雲で老
夫婦と娘(クシナダヒメ)に出会う→オロチ退治する→草薙の剣ゲット→アマテラスに
献上→スサノウとクシナダヒメ結婚する
・大国主の冒険:八十神がヤカミヒメに求婚しに行く。スサノウの6世の孫、オオアナ
ムヂは荷物持ち→稲羽で傷付いたウサギに遭遇→助ける→ウサギはヤカミヒメは
オオアナムヂに好意を持つと予言→その通りになる→八十神怒り、オオアナムヂは
二度殺される→母によってオオアナムヂ蘇生→根の国へ逃げる→スサノウとその娘
スセリヒメに出会う→スサノウ試練を課す(?蛇の部屋?ムカデと蜂の部屋?矢?
頭のムカデ取り)→オオアナムヂとスセリヒメスサノウから逃げる→スサノウ二人を
認める→オオアナムヂは今後大国主と名乗る→生太刀、生弓矢で八十神倒す→
出雲大社を建てる→スセリヒメと結婚し国を治める
・国譲りと天孫降臨:誓約で生まれたオシホミミは、生みの親をスサノウ、育ての親
をアマテラス持ち、正統な天の皇太子(天皇家の遠い祖先にあたる)→アマテラスは、
大国主によって繁栄した地上を、天界で教育を受けたオシホミミに統治させたい→
大国主に使者(アメノホヒ)を送る→3年経過しても連絡なし→さらに使者(アメワカヒコ)
を送る→8年経過しても連絡なし→アマテラス実力行使にでる→武勇タケミカヅチ(ヒ
ノカヅチから生まれた神)を使者として送る→君主の大国主二人は、息子に判断委ね
る→コトシロヌシ(宗教的支配)あっさり合意→タケミナカタ(軍事的支配)反抗→
タケミカヅチにあっさり負ける→国譲り同意→オシホミミの子供ホシニギギに統治を
譲る→アマテラス承認→三種の神器と稲穂を渡す→ホシニギギ・八柱神々と降臨
★ウガンダの感想
日本人である以上、知っておきたい日本の神話です��神話の中でも代表的な4つの
お話を、子供にも理解しやすいように書かれています!紙芝居感覚で読めるますよ〜!
★一言で言うなら
『神様も人間っぽい!』
★OUTPUT
・舞台となった場所に、実際足を運んでみる。日々神様に感謝する。他の神話も
読んでみる(日本の神話、ギリシャ神話、北欧神話)
・三種の神器覚える:?玉(『八尺勾玉』やさかのまがたま)?鏡(『八咫鏡』やたの
かがみ)?剣(『草那芸剣』くさなぎのつるぎあ):玉はやさしい心、おもいやりの心。
鏡は正直な心、素直な心。剣は勇気、知恵を表す。
・アイテム、地名の呼び名覚える:?『黄泉戸喫(よもつへぐい)』黄泉の国の食べ
物?『十拳剣(とつかのつるぎ)』イザナギがヒノカグツチを刺した剣?天界=高天
原(たかまがはら)、地上=葦原中国(あしはらのなかつくに)、根の国=黄泉の国
?『天の御柱(あめのみはしら)』イザナミとイザナギが建てた柱
・神々の名前覚える:?国津神(クニツカミ)は地に現れた神々の総称?天津神(ア
マツカミ)は高天原にいる、または高天原から天降った神の総称?造化三神(アマ
ノミナカヌシ、タカミムスヒ、カムムスヒ)?『別天神(コトアマツカミ)』?+ウマシアシ
カビヒコヂ、アメノトコタチ
★BookCrossingしたい度
『★★★☆☆』
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子へ語り継ぐことを誓うよ。神話の物語を知る知らないでは人格形成に雲泥の違いがあると思う。とりあえず、この10月で伊勢神宮、出雲大社へ参拝する予定なのだがその前に再読しよう。
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日本人なら知っておきたい日本の神話。
子供向けなので漢字には仮名がふってあり、大変読みやすいです。
現在地の注釈がついてて意外と本格的です。
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親から子へ語り継ぎたいと副題がついてますが、子供には読んで欲しくない本として我慢できずに書いてます。
プロポーズやミルク、ドレスなんていう神話に似合わない表現があり、まず違和感があります。しかしそれよりも許せないのは、脚色がひどく子供向けにやさしい話にする枠を超えて別の悪い話に変えていることです。
引用を二つしましたが、一つは古事記でアマテラスとスサノオが神意を伺うところですが、賭けごとになっています。しかもこの本では男の神が生まれたら勝ちと表現していますが、古事記では女神が生まれたのは自分が清いからという表現なのです。その上アマテラスはこの後嘘をつくのです。
もう一つの稲羽の白うさぎの話では、古事記では大国主の兄神達に嘘を教えられるのに、この本では大勢にいじめにあうことになってます。
いじめが問題になっているのに、なぜこのような脚色をして『子供向け』神話を歪めているのか全く理解できません。
このブクログレビューには、お薦めのものだけのつもりでしたが、、放っておけないと書くことにしました。
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近々出雲大社へ行くので、
今までちゃんと読んだことなかった日本神話に手をつけてみました。
嫉妬だの何だのと、意外と人間くさい神々で驚きましたw
読みやすくて入門としてはちょうどよかったです。