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死体をたべているモーリス、人くい鬼と、少女と高校生の一夏のファンタジーミステリー。
やばい面白い!と一気に読んでしまいました。
やっぱり「ちょっと変わった舞台設定のミステリー」を書かせたら最高です。
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借本。
著者の本は初めて。
一言で言えば、高校生の読書感想文に合いそうな作品。
少しせつなくって、やさしいお話。
カバーが凄く綺麗で、タイトルとの違和感が凄くあってるのがお気に入り。
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ジュブナイルとはいえ、内容と会話から、年齢は中学生と大学生くらいでよかったんじゃないかと。逆に小学生だと違和感が…。モーリスが見える境界を考えるとしょうがないのかもしれませんが。読みやすくはありますが、あまりしっくりくるラストではなかったので、色々と消化不良な1冊でした。(2008.09.05読了)
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森と美少女と人くい。素敵ワールド。モーリスがかわいくていとしい。おじいちゃんもいい味出してて、日記がすばらしい。泣ける。涙が流れるほどじゃないけど、こみあげてくるものをぐっと抑える感じがちょうどいい。ミステリとしては弱いかな?と思うところはあるけど、気にならない。ラストの余韻がやっぱり泣ける。爽快。装丁もとても好みです。
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いくら子供向けだからといって、現実にファンタジィ要素を取り入れるのは・・・。事件そのものは面白く思えたけれど、モーリスの存在がいまいち受け入れられませんでした。モーリスだけなら、別にファンタジィでのお話で作った方が面白いと思う。女子高校生の、夏休みの間の殺人事件は凄く魅惑的な設定。賢く可愛い芽理沙の存在も、ミステリアスな雰囲気を醸し出す一因として良かったです。
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不思議な家庭教師のバイトで出合ったのは
雇い主(?)の少女と『モーリス』と呼ばれる人くい鬼。
少女曰く『くい』は平仮名なのだそうで…。
読み進めていくと、なぜ食いじゃないのかが理解できてきます。
不思議な生き物と突如起こった殺人事件。
ええ?! と言いたい終わり方が待っていましたが
その後に関しては納得できます。
が…やはりちょっとあっさりと解決しすぎでしょうか?w
その後のその後もついていて、それは別にいらないかな? という感じです。
別段ひとつにまとめても、それほど差し障りはなかったような。
年月が経って初めて…という感じでしょうか??
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読み終わって、いちばんに思ったのは、
モーリス・センダックの『かいじゅうたちのいるところ』の原書『Where The Wild Things Are』が見たいっ。
モーリスの存在の意味が、も少しわかるかもしれない。
17歳という年齢。
わたしは、なぜか、中・高時代の記憶がほとんどない。
別にいじめられたとか、封印したいようなことがあったわけでは……ない……と思う。
YAを読みながらも「あぁ、そうそう。こういうの、あった」じゃなく、リアルタイムな「うんうん、ほんと、そう」で。
(う。心の成長がストップしちゃってたってこと?)
まだまだなんだけど、いくつかのYAを読んできて、フシギな感覚がめばえてきた。
あ。いま、わたし記憶のない10代を取り戻してるんだぁ。
そして、ほわっ、ほわっ。記憶の断片が……。
もひとつ。
手紙っていいな。と思った。
一文字、一文字に思いを込めて、いつか……。
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心優しい人くい鬼モーリス。たった、一夏の出会い。
この例えが言いえて妙かどうかはわかりませんが、読み終わった後はまるで『となりのトトロ』を見た後のような、切なさと充実感が個人的には得られました。
とても読みやすい作品だったのでちょっと読んでみるくらいには最適かも。
モーリス・センダック作の『かいじゅうたちのいるところ』を読んだことがなかったのが心残り。今度は『かいじゅうたちのいるところ』を読んだ上でもう一度読み直してみたいと思います。
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タイトルどおり「人くい鬼」が出てきます。これは読んで字の如し、な特性を持つわけなんですけど……決して恐ろしい怪物の話じゃないんだよね。要素としては使われるけれど、事件の解明はしっかりと論理的なミステリです。
「人くい鬼」の存在を知るものと知らないものの推理は当然異なるけれど。そういう状況も読者にとっては楽しめる要素。全体的にあっさりと読める作品なんですが、軽々しくはなく充分に楽しめました。
しかしどうせなら、これは夏休みに読むのがふさわしいかもしれませんね。避暑地でゆっくり読みたい雰囲気です。
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「バルーンタウンの殺人」からずっと追い掛けて読んでる作家の一人。
大人には見えない「人くい鬼」と殺人事件が絡むファンタジー要素のあるミステリ。
犯人については、
「なんじゃ、その動機は!?甘えんな!人殺す位負担なら自分の腕を磨けよ!」とか思ったが、
すでに犯人が誰なのかとか、どうでもいいくらいにモーリスや芽理沙に引き込まれていたので、がっかりしなかった。
新本格とかとはもとからタイプが違うしね。
後味よく読める作品でした。
lib
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初めての作家さん。装丁に惹かれて。
ふしぎなかいぶつと少女のものがたり。テーマは「少女の成長」か。気付いた人はさすがだと思うけど、このかいぶつの名前「モーリス」は『かいじゅうたちのいるところ』の作者、モーリス・センダックからとったもの(理由は作中にて)。本作もその絵本のようにファンタジーとの出会いと別れがどことなく切なくて温かい。サスペンスの部分が少々宙ぶらりんな感じがして、詰めが甘いかなと思ってしまった。
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ひと夏の家庭教師アルバイトのために、別荘地に赴いた高校2年生の信乃。
バイト採用の条件とは、怪物「モーリス」が見えること。
最初はとまどった怪物や生意気な少女の存在も、次第に受け入れていく信乃。
そこで起きた殺人/死体消失事件。
犯人は、はたして人くい鬼モーリスなのか?
ミステリーとファンタジーの融合具合がちょっとぎこちなく、完成度が甘い感じ。
ラストは少しあっさりしているけど、温かく、切ない。
人は、大人へと育てられながら、世界の明度を下げていくのかもしれません。
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微妙なわりにさらさら読めた。手軽な児童書。ふーん、へー、で?それで終わり?みたいな感じ。
モーリスの描写は面白かったが、それだけでは★★★にはちょっと足りない気がした。
終わりの方の手紙のやり取りや、大門との別れ方が、妙にリアルだった。それは好きだ。でも終わり方に、へーとしか出てこない。
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子供にしか見ることができないモーリスと呼ばれるかいぶつは、生物の死の直後の魂を食べる。
女子高生の信乃は山奥の別荘で芽理沙という大人びた美少女の家庭教師を引き受けることになるが、そんな折、その付近で転落事故が起き、確認された死体が忽然と消える。
主人公信乃が経験するひと夏の不思議な体験。
気軽にスラスラと読めるミステリーものです。
事件らしい事件が起こるのは中盤以降でそこまでは状況説明的。
せっかくそこにページをさいているのだから、少女とモーリスの出逢いや、何故モーリスが納屋に住むようになったのかなど、芽理沙とモーリスとの関係をもう少し深く掘り下げて丁寧に描いてあるとより面白かったかも。
作者はミステリーとしてよりむしろファンタジー寄りに書きたかった趣があるだけに少しもったいなく感じました。
途中、時々でてくる太字の「なんですって?」は、一体何だったのだろう。
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本校は2008年(平成20年)に「女子高等学校」から「附属高等学校」に校名を変更、それまでの女子校から男女共学となり、年々男子生徒が増えてきています。
図書室は全校生徒が利用するところです。
その図書室模様はなかなか面白いものです。
昼休みのカウンターにて。
女子生徒二人から
「先生、いくつ?」と聞かれ
「えっ、年齢?」と少し躊躇していると
「20歳代?それとも30歳代?」と聞いてくるので
(えっ!!この子たちから見たらそういう風に見えるのか!?)と驚いていると
男子生徒が
「どう見ても50やろ」と会話に加わりました。
すると、先の女子生徒が
「あかんやん」
「ほんま、あかんやん」と二人して男子生徒を睨みつけるので、男子生徒が
「えっ、だってどう見ても・・・・」と言うと、さらに女子生徒二人が
「なんでそんな事言うの!」
「ほんまやわ、なんでそんな事言うのよ!!」
「もう、あっち行ってよ!」と男子生徒を怒るので、
かわいそうな男子生徒は小声で
(だって、どう見ても・・・。なんでやねん)とつぶやきながら閲覧室の隅に移動していきました。
女子生徒はおしゃまで可愛く
男子生徒は真面目で正直です。
では、松尾由美著 「人くい鬼モーリス」
『人くい鬼の【く】はひらがなだから気をつけてね。漢字の【人食い鬼】じゃなく-
ふたりの少女にしか見えない人くい鬼の存在。
外界と遮断された別荘地で起きる連続死体消失事件。
人くい鬼の仕業じゃないとしたら、犯人はいったい誰?』
家庭教師を頼まれた女子高校生と10歳の少女とのたった1週間の間の出来事。
読ませどころは女子高校生と生意気だった少女との心の交流でしょうか。
とても面白いです。
子どもにしか見えない怪獣(?)が出てきますが、この本は子どもだましではありません。
面白くて、すぐ読めますよ。
読んだ後、「楽しかった♡」と思える本です。
分類 913/マ