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紙の本
東京の歴史を通じて日本史を勉強する
2008/09/15 23:32
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、小学生から一般までを対象とした書である。東京の歴史といえば、江戸時代からは比較的に知られているが、それ以前となるとどうなっていたかは分からない。おそらく、草茫々の地であったと思われるが、さて、どう説明しているのか?
小学生から中学生向けに書かれた書ではあるが、大人が読んでもあまり知られていない東京の歴史が書かれているので、大いに勉強になる。また、小学生でも分かるように書かれているせいか、きわめて分かりやすく書かれているのが特徴である。そのために、歴史の表現に工夫が凝らされている。説明調というよりは、エピソードの紹介というスタイルをとっている。
児童文庫、ジュニア新書などと同じで装飾が少なく、文章表現が簡潔なので、ストレートに理解できる。また、図解や挿絵が多いのも特徴で、これで歴史を学んでいるという雰囲気を薄めて、古老のお話でも聞いている気にさせている。
全体は5部から構成されている。原始・古代、中世、近世、近代、現代(戦後)という区分である。東京という街の基盤が出来上がった江戸時代は近世に含まれている。それ以前の原始・古代や中世は、何もなかったので、史実らしきものがなかったのではないかと思われるかも知れない。
それは半分当たっているのだが、この地に江戸が誕生する下地を説明しているのである。何も歴史と言えるものがなかったかといえば、そんなこともない。ここでは「大森貝塚」、「弥生式土器」、「ナウマンゾウ」などの遺跡や遺品についての記載がある。
中世は武士の時代であるが、江戸の周辺でも大きな変化が起こっていた。すなわち、平将門、源頼朝、江戸にその名を遺す江戸重長、そして江戸城を築いたといわれている上杉家の家臣太田道灌などが、武士として勢力争いを続けていた地が将来江戸となる所であった。
江戸時代の近世は江戸、江戸城を中核として発展を遂げるエピソードを紹介している。玉川上水、新田開発などを含めて、庶民の生活に関する歴史も盛り込まれている。近代は、明治維新から太平洋戦争までの庶民の暮らしが中心である。近代化していく日本の姿がうまく浮かび上がるようなエピソードが選ばれており、あまり知られていない史実が丁寧に描かれている。
「元始、女性は太陽だった」の項では、女性の社会進出の曙となる活躍をした平塚らいてう、「戦時下の子どもたち」では、疎開、勤労奉仕など、現代の子供たちが想像もつかない事例がそれぞれ描かれている。
現代(戦後)の記述は、小河内ダム、三原山の噴火、アジアとの交流など多彩である。
本書では東京の歴史を描いているのだが、通して読んでみると、東京のローカルな話題であるかのように見えるが、これは日本の歴史を描いているといっても過言ではない。特に近代、現代になると、なかなか読み応えのあるエピソードが収録されている。
紙の本
東京にもあったんだな
2016/07/18 17:09
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
身近すぎて気づかなかったが、都内にも歴史的な遺跡があることを実感した。昔ながらの街並みが失われてゆく、一抹のさみしさも伝わってくる。
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