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ユダヤ人財産はだれのものか ホロコーストからパレスチナ問題へ みんなのレビュー
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紙の本
空白のドイツ民主共和国。
2008/11/30 21:56
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の内容自体はまあいいとして、何故DDRは「迅速かつ広範囲な」財産の返還をした、と強調するのか、分からない。SED政権時代は自分達はナチスに抵抗したから責任はない、という姿勢を取っていた事ぐらい著者は知っておられるだろうが、こういう事をしたのはDDRが吸収合併される直前だ。前書でも感じた事だが、この著者はドイツ民主共和国なるものに対して、歴史上軽い存在だ、とでも思っておられるようだ。第三帝国より長い歴史をドイツ史に刻んでいるのに。まるでドイツ連邦共和国でDDRの存在を中部ドイツに存在しているソ連の傀儡政権として、否定していた時代みたいだ。
DDRで出ていたベルリンの地図で西ベルリンは空白地帯のように表記されていたそうだが、そんな感じだ。
1930年代にドイツからパレスチナに移住したユダヤ人達が財産を移転出来る協定を第三帝国当局とユダヤ機関が結んだ事はヴォルフゾーン氏の本-某東大名誉教授はストーカーまがいの「御忠言」行為を止めて、彼の紹介をしてほしいものだ。ヴィーゼンタール氏でもいいが。どうせあんたは神道がお嫌いなようだし。-で知っていたが、イスラエル建国の際にパレスチナの地から逃れたアラブ人の財産とアラブ諸国からイスラエルに入国したミズラヒームとの関係についての解説は鋭いものがある。しかし戦後、特にオーデル・ナイセ線以東から追放されたドイツ人達についての解説は引っかかる。ソ連が独ソ不可侵条約とポーランド戦後に占領した旧ポーランド領に居座る代償として、ポーランドにオーデル・ナイセ線以東のドイツ領を与えた、という歴史的事実が欠落しているから。
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