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●=既読
第1部 刑法・少年法と精神医学
●限定責任能力−法と精神医学の交錯点(筑波大学・中谷陽二)
1 はじめに
2 ドイツ精神医学と限定責任能力
3 日本における限定責任能力
4 おわりに−医療観察法と心神耗弱者
●情動行為の責任能力判断(立教大学・林美月子)
1 Sass基準
2 ドイツの判例
3 深い意識障害と責任能力判断
4 日本の判例
●精神の障害に基づく錯誤について(京都大学・安田拓人)
1 はじめに
2 精神の障害に基づく錯誤とそうでない錯誤を区別するドイツの判例
3 精神の障害に基づく錯誤をすべて考慮する見解
4 心神喪失者等医療観察法の強制入院制度
5 心神喪失者等医療観察法における「他害行為」と精神の障害に基づく錯誤
少年法における責任能力
−アメリカ合衆国での議論を中心として(東京大学・佐伯仁志)
少年法における保護処分と責任要件(南山大学・丸山雅夫)
精神鑑定と裁判員裁判(国立精神神経センター精神保健研究所・岡田幸之)
第2部 医療観察法と治療
●心神喪失者等医療観察法における強制処遇の正当化根拠と「医療の必要性」について
−最高裁平成19年7月25日決定を契機として(明治学院大学・山本輝之)
1 はじめに
2 医療観察法の制定経緯と法的性格
3 医療観察法における強制処遇の正当化根拠
4 最高裁判所平成19年7月25日決定
5 考察
●医療観察法における指定通院医療機関の役割と課題(松原病院・松原三郎)
1 はじめに
2 いくつかの問題点
3 指定通院医療機関の現状
4 医療観察法における指定通院医療機関の役割
5 指定通院医療機関における医療
6 通院医療上の課題
7 おわりに
●心神喪失者等医療観察法をめぐる私論(東京都立松沢病院・田口寿子)
1 はじめに
2 「医療必要性」について
3 「治療反応性」について
4 「医療必要性の鑑定」実務に関する問題
5 一般精神科臨床にとっての医療観察法の意義
[資料] 医療観察法施行後2年間の医療観察事件の処理状況
●医療観察法の問題点(多摩あおば病院・中島直)
1 はじめに
2 法の目的の不明確さ
3 保安の観点でみたときの問題
4 治療の観点でみたときの問題
5 今まである問題を解決しない
6 おわりに
●ドイツ刑法63条の精神病院収容の現状と課題(ミュンヘン大学留学生・山中友理)
1 はじめに
2 ドイツにおける近年の問題−過剰収容と収容期間の長期化
3 現実問題に対する対策−バイエルン州を例に
4 むすびにかえて
第3部 精神科臨床と法律
インフォームド・コンセント雑考
−精神科医療における個人的回想とともに(有沢橋病院・高柳功)
精神障害者の他害行為と近親者の損害賠償責任
−福岡高裁平成18年10月19日判決の検討を中心にして(上智大学・辻伸行)
イギリスにおける精神障害者の人権擁護
−精神保健法委員会を中心に(千葉大学社会精神保健教育研究センター・五十嵐禎人)
DV加害者更生プログラム(城西大学・柑本美和)
患者による殺傷行為についての担当医師の刑事責任
−ドイツの判例を素材として(上智大学・島田聡一郎)
治療行為の正当化(明治学院大学・辰井聡子)
犯罪被害者支援の連携の課題
−メンタルヘルス領域と司法領域における犯罪被害者の像(武蔵野大学・小西聖子)
【町野朔先生略歴/町野朔先生著作等目録】