紙の本
「きっとあしたはもっといいことがある」、11歳のマボちゃんが子どもの目から見た外の世界の日々を描いた長野まゆみ氏の傑作です!
2020/07/01 11:40
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『少年アリス』(文藝賞)、『天体議会』、『賢治先生』、『新世界』などの話題作を次々に発表してこられ10代の少女から絶大な人気を誇っておられる長野まゆみ氏の作品です。同書は、私たちが幼い頃、「きっとあしたはもっといいことがある」と思いながら、生きていた懐かしい時代の子どもたちのお話です。主人公のマボちゃんは11歳で、チロリアンテープ、フィンガービスケット、インコのピッピたちと一緒に楽しく日々を過ごしています。そして、そうした子どもの目から見た外の世界の日々を描いた傑作です!
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マボちゃんの日常をつづります。いつもとはちょっと違う雰囲気のお話。そういえば昔はこんなこと思ってたよなぁとか、そうそう、こういうものが好きだったとか思い出させてくれる。時代は違っても、共有できる子供のころのお話。
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2009/
2009/
2009/7/26の課題図書です。一週間で読み終える。
長野まゆみさんの本を読むのはこれが初めてです。
小鳥の時間:
子どもだっていろいろある:
子どもは急に止まれない:
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21世紀まで31年ってことは1970年ころのお話なのかな。
とっても可愛いお話でした。
マボちゃんはママと同年代くらい。
この時代ってレトロで可愛くていいなあ。
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昭和40年代の女子の生活を描いた作品。小中学生の時の思い出という感じでしょうか。どこか文学少女風であったり、校則やおこづかいの範囲内で精一杯お洒落しようとする姿や、飼っていた小鳥との思い出や、妙に仲のいい男子をあやしいなどと称する様子などなど、どこかにありそうでなさそうな微妙なさじ加減が、いかにも長野まゆみらしく素敵です。
きっとあしたはもっといいことがある。子どもはそうでなくっちゃねえ。
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「特別な」事件が起こるわけじゃない。
ただ、さざ波のように透明な湖面がささやかに揺れているような、そんな感覚で物語る、小学生~中学生のマボのまいにち。
初めて飼ったインコのピッピのこと。
おしゃれのこと。
おとこのこのこと。
女子の小悪魔な妄想のこと。
おでかけのこと。
ノスタルジック昭和の回顧録。
そんな陳腐なまとめはいらない。
コドモ時代の、「トクベツな」マボの日々は過ぎていく。
”こどもだって、いろいろある。”
私にもあったはずの、コドモノクニ。
キラキラ湖面のさざ波は、色あせることなく、扉のうちがわで息づいている。
ただ、忘れているだけのこと。
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どうやら長野まゆみの少女時代を回想した物語らしい。
時代が違うのでちょっと分らないことも多かったが、大人になろうと背伸びしていた年齢のことを思い出して妙に懐かしさを覚えたりした。
大人の世界なんて分らないのに大人になろうとしてみたり、自分なりに大人びたことをして満足してみたり。
どの時代の子ども達も基は同じなのだなあと共感するところも多々。
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同世代ではなくても、ほんのり懐かしく感じる子供時代のおはなし。
家族みんなでおでかけ、とか大事にしていたおもちゃや小物など、自分の頃の事も読みながら振り返ってみたり。
大昔から女の子が好きな物って、見た目は多少変わっても本質は変わらない気がします。
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昔のおしゃれとか懐かしさが見えるお話でした。今みたいに何でもあるわけじゃないからその中で楽しむ子供の頃をちょっと思い浮かべます。
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1970年前後の東京で暮らす女の子の日々を描いた短篇集。
チロリアンテープやアップリケ、刺繍など、ノスタルジックなアイテムがたくさん出てくる。
雰囲気を楽しむ物語で、ストーリーとしては実に緩やかである。
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子供が感じていることや見ている世界を淡々と描いている。時代は違えども、なんとなく共感できて楽しい。小学生時代を思い出した。
子どもだっていろいろある
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160402読了。
『デカルコマニア』を読んだあと、長野作品が読みたくて実家から回収してきた。
主人公マボちゃんの小中学校時代が描かれていて、飼っていた鳥の話、制服のちょこっと改造、転校した同級生などなど、日頃のささいなエピソードがまんべんなくつまっている。
ちょっと昔の話で、家にカラーテレビがやってきたり、腐れ縁の男友達がお姉さんたちの色違いのセーターをとっかえひっかえ着ていたり、給食のマーガリンが不味い不満や、スカートめくり対策など、じわじわ笑ってしまうものも。
ちょっと立ち止まって休憩したいときに読める、私の頃はもう半分くらいなくなっていた昔の少女時代のノスタルジーを感じられる、ちいさなきらきらした短編集。
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11歳だったマボちゃん。急速に成長する日々の
何気ないけれど、ひどく懐かしい出来事たち。
色んなところに昭和があふれていて、根拠のない自信を
振りかざしていたアノ頃のお話し。
懐かしいだけでなく、色んな人が現れ去っていき
気持ちも色々変化していく。
だからこそ、懐かしい感じのお話から、忘れていた
当時の出来事を引っ張り出す作業は楽しい。
解説にあったように、子供は急に止まれず
大人はもう戻れない。
たまには振り返って和むのもいいよね
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昭和の子ども、を垣間見ました。
著者紹介を読んでいてはたと気付いたのですがたぶんうちの母親と同い年だ長野さん。うちの母とは違って都会っ子の長野さんですけど、あの頃の女の子の楽しみってこんな感じだったのかなぁと思ったりしました。