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みんなのレビュー39件

みんなの評価3.9

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紙の本

いつにも増して、塩野氏個人の主観・独特の評価基準が目立つ巻

2012/05/22 14:26

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ミルシェ - この投稿者のレビュー一覧を見る

個人的には、あまりにも個々の皇帝達の行動・政策に対する評価など、
彼女個人の主観と独特の評価基準が目立ち過ぎる巻であり、
(それが支持される要素にもなっているのは、
わかっていますが、今回はあまりにも彼女の個人的な感覚と私のそれとの、
違いを感じ、それが歴史の一般書とも小説とも言えない、
この彼女の「ローマ人の物語」シリーズの特徴であると思っていてさえ、
今回の巻にはあまりにも違和感を感じる箇所が、目立ったもので。)
何かと違和感を感じる事が多かったです。特にこの巻を読んで、強く感じた事ですが、とにかくこの人は彼女の中での理想のローマ皇帝、
ローマ人、及びそういう人々が大勢いた時代に、強いこだわりがある人なんだなあという事です。
特に本書の中で、酷評され過ぎでは?と思われる、皇帝ガリエヌスに、思わず同情をしてしまいます。この時代の皇帝の中ではましな方なのでは?僭称皇帝達との各戦いも、個別に取り上げる程の必要はないとでも言わんばかりに、ガリア帝国僭称皇帝ポストゥムスとのそれくらいしか取り上げられていなかったり、各僭称皇帝達の名前さえも、全て挙げられていなかったりと、全体的に扱いがぞんざいなような。それにガリエヌス殺害犯の一人の、後の皇帝クラウディウス・ゴティクスに対しては、彼の元老院への書簡を取り上げて「皇帝というよりも、生涯を通じて騎兵であった五十歳半ばの男の、単純で素直な性格を映し出す一文でもある」なんて書き方をしていたり。それに、そもそも恩人の息子で皇帝ガリエヌスを殺害し即位したアウレリアヌスにローマ人の「信義」があると言えるのかな?等疑問を感じる面が。それから「不信任」なんて言って、皇帝ガリエヌスにより、抜擢してもらった立場である、騎兵隊長達の皇帝ガリエヌスの殺害を正当化してしまうような書き方も、どうなんでしょうか? 
それは、彼らがガリエヌスの軍事的能力を見限ったという面も、あるかもしれませんが、彼らがこのような行動に至った背景には、
彼ら個人の野心も大きく関わっていたのも、否定できないと思います。外敵撃退に奮戦している様子が見えれば、彼らのこのような野心も、正当化されてしまうのでしょうか?なぜかこの中で、当然指摘されてもいいはずの、
このような混沌とした時代、自分達軍隊で擁立しておきながら、相次ぐ皇帝達の殺害をもたらした、大きな原因の一つとして挙げられるはずの、
彼ら個人のこの野心の存在に関しては、なぜか全然触れられていなくて、このような彼女の執筆姿勢に、疑問を感じるのですが。
彼らのこのような心理・行動の変遷は、やむをえない事として正当化しようとしているようなフシがあるのですが。
やっぱり、自分達で次々と皇帝達を担ぎ出しておいて、見境もなく次々と殺害してはすげ替えていく、彼らの行動もいかがなもんなんですかね?という気持ちも、禁じえないのですが。塩野氏はその時代には、その時代のモラルがあるんだからと言いたいのかもしれませんが、それにしても、あまりにも、この時期のローマ帝国の、軍隊の短絡的過ぎる皇帝達の殺害・すげ替えが目に余るこの時代というか。要するに、塩野氏にとっては、
アウレリアヌスの方が好みであって、ガリエヌスの方は、好みではないというだけなんでしょうが。
前書きにも、「かわいそうに、彫像をつくらせる暇もないくらいに、
国中を駆けまわって、帝国を立て直そうと務めた人なのに、と思ってしまう」
などと書いていたり、何かとこの巻を通じて、彼女のアウレリアヌスびいきが
目についたもので。パルミラの僭称女王のゼノビアの評価は妥当かと。

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