紙の本
映画からのほうが
2018/12/01 13:59
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:望月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化してから読みました。樹木希林さんの帯がついていたので、茶人のおばさんのセリフが皆樹木希林さんの声で
聞こえました。ですが、本単品で読むと、大きな展開のない愚痴っぽい文章が好き嫌い分かれそうでした。大事件はないけれど淡々とした奥深い世界は、音声や映像、演技で補われてはじめて完成するのかもしれません。
紙の本
あっさりした読後感
2018/11/14 16:32
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投稿者:はるかすみれ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日々、スーッと流れていきます。
濃茶ではなくて、品のいい薄茶点前のようです。
作者の日常も反映されているようです。
疲れないで読める本です。
紙の本
詫び錆び
2018/08/31 23:39
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お茶を始めたい人も、そうでない人も、心の平穏、詫び錆びっていうんですかね、ほんの些細な変化にも耳を澄ませる感じがします!
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一人ひとり自分のペースでゆっくりとお稽古に臨めば良いのだと勇気付けられた。同時に、お茶を通して自分の内面を磨いていきたいと、強く感じた。
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文化って、こういうものなのね。
と思ったのは、
今の自分に、文化がなかったからかもしれない。
何度も読み返したくなる本です。
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思っていたよりも、ほんとにちゃんと「お茶」の話でした。「お茶」っていわゆる茶道のことです。なんか、少しずつ「お茶」になじんでいって、考え方が分かってきて…ということがとても自然に書かれていたのがすごく素敵でした。これを読むと「お茶」を習ってみたいなと思いました。
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私は、19歳から表千家茶道のお稽古に通うようになって、都合8年ほどお稽古を続けました。
現在は、都合がつかずにお稽古からは遠ざかっていますが、今でもお抹茶や和菓子、そして茶室という空間の厳かさや美意識は大好きです。
本書は、私のようにお茶の習っていたことのある者にとっては、その頃の気持ちや感動、気づき、そして心和む経験がよみがえってくるような本です。
習い始めの頃の、現代の学校教育とは逆をいくようなお稽古の「理屈じゃない作法」に対する疑問、頭ではわかっていたつもりでも手が順序どおりに動かせないことを思い知らされた時の「決して頭で『理解』し、理屈で『教える』ものではないのだ」という気づき、先生の一言一言がピンと来るようになった頃の新たな感動や面白さの発見など、思い当たる経験が文中にいくつも登場します。
そして、本書に登場するお茶の先生の言葉に、しみじみと気持ちの柔らかくなり、特に冒頭の部分は泣けてしまいます。
茶道のお稽古の経験がないけれど茶道に興味がある人には、「習うより慣れろ」の世界が間接的に体験できる本であり、また、茶道のお稽古の経験がある人にとっては、あたかも著者と稽古仲間であったかのように当時のお稽古の思い出や自分自身を振り返ることのできる本です。
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2009/3/22読了。 そうそうとうなずくところもあり、まだ自分では到っていない心持もあり。。 ほのぼのとして、ちょっとホロっとして、よかったのです。
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「お茶に宇宙を想う」
そんな言葉を目にしたことがある。お茶には他にも様々な解釈がある。
「お茶は、むかしの暮らしの様式美だ」
「日本の芸術の集大成だ」
「ひたすらお手前をすることによって無をめざす美の宗教だ」
「季節を扱う暮らしの知恵の結集だ」
そんな言葉に触れるたびに、何をオーバーなことをと思ったりしていた。
しかし、本書を読んでみて驚いた。微かにではあるが、そんな解釈をするわけを覗くことができたからだ。
本書は、茶道の教本ではない。また、お茶はこんなにいいものですからはじめませんか、とすすめているわけでもない。
本書は、著者が大学生のころから25年間続けてきた「お茶」を通して見えてきたことを綴ったエッセイである。
著者の森下典子さんが25年間もかけて蓄積してきたもの。その貴重な上澄みを、惜しげもなく語ってくれている。
語り口は温かく、優しく、そして繊細。
茶会から想像される堅苦しさや緊張感もなく、すっと心に染み入ってくる親しげな文章に好感を持った。
ほんのりとふんわりと始まり、読後にはきりっとした清々しさが残った。
生老病苦。生きていれば辛いこともある。でも、どんな時でも、私たちが身を置いている自然はただたんたんと巡っていく。季節は巡る。日は沈み、また昇る。地球は回っている。日日是好日。
本書を読んで抱いた思いや感情を、言葉にするのは難しい。表現できない虚しさを感じるが、本書のお茶の話から見えた気がしたのは、おおよそそういうことだ。
お茶は、季節のサイクルに沿った日本人の暮らしの美学と哲学を、時間をかけて自分の体に経験させながら知ることだった。永遠に終わらない勉強なのだそうだ。
しかし、その感想・解釈も本書を読んだ私一個人のもの。それは砂漠で一粒の砂を見たに過ぎない。人の数だけ「お茶」はある。人間が本来持っている感受性を思い出させてくれる。そんなお茶の真髄に微かにでも触れた気にさせてくれた素敵な1冊だった。噺家の柳家小三治さんの解説もよかった。
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静かで、丁寧で、押し付けがましくなく、優しい本だった。
表紙と副題から「幸せ探し本」みたいに見えてしまうのだが、全くそういう類いの本ではない。
お茶を何年何十年も習ううちに生活の一部となり、でも専門家になるわけでもなく、普通に?働く女性のエッセイ。
あくまで”週に一回”のお茶から、生き方を学び、発見していく筆者の言葉一つ一つに共感が持てた。
お父さんの最期のくだりなど、知らない間にぶあーっと涙が出てきて息が詰まって読めなくなってしまった。
自分の祖父が亡くなった時と重ねたのかも。
お茶自体に中学生の時から興味があって、いつか自分の稼いだお金でぜひ習いたいと思っている。
How To本には無い、人の感情に根ざした本質。
フィクションには無い、飾り立てて背伸びしない現実感。
ドキュメンタリーのような、ものごとを見て語るための大切な言葉。
こういう本の読後感のほっこり具合といったら これ以上幸せなものはありません。
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読んでいてさらさらと清水が流れるような心地がする文章だった。茶道を学ぶことにより著者が考えたこと、学んだこと。型から入り、何度間違えても身体に覚え込ませるまで練習し、そこから自分でその奥深さに気づいていく世界。一見単純に思える動作の一つ一つに意味があり、隅々にまで動作に気を配った時、その挙措の美しさに人はハッとさせられる。何気ない動作に品格がただようまで突き詰めるには一生の研鑽が必要なのかもしれない。茶道の奥深さと神秘を美しい文章で教えてもらった気がする。
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ちまちまと読んでいた本。お茶についての思いを綴るエッセイ。「典奴どすえ」の著者。小三治が解説を書いているとおり、情緒漂うよい文章なのだけど、何というか、がーっと何かにのめり込んで、つらくなるタイプの人なんじゃないかなぁと思わせる箇所がそこここにあり・・・。お茶に関してはつかず離れずのよい距離感なんじゃないかと思うんだけど。お茶の紹介エッセイとしては優れてるんだろうけど(そして自分が手に取ったのもそのせいなんだけど)、何だか余計な感想を持ってしまった。いやほんと、おもしろかったんですけどね。
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「日日」と書いて「にちにち」と読みます。
「天気の日も雨の日も、すべていい日」
そんなふうに人生を受けとめる…
そんなヒントが書かれているような気がしました。
「お茶」いわゆる「茶道」について書かれていますが、それだけじゃない!
二十歳の頃から「お茶」を習い始めた著者が、就職で迷ったり、恋愛で傷ついたり、自分の居場所が見つからなくて不安にさいなまれながら、30代、40代というそれぞれの時の中で、「お茶」を通して気づかされた様々なことを書いています。
「お茶」ってただの風流人の趣味の世界じゃなくて、もっと人間の生き方に密着したものだったんですね。
すごく教わることの多い内容でした。
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お茶のエッセイ。著者は長年お茶を習っている人。
茶道の敷居を低く、その中でもお茶の世界観がよくわかるように書かれている。これを読む限り、「無と美の宗教」というのがしっくりくる。茶道やってみたい。
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ゆったりと日々丁寧に生きることの大切さを、茶道での体験を通じて語ってくれるエッセイ。これを読んで、お茶を習ってみたくなりました。