紙の本
三国志開幕前夜
2015/02/03 10:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DS-S - この投稿者のレビュー一覧を見る
三国志ファンであり、宮城谷昌光氏のファンである私にとって、著者の三国志が文庫本化され、12巻そろうのを待ちに待ってました。2015年4月に12巻そろうとのことで、第一巻から読むことをスタートしました。この第一巻、後漢後期の歴史にさかれており、三国志開幕前夜いう感じで、ドキドキ感を盛り上げてくれます。これからさらに読み進めていくことがとても楽しみです。
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単行本持ってるけど文庫も買ってしまった。
文庫には村上豊氏の挿絵があるのでその価値は十分。
あらためて読むと、?騭と?太后には同情を禁じえない。
しかしながら?氏が族滅させられたのは王朝の存在を考えると良かったのではないかとも思えなくはない。
?騭と?太后の世は良いが、次世代以降に外戚としての害を出したかもしれないのだから。
ともかく、後漢が腐敗していく様子をたどったのは歴史を知るうえでわかりやすくまた非常に面白い
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読売新聞で光武帝を読んでいるのだが、三国志の混乱の現況がすでに現れていたとは驚いた。三代目皇帝のあたりからすでに衰退の兆しが見えていたとは。
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正直、三国志ビギナーの私ですがそれでも曹操の祖父が生まれる辺りから始めるのは三国志として正しいのかどうか疑問に思います。
でも時代考証が色々入ってて面白い。「中華思想」時代だとどうしても中国中心の書き方になりそうですが、それぞれの時代や身分の感覚の違いや周囲の状況を織り交ぜつつ描かれているのであほな私でも理解可能。
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一巻、二巻読了。
派手さのまったく無い三国志。だがこの淡々とした、悠久を感じさせる文体はさすが宮城谷先生。
二巻まで読み終わって、やっと黄巾の乱が起こりました。
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http://blog.livedoor.jp/masahino123/archives/65175631.html
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最近、映画が出るとあって、「三国志」がブレークしているようですね。吉川版は読んだ(といっても30年も昔のこと)へぇー、宮城谷さんも書いているんだ。。。という事で読んで見ることとしました。
「三国志」というと、劉備玄徳、関羽、張飛、諸葛孔明、曹操、といったあたりの記憶しか残っておらず、これも今となっては、吉川版というより、横山三国志(漫画家横山光輝)の記憶だったかもしれないのですが、、、結局、本書第一巻では、記憶の人物はひとりも登場せず。唯一、曹操のお祖父さんが出てきて、かなりのページ数を割いてくれました。
ということで、特に前半あたり、今読んでいる登場人物(ほとんど聞いたこともない人ばかり)やらエピソードが、冒頭有名人の活躍にどうつながっていくのか、全くつながらず、かといって斜め読みしてしまうと全くストーリが見えなくなってしまいそう。読了スピードが通常の半分くらいに落ち込んで、はっきり言って、途中で、何度、書庫入りさせようと思ったことか。。。
しかし後半になって、曹操のお祖父さん(曹騰)が、宦官で活躍するあたりのお話から、ようやく面白くなってきました。ちなみに宦官がなんでお祖父さんになれるかというと、その時代は養子をとることが出来たそうで、曹操は養子の子供ということなんだそうです。
まぁ、第二作も読んでみることにします。
(2008/11/7)
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宮城谷昌光の「三国志」が文庫本で読める!
後漢王朝は、宮中に渦まく外戚や宦官の権力闘争によって、徐々に衰退し、崩壊へと向かう。
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映画『レッドクリフ』を観て、三国志がすごく読みたくなった私が、軽い気持ちで手に取ったのが宮城谷版『三国志』。
曹操、劉備などのめくるめく物語を欲していた私は、正直少しがっかりしました。さらには説明は多いし、漢字だらけで、、。とりあえず1巻だけでも読んで判断しようと思っていたのですが、、。
途中から、じわじわと引き込まれる力を感じ出し、宮城谷先生の確かな筆致が心地よくなりました。
第二巻を読み焦がれております。マストバイ。
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宮城谷さんは淡々と書く方なんで、書き方が好みかどうかでしょう。
内容はたぶん正史ベースでしょうが、二巻を読んだ限りでは、私にとって特に新鮮味はなく、続きを買うかどうか悩みどころというところです。
やはり陳さんのが一番かなあ。
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正史準拠の三國志・・・といっても他の三國志でははしょられてる
「何故後漢がこんなに衰退していったのか」などの理由を、軽快かつツボを抑えてちゃんとかいてるので
この1巻では俗に言う三国志演義の有名な将軍などはあまり出てきません。
演義はもうだいたい食い飽きたけど正史読むのはめんどいお・・・的な人にはおすすめでしょうか。
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宮城谷さんの作品は本編の主人公が本格的に登場する前の段階の
主要人物を非常に魅力的に著される方で、
この本でも曹操登場までいろいろな人物が作品舞台を盛り上げている。
(ちなみにこの巻には曹操は登場しません。)
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7巻終了。次巻が出るまで期間が空くので、最初の方は複数回読んだ。
宮城谷氏の作品のうち、創作キャラメインではなく史実の小説で、どちらかといえばこちらの方が好きだ。
1,2巻は三国志というよりは後漢末期を舞台にした宮城谷作品ととらえると他の作品同様非常に楽しむことができる。
名の知れた登場人物でさえも、あまり名前を知らなかったこれまでの登場人物と同じ調子で描かれ、文体に溶け込んでいるのが新鮮だった。英雄も悪役も凡人も、それぞれの人物の人間性を探り、行動を理解しようとしているのが印象的だった。
私は曹操が好きだが、宮城谷氏の捉える劉備が何故か途中から魅力的に思われてきた。劉備に魅力を感じたのは初めてだ。劉備の行動の元になる思想の解説が興味深く、妙に納得してしまう。劉備はいったい何者なんだろう。一人別次元の思考をしているようだ。
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宮城谷文学といえば諸国がしのぎを削る春秋戦国時代を背景に、颯爽とした英雄が登場して・・・というストーリーを愛読してきたが、三国志となると勝手が違う。貪欲な意図を持ったものが権柄を握り、清廉な志で政治を立て直そうとする者も、やがて奸悪な刃に斃れていく。正史三国志が正史紀伝体の常として、前王朝のプロパガンダ的批判から入る仕立てになっているのもあるだろうし、何より後漢書も三国志も、異民族台頭下での亡国の嘆きを基調としていることがあるのだろうか。
第一巻は後漢王朝の中盤、6代安帝から8代順帝の時代が主に語られる。前漢滅亡時に官僚が皇帝の藩屏として機能しなかった反省から、後漢王朝では科挙による学識登用でなく、考廉による徳目登用が行われ、そういう恣意的な官吏登用システムが結局は宦官や外戚による専横の土壌となった。楊震ら多くの官僚や学者たちの悪戦苦闘も描かれるが、良き意図もいずれ邪悪なものに飲み込まれていく、というペシミズムが物語の根底を流れ、変わることはない。
王朝が緩やかに衰亡へ向かう中、希望の種が蒔かれる。それが曹操の祖父である宦官の曹騰である、ということになるのだろうか。
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第1章から「え、そこからなのぉ?」って感じ。本当に好きじゃないと読むのも苦痛かも。好きな人はするするいける