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紙の本
割と普通
2021/12/07 16:33
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投稿者:Eternal Kaoru - この投稿者のレビュー一覧を見る
Amazonでボロカスにけなされていますが、ちゃんとしたプロが書いた本であり、ヘンな本ではありません。一楽先生には『位相幾何学』という名著があり、シンガー・ソープの名著の翻訳者でもあるのでかなり期待しましたが、一楽先生としてはごく平凡、凡庸な出来に思われました。期待が高すぎたかもしれません。
「近傍をメインに据えればわかりやすい」というコンセプトの由ですが、近傍を使った議論は最初にちょこっと出てくるにすぎません。これなら普通の記述で良かったのでは、と思います。近傍系の公理のうち最も意味がつかみにくい3番目の公理についてはもう少し詳しく説明した頂きたいところです。「いまのうちはわからなくてよい」みたいに書いておられますが、ここは意味がわからないと破綻する重要箇所です。スルーしてもよい箇所ではないと思います。
連続写像を「単身赴任、家族挙げての引っ越し」に例えて説明しておられるのはなるほどと感心しました。
プロのトポロジストが書いたまともな概説書です。もともと位相空間論そのものが難しいので、内容の不満はどの本にもあります。いろいろな本を読んでじわじわ理解を深めるしかない科目です。ある著者の記載ではじめてそういうことかと理解できる事項が多いです。この本にも不満はありますが、良い記載もあり、決してボロカスに言われるような本ではありません。世の中にもっとひどい(比較するだけ失礼ですが)代物はいくらでも存在します。そういうマガイモノと一緒にすべき本ではありません。
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