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池田真紀子祭りっす。
いやはや。なんかどっかの感想で、「HOTなシーンがちょっと物足りないデース」なーんて書いてあったんで安心して買っちゃったよ。電車で読んでて「うげっ!」とかなる感じでした。
読まれる方は皆さんお気をつけください。
はじめて好きになった男子が友人と思っていた男を殺した犯人として祭り上げられ、刑務所に入れられてしまった割には、あまり罪悪感とか滝汗状態がないヒロインにどびっくりデスよ。
まぁ、彼女の母ちゃんが強烈なんですけどね。
この事件のあと、ヒロインはフランスに送り込まれて精神病院とも見まごう学校に入れられてしまうわけですから。
で。反面ヒーロー側は、刑務所に無実の罪で送り込まれたあと、2年を過ごして友人たちが再審議にかけてくれるように奔走したおかげで無事出所。
仲間たちと政府の下請けでキケンな仕事を引き受けてるわけです。
この作品の面白いのが、1巻からヒーロー&ヒロインとは別に、仲間の一人の恋愛模様がちょこっとずつ入っていく点ですね。4巻あたりに彼らが主役の巻が出るようです。
10年くらいの歳月が二人の間に流れたあと、再会したあたりから始まるわけですが、サスペンスの割に妙にコミカルです。
爆破事件が起こってヒロインを助けて、ヒーローは現場から逃げ出すんですが、若干ずっとボヤキ気味。
「オレにとってこの女はバッドラックって名前の女だ」って言うぼやくをしているせいか、ヒロインに「おい、バッドラック」的な呼びかけしちゃったり。
ヒロインがヒーローと立ち寄ったヒーロー行きつけのメキシコ料理屋の給仕がそれはそれはカッコイイ男子だったりして、ヒロインが「オーケー。ふたりでこのままタクシーに乗ってどこかいきましょう」っていいたくなったりw
車にものすごい愛をかけているヒーローの車でビスケット食べまくり、最後はふたを開けてトリプルホイップのコーヒー飲んじゃったり。
もうそれはそれは、ヒーローがかわいそうになりましたね。
たしかにバットラックって呼びたくなるかも?
色々突っ込みどころがあって、どうして悪がき同士でつるんでいたメンバーでこんな組織で働くようになったの?とか、そのみんなのあだ名(ヒーローはスーパーマンとかいわれてる)はなんなの?とかあるのですが。
軽い読み物としてはよいですね。
残念ながら(?)3巻は翻訳者が違うので、まぁ読まないなーって感じですケド。