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紙の本
猫との暮らし方のバイブル。
2011/02/21 18:46
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
南里秀子の本をひさしぶりに手にしたが、
相変わらず実用性が高い。
日本で初めてキャットシッター(猫の留守番サービス)を立ち上げて
いままでに4万匹以上のもの猫を世話してきた著者の言葉は
時に鋭く厳しいが、なんともいえない猫に対する愛情を感じ取れる。
本書はタイトルまんまの、
キャットシッティングの実態を綴ったエッセイなのだが、
猫と人のより良い関係をめざす著者のスタンスに
何度も激しく頷きそうになった。
色々な依頼主が登場する。
そして、個性的な猫たちの面々。シッターの訪問時、
彼ら彼女らは、一緒に暮らすご主人の前とは
態度をがらりと変える場合もある。
ペットの猫業というのもなかなか気を使うところもあり、
留守番のときはのんびり羽を伸ばしているのかもしれない。
またその反面、ご主人がいないと寂しさのあまりに
食欲もなくなりトイレもなかなかできない場合もある。
ユーモラスで愛らしいエピソードの数々に笑いながら、
依存でも隷属でもない対等な猫との関係が理想的なのだと思う。
だって猫には猫の考えがある。
それはたぶん人の考えのおよばないところである。
それを埋めていくのがきっと日々のコミュニケーションなのだろう。
シッターに寄せられる、依頼主からの質問も多岐にわたり、
(初心者からベテランまで)それらを読んでいくのも勉強になる。
南里秀子のポリシーのひとつとして
型にはまった考え方をしない、というのがある。
人はそれぞれ、猫もそれぞれ。臨機応変、ケースバイケース。
これは、元南里家の猫だったココが天国に行くまえに
教えたくれた、たいせつなことのうちのひとつだという。
たしかに、猫の持つしなやかさ、時に変わり身のはやさ(!)は
よくも悪くも大きな魅力なのだ。
マニュアルだけのハウツー本は多いけれど、
著者の経験に基づくこのエッセイは異色の実用書である。
そして南里自身の言葉で語られる哲学は非常に説得力がある。
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