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紙の本
一歩を踏み出す勇気
2009/05/02 22:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
専門家という訳ではないので詳細に分析したわけではないが、自分の印象ベースで話をすると、近年の人気があるライトノベルの特徴として、物語の世界観やド派手なパフォーマンスよりも、キャラクターの関係性を重視する傾向がある気がする。初めは世界観を前面に押し出していた作品も、巻を重ねるごとにキャラクター同士のやり取りが増えていくという、方針転換が見られたりする。
(これは、ライトノベルというジャンルが受け入れられて読者層が広がり、経済力の高い層の意見が強く反映されていった結果なのかもしれないと思うが、それはひとまず置いておく。)
本作も初めこそ試験召喚システムという世界観が中心にあったが、徐々にそれは、明久・瑞希・美波などの恋愛模様を描くためのツールに変化してきている。こうなると、関係性に何がしかの決着をつけるか、こんな感じでずっと続いていきます、みたいなのが着地点になるわけで、そこに至るまでに如何に関係性を深めていくことができるかが勝負になるのだろう。そんなわけで、これまで美波の積極攻勢が目立っていたけれど、今回は瑞希が色々がんばります。
試験召喚システムの制度上、本来ならばテストの点数が良い奴が偉いということになるはず。主人公たちはタイトル通りあまり成績が良くないので、ダメなやつと即断されるはずなのだが、それは作者の本意ではないと思うので、如何に点数不足をチームワークや作戦でカバーするのが重要。今回、瑞希はこの面でも啖呵を切っています。
次巻はちょっと学校から飛び出すようなので、どんな風に試験召喚システムが織り込まれるか、あるいはまったく無視されるのか、どういう展開になるのかが楽しみです。
紙の本
肝だめしと姫路さんの頑張りと久保君と清水さんの崩壊
2009/05/13 23:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズの愛読者ならば、おそらく冒頭の2行、主役でもない男女がお互いの名前を呼び合うこの2行(「……」は除く8文字)だけでもぅ笑えることだろう。この2人の未来に幸あれ。今回は「システムの異常から召喚獣がお化けになっちゃうの巻」、「そのついでに肝だめしをするの巻」そして「姫路さん、もの凄く頑張るの巻」である。召喚獣(お化けバージョン)がそれぞれのキャラの特性を象徴しているところがミソ。島田のなんて可哀想過ぎるし、逆に姫路さんのはもっと登場してほしかったくらい。そしてここで一番頑張っているのは、実は絵師さんである。こんなお化けバージョンなんて今後は出てきそうにないのに、例えば【AOI KOGURE】とか【GOZU&MEZU】とか【MIHARU DARKNESS】(コレ凄いよ)とかのデフォルメがしっかり描かれている。そして挿絵では何と言ってもP.39の秀吉の猫又!これはイカン。カワイ過ぎる。さらにP.131……これはヒドイ。そして極めつけはP.175……もぅ勘弁してください……腹が……筋肉痛になるっ!本シリーズで挿絵がどれだけ貢献しているかを改めて実感した次第である。今回は久し振りに召喚獣のバトルが(特に後半で)たっぷりあったし、明久は男を見せたし、ギャグは相変わらず半端ない面白さだしで内容充実の1冊と言えよう。そして忘れてならないのが今回の姫路さん。さすがに島田みたいな正面からではなく側面からのアタックだったが、おそらくあれが姫路さんの精一杯。しかし、明久にとってその破壊力は島田以上だったことだろう。その明久がどこまで受け止めたかは今後の展開で明らかになろうが、姫路さん的にはすべきことをして島田と同じラインに並び立ったという感慨があって、むしろスッキリしたのではなかろうか。この三角関係がより明確になってきた本シリーズの行方が、冒頭の2人ともども楽しみになってきた。