紙の本
モテモテのジーク
2010/04/21 09:48
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜかよく分からないけれど、急にジークがモテモテになる。一方はもちろんビアンカだけれど、もう一方の少女は牙狼傭兵団ともつながりがあるみたい。
魔導士ギルドの召喚を受けてシドたち4人が訪れたギルド本部で起きる衝突。既巻で登場した敵方も相次いで現れ、事態は核心へと向かっていきます。モテた分だけジークにも見せ場が与えられてますね。
シドの古い友人であるムルタンが、普段はまったく自分のことを語らないシドの心中をつまびらかにする語り部としての役割を果たしています。
しかし、後半のアニスは、1巻の前半と同じ感じで、あんまり成長が見られない気もするなあ。まあそれが、彼女の持ち味なんだろうけど。
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“「こやつらに神の鉄槌のごとき、内臓の煮えるような酷い言葉を投げつけてやりたい。我が輩、断じて貴様たちが気に食わない。泣いて反省させてやるぞこの人間どもめ!あ、アニス様は人間とはいえこやつらとは別の存在ですから、我が輩がいくら人間を罵ろうと気にしないでくださいね」
くるりと振り返ってアニスに告げるクールデールだった。アニスは、
「大丈夫よ。私、クーちゃんがなに言ってても全く気にならないわ!」
と力強く請け負った。
「なんだかこう……胸が痛くなることを言われた気がするのですが、気のせいでしょうか」”
今回も結構おもしろかった。
うん。
思わず噴いたし。
クーちゃんかなり哀れ。
イラストも綺麗だー。
“「…………友人に会うためだ」
シドがアニスの発言は放置したことに、ジークは贔屓だと呟いた。
「シドの……友人?」
「ああ」
シドは、何か悪いかという風にアニスを見つめる。
「アニス様はお前のような目つきが悪く性格も悪く根性の曲がったやつに友達がいるはずはないと思っておられるのた、少年」
「そうか、解説ありがとう」
と無造作にクールデール卿の身体をつかむと、シドは綺麗に青空に放り投げる。
「ふんぎゃおおおあああえーッ」
……ふりをして、アニスのもとに戻した。
「クーちゃんっ、クーちゃんっ?しっかりしてっ。大丈夫よ、生きてるわ。生きてるっ!」”
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タイトルと表紙イラストにひかれて購入し始めた
「アニスと不機嫌な魔法使い」シリーズの第3巻。
赤○のアン的な妄想癖の強い主人公アニスと
タイトルのとおり始終不機嫌なシドを中心に
アニスの生い立ちや秘められた能力を軸として紡がれる
剣と魔法のファンタジー。
前の巻で仲良くなったマリエルと、アニスとビアンカ3人が
恋愛のことについて話す場面が、
女の子同士の会話、っていう感じで良かった。
生き生きとした会話(とアニスの妄想)が魅力だと思う。