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ほとんど似たようなバイク(私のはもっと真っ赤っかです)と、そして私と見間違う後姿(今は短くしちゃったけれど、今年の初めまで同じくらい長い髪でした)のイラストなので、めちゃめちゃ親近感沸く本で、しかも大好きな佐々木譲の『ラストラン』。
でも聞いたことないわ。
ま、まさか、いきなり新作が文庫化? と、知らなくて驚いて喜んで買ってしまったのですが、中身を見てがっかりしました。
調べてみると、1985年にCBSソニーから出た短編集『いつか風が見ていた』に、プラス「遠い風の音」という内容で、新作ではありません。
しかも更に手の込んだことに、その後1988年に集英社文庫から出た短編集『タイム・アタック』の中身から表題作の「タイム・アタック」を抜いたものと、そっくり同じなのです。
まあ、20年以上も前に出た本を、持っていて読んでいる熱心な読者も、私くらいなものでしょうから(リアルタイムで出会えなかったから古本屋を探しまくって手にいれました!)
今回の再々刊行は、許してあげることにしますが、良識ある出版社は、もっと誠意を持って、ひとこと、リメイクだとかリバイバルの但し書きが、あってもいいのではと思いますけれど。
でも、ともかく、いま超売れっ子の、警察小説を変えた男といわれる(私が言ってるだけですが)俄然人気の警察小説の名手が、20年以上前に書いた、けれども少しも古びていない、バイク小説の傑作5編です。
バイクを知らない人でもビンビン感じて、風を感じて、爽快感を感じることが出来ると思います。
そう、私はこの本を読んでバイクに乗ることを欲望した、といっても過言ではないのです。
読了後すぐ(高2の時に)免許を取りました。もちろん、まったく同時期に、大藪春彦の『汚れた英雄』も読んでいますので、両方の影響ですが。
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短編集なので内容が軽い。ちと暇なときにおすすめ
いつか風が見ていた・・・
ある夏の終わり北海道で知り合った男2人と女の回想と男の話し。
男のほうは、気持ちはわからんでもないが。
まぁ。大切なものは失ってから気づくのが多いかな。
あの花がなかったらどうなったのか想像してみる。
女のほうはてんでわからん。想像してみる。
エリの伝説・・・女性ライダーの話。
単純に女性(エリ)が男性(竜夫)を追いかけていたような・・・・
ん!?これは健坊がエリにあこがれていた話だな
想う相手にはなかなか気持ちが通じない話かな
レース・クイン・・・とりえのなさそうな少女が磨かれていく話。
自分の夢を人に託す話かな(あきらめないことが立派だ)
ラストラン・・・自分の(仕事)やりたいことを貫くが結果が伴わない。
これが現実だ。(悪いことがあれば次はいいことになればいいのだが)
遠い風の音・・・男の勝手なけじめ。(ないよりましかな?!)
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2012/6/22 Amazonより届く。
2013/11/4
沖縄出張の帰りの飛行機内で読了。
佐々木氏の初期バイク短編集。1985年に「いつか風が
見ていた」に「遠い風の音」を加えて改題して文庫化されたもの。
何かどの作品も最後の締めが物足りない感じ。
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バイクにまつわる短編集。
同じ作者の「振り返れば地平線」という小説を、自分がまだ自転車乗りだった頃に読んでいた。
最初の話「いつか風が見ていた」はその続編という設定。
銀行に就職した主人公が、夏休みに学生時代の友人と北海道を旅する話。
その旅の後で銀行を辞めたという話だった。
続編は、その旅から5年経って昔を振り返りながらまたバイクで北海道を旅をして、主人公の回想という形であの旅の後どうなったかがわかる。
その他、レーサーの契約にまつわる話の「ラストラン」がおもしろかった。
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次年度の契約ライダー獲得に奔走するメーカーの広報マンと英国人ライダー。交渉の裏側に隠された執着と友情の物語。衝撃的なラストを迎える表題作「ラストラン」をはじめ、バイクをテーマに青春の血気と情熱を描き込んだ5編の短編集。
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「遠い風の音」が一番印象的でしたが(特に最後が)、GL500が大型バイクと言われてもちょっと違和感があります。当時車格は750級と言われてましたが、排気量が500ccでは・・・。せっかくならばGL1000(今のゴールドウィング)の方がこの主人公には似合うと思うのですが。
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バイク関係の5作品収録
それぞれ違うお話でどれもそれなりに楽しめました
バイクの名前があっても想像はできないバイク無知
ですけど
バイク知ってたらもっと楽しめたかもしれません