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リーダーシップ行動の源泉 DISCとSLⅡによるリーダー能力開発法 みんなのレビュー
- ケン・ブランチャード (著), ドリア・ジガーミ (著), マイケル・オコーナー (著), カール・エデバーン (著), 山村 宜子 (訳), 菅田 絢子 (訳), HRD株式会社 (監修)
- 税込価格:3,080円(28pt)
- 出版社:ダイヤモンド社
- 発行年月:2009.4
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紙の本
価値観に由るリーダーシップの発揮を目指して
2009/10/19 01:25
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やすのり - この投稿者のレビュー一覧を見る
表現は正確でないかもしれないが、「価値観に由るリーダーシップは自己ニーズに由るリーダーシップに100倍勝る」。これが本書を購読して得た最大の教訓であり啓示である。
組織における役割(とそれに伴う地位や権限)を自身のニーズや自尊心を満たすために利用するのか、役割を果たすために自身の価値観や資質を活用するのか。私は後者でありたい。いや、正確には組織内の役割というよりは、社会から与えられた使命を果たすために、正確な自己理解に基づき、自身の価値観や資質を活用するとともに、使命達成に向けてより効果的な行動を取れるように学習し、取り得る行動の幅を広げ柔軟性を養おう。
いきなり大きく出てしまったが、自身の使命について明確に整理しきれている訳ではない。ただし、ヒントになりそうなエピソードや事例はある。
■トヨタ自動車の研修会社との付き合い方。商談初期段階から委託先決定まで、ある意味『出入りの業者』である研修会社に対して、トヨタは賓客に対するように礼儀を尽くすとともに、十分すぎる程のヒアリングおよびプレゼンテーションの機会を与えると聞いたことがある。しかし、一旦委託先を選定した後は、研修品質向上のために、一切の妥協なく徹底した議論により、かなり厳しく、激しい応酬(受け取り様によっては「ぼろかすにけなしていいる」風に見えなくもない)がなされるとのことである。
■大好きなサッカーにおける、高いパフォーマンスを発揮してきたチームのあり方(全盛期の読売クラブやジュビロ磐田辺りが身近なサンプル)。サッカーへの愛情やプロとしてのプライド、勝利への執念により、練習試合からの削りあいは日常茶飯時だし、新参者や若手への洗礼や指導も極めて容赦のないものになる。それで潰れてしまう選手がいることも確かだし、洗礼や指導を受ける側のプレッシャーや心理的葛藤、プライド崩壊、不快感や疎外感は相当なものである。しかし、『勝つために』、『自分達のサッカーを貫き通すために』、チームのメンバーは、勝利とスタイル表現の両立に向けて、自身の全能力、プレイヤーとしてあるいは人としての特性を、他のメンバーとの相乗効果を最大化しつつ発揮することで、チームに還元しなければならない。こうしたチームが織り成すプレーは(それがポゼッションスタイルであれカウンタースタイルであれ)本当に美しいし、選手一人ひとりがこれ以上ないくらいに『自己を実現』している。
メンバー同士の目的・目標へのコミットメント、信頼、品質や結果をとことん追求するプロ意識、能力と特性の最大限の発揮などであろうか。そして、これらは個人で完結するのではなく、チームにおける人と人の相互影響によって起こるもののようだ。
本書で紹介されている『Disc』による自己理解も踏まえ、「間接的なコミュニケーションの活用」、「物事を受容し了解すること」、「人の気持ちを考えること」、「リスクを査定すること」、「緊張をぶちまけない」ことに留意して、場面に合わせてより効果的な行動を取れる様に努めよう。自身の不安解消と自尊心刺激のためではなく、使命達成のために前向きな効果があるかを判断基準として、自身と周囲の価値観と行動を活用・調整して行こう。人間とリーダーシップに対する厳しい洞察に満ちたこの1冊に出会えたことを、大きな転機を生むきっかけにしてみせよう。
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