紙の本
「誇りと復讐(上・下)」読みやすいけど深みは感じられない
2009/11/29 19:27
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:soramove - この投稿者のレビュー一覧を見る
「主人公は親友とその妹、彼女は婚約者でもあるが、
3人でパブで楽しく飲んでいたが
他の客の心無い言葉に怒り、
店の外で殴りあうが、親友がナイフで刺され
死んでしまう、さらに自分自身がその犯人として裁かれ
20年の刑を言い渡されてしまう」
ジェフリー・アーチャーの本はたぶん
全て読んでいる、傑作と言えるものもあれば
並みの出来のものも、
今回の新作も読みやすいし
展開も興味深いが、
傑作には程遠い出来。
自身の刑務所生活を反映して
その様子は違和感は無い、
でも展開があまりに出来すぎな感じで
「ありえないよ」と思ってしまうと
面白さが半減する。
しかし陪審員の裁判って怖いと思う、
方や弁護士や有名な俳優の主張と
取り立てて言うこと無い普通の人とでは
人は見比べてどう判断するだろうか。
印象やそういった場に慣れているかどうかで
その人の一生が左右されてしまうのは怖い、
しかもその判断が普段は人を裁くことから
程遠い場所で過ごしている一般人が行うというのだから、
これからの日本の陪審員制度も
少し準備段階もしくは学校での教育など
まだ必要な部分があるんじゃないかな。
この本は作者の幅広い人生経験が
随所に反映されている、
交渉の仕方や投資の判断、
上流階級の作法、
イギリスという国の歴史は
日本の価値観ではまったく物差しが違っているように感じる。
随所に面白く展開を期待して読み進める工夫があるが、
やはり「核」となる一点がどうしても
偶然にしては出来すぎで
もっと何か無かったかなと思うが、
全体としては手堅く、
次の新作も期待したい。
★100点満点で65点★
http://yaplog.jp/sora2001/
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現代のイギリス、ロンドン。上流階級の男たちに酒場でからまれ友人を殺害され、冤罪を負った主人公が復讐する。刑務所の中で相貌がそっくりな元高級軍人と友情で結ばれ教育されていく。軍人の死に立ち会い、なり変って出獄する。遺産を受け継ぐが、親族との対立も加わって復讐劇は加速する。
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百万ドルをとりかえせ!が好きな人は好きだと思います。無実の罪をきせられた主人公のお話。法律が絡んできたり難しい事も結構ありますが、ストーリー展開に夢中になるとあっという間に読み進めちゃえます。
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J アーチャー らしくスピード感あふれた本です。 犯罪者にされた者があのような生き方ができるんだろうか? これも J アーチャーかもしれない。
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大好きなアーチャー、なのに乗れなくてがっかり! いくらなんでも、それってムリでしょうというところ随所にあって、話になじめず。刑務所生活体験者だから、細部のリアリティーはばっちりなんだろうけど。
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冤罪物語。弁護士クレイグによって殺人罪を押し付けられた自動車修理工カートライトの復讐劇。真犯人クレイグが有罪判決を受けるところまで書かれていないのが不満。法廷でのクレイグ有利ぶりにリアリティあり。真実や正義が往々にして通らない司法制度。陪審制の危うさを痛感。
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ここ数年、グイン・サーガしか読んでいなかったので、久々のアーチャー作品。
相変わらず、わくわくさせるストーリー展開で、どんどん続きが読みたくなる作品でした。
この展開が、下巻でどういう結末になるのかとても楽しみです。
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アーチャーの難しい方のストーリー。
多分数年前に一度読みかけて、最初の刑務所シーンのテンポの遅さに嫌気がさして読まずにほおっておいた記憶あり。あれから私も色々なことがあった、経験を増やした。だから今度は受け入れられた。
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転んでもただで起きないこの作者、面白い作品を生み出したものだ。エドモンド・ダンテスを自分に当て嵌めたんだろうか。
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ジェフリー・アーチャーの誇りと復讐を読みました。4人の悪人グループの共謀により、友人を殺したという殺人の罪をかぶせられてしまった主人公が、最愛の妻や弁護士、そして刑務所の中で親しくなった友人の協力で、刑務所から出て復讐をするまでの物語でした。ジェフリー・アーチャーらしい奇想天外な設定と、胃が痛くなるような法廷でのやりとりが描かれています。主人公を支えていく善意の人たちが暖かく描かれているのが気に入りました。
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刑務所の描写はさすが、という印象。さすがにそりゃないんじゃないの、というストーリー展開ではあるが、、、(あらすじ)自動車修理工のダニーは婚約者の兄を殺したという無実の罪で22年の刑を宣告される。口封じのために、他の受刑者から命を狙われることになるが、同房の受刑者(貴族)と容貌が似ていたため、間違えて貴族が殺され、ダニーは貴族になり済まして刑を終え、出所する。自分を陥れた真犯人への復讐を始める前に、貴族の相続問題に巻き込まれ、、、
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主人公ダニーは、犯していない殺人罪で投獄され、予想外の方法で脱獄し、自分に罪をかぶせた男たちに復讐する、というストーリーである。
言ってしまえば簡単だが、この作品がとてもおもしろかった。
なぜこんなに簡単に殺人罪になってしまったのか、その部分がもやもやしたままどんどん展開してしまったが、そんな疑問を抱いたことも忘れるくらいおもしろく読めた。
刑務所内の部分は作者の実体験に基づいて書かれたらしく、リアルさが出ているようである。
最後の終わり方もよかった。
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イギリスの下層階級に属する自動車修理工が
上流階級の若者にはめられ 殺人の冤罪をきせられる話。
良く考えられているストーリー展開で楽しく読めます。
殺人に加わった犯人の自供テープを入手しても
冤罪ははれず、飽きさせないストーリー展開。
主人公は頭もよく 性格も良く 自己主張をまげない
このあたりはイギリス人好みか。
オックスブリッジを揶揄する感じも楽しめます。
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久しぶりにブクログ、洋物、でもってジェフリーアーチャー。やっぱり面白い!
この世知辛いご時世に、ここに出てくるようないい人見ると、ほんと救われる。うれしくなる。単純な私。でもやっぱり本は、そんな幸せな気持ちにさせてくれなくちゃ。
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出だしはこんなことがあっていいんかいと云う内容で、読んでて腹が立ち(単純な私)、めげそうに。ところが上巻の中盤辺りからなんか面白くなってきて、いい加減に読んでたところを読み返したり。中にも出て来るけどモンテクリスト伯ばりにこれからスカっとさせてくれることを期待しつつ下巻に進む。