紙の本
展開は早いですが、分かりやすいです
2021/08/01 02:10
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
原作小説は名作ながらもあまりに大作で手が出ませんでしたが、興味はあったのでこのまんがを読んでみました。貴族社会でのしあがろうとする主人公、彼をとりまく多彩な登場人物たち、めくりめく展開の速さの割には、混乱することなく読み切ることが出来ました。エピソードに深みはなく、なかなか登場人物たちの心情を掴めないところもありますが、ストーリーの骨子がきちんとしていて、「失われた時を求めて」というタイトルにぴったりの内容だったと思います。雰囲気だけでも読めてしまいますが、貴族社会の基礎知識があれば、より楽しめそうな気がします。大作をコンパクトにまとめた良いまんがだと感じました。
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小説で読むとクソ長い稀代の名作を漫画でわかりやすくまとめた作品。とっかかりとして優秀。気に入ったら小説版もぜひ。
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プルーストの傑作大長編を漫画で。
原作の味わいとは程遠いと思いますが、それなりに楽しめました。
とっつきにくい(でも興味ある!)作品に対しては、漫画でストーリーを把握してから原作に挑むのも一つのアプローチかもしれません。
2010.10.6 読了
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2010年は「失われた時を求めて」の個人全訳が並行して開始されるという記念すべき年となった。一つは光文社古典新訳文庫から高遠弘美個人全訳、もう一つは岩波文庫から吉川一義個人全訳だ。これまでに個人全訳には2パターンが存在していたので、これで全4パターンの個人統一訳が揃うことになる。評価の高い鈴木道彦訳をどう超えるのか、楽しみな挑戦だ。
それにしても、だ。
仏語原文、英語、日本語(個人全訳含めて6~7種類或る)、そして今回の「まんが」とさまざまな表現形式をとるにもかかわらず、我々がこれらすべてを『失われた時を求めて』という一つの作品として同定する「力」というのはある意味恐ろしい能力だと改めて考え込んでしまう。作者がフランス語に英語に日本語にそしてまんがという絵に付与した「意味」を、(実際には大小の差異はあるにせよ)正しく同じ作品のバリエーションとして僕らは読み取ることができる。
素材も料理人も違うのに、できあがった料理はどれも同じ味がする。
不思議。
本書において「私」は幼年時代から青年期そして老年期と時を重ね、友人や恋人と出会い別れ死別していく。見た目も考え方も周囲の人々との関係性も時々刻々変化し、どれ一つとして同じ状態ではないにもかかわらず、「私」は「私」としての統一性を維持し、同一人物として過去と未来をつなぐ結節点として生き続け、「時」を失いながら「私」を固定し、失ったと思った「時」に再度巡り会う。
同一性と円環。変化を伴う繰り返し。リズム。
いろいろな表現形式で本書を読むという行為そのものが、本書の主題を味わうに好ましいことだと気づくに違いない。
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原作は抄訳の第一巻の第一章さえ読み切らなかった作品。
入門書もあるがやはり読みにくい。
しかしこのバージョンは、
大作を一冊(しかもマンガだから字は少ない)にまとめて、
物語の展開が速くて飽きない。
それは原作の持つ魅力とは違うのだろうが、
究極の入門書と言えるだろう。
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モンティ・パイソンのコントに「全英プルースト要約選手権」ってのがありましたが、
それをきっかけにフランス文学の書架を覗いてみて、とても全巻読む気すら起きないことだけがよく分かりましたよ。
という訳で、マンガという形であらすじだけさっくりと読んでみたのでした。
どうしても「ソドムとゴモラ」の印象が強く残っちゃいましてね…
びっくりだよもう…びっくりの連続だよ…
お前もかよ!ええまさかのお前もかよ!やはりお前もかよ!
というね。
主要テーマを深く味わうためには、やはり原著を読んだほうがいいのかな…
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20世紀の2大小説の1つといわれている。
テーマは「無意識的記憶」
内容は、正直、何?って感じでした。
なぜ、この小説が評価されているのか俺にはわかりませんでした。
単なる、自伝というか歴史?
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死ぬまでに一度は読まなきゃな って本の中の1冊。あまりにも長いので「いつかそのうち」と思ってうっちゃってたのだけど、とうとう出ました、まんがで読破!さっそく読んでみた。第一次世界大戦の頃のフランスの社交界を中心としたブルジョワジィの生活が、本人と思われる「私」によって語られる。華々しく見える社交界だけれど、そこは陰謀と嫉妬と同性愛が渦巻いている世界であった。けれどその根底には普遍的愛があるのだろうな。それでなけりゃこんなに長く読み続けられることはない はず。
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重たすぎるし、読み切る自信がおきるほど特に興味もわいていない作品だったので、漫画で読んでしまいました。
レビューを書けるほど特にこの作品を知っているわけではないですが、他の方のレビューをみてみるとそんなに悪くはないようです。
絵は表情がまだまだ硬いですが、このシリーズでは割とましな方なのではないかと思いました。
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名作と呼ばれるものに、なかなか手が伸びない。。。
でも、毎年、年末になると
「今年も読まなかった。。。」という気持ちになる。
なので、とりあえずマンガで読むことにした。
それでおもしろかったら読んでみよう。
貴族・ブルジョワ・社交界
読んでみたいかも。
ただ、長すぎるのでいつか何もすることがなくなったら
読んでみよう。
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名作と呼ばれている小説を読んで無いし、この先も読むことがないと思うので漫画で読んでみた(笑)どんな人にも平等に時は流れて年を取っていく。せつない気分になってしまった。
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紅茶とマドレーヌをきっかけに過去を想起する場面が特に有名な一節。
ブルジョワジーの中で渦巻く打算や同性愛に戸惑う主人公を通して愛とは何かということを考えるきっかけになった。
原作とは違う楽しみ方ができると思う一作。
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面白かったー!さすが名作とだけあって、漫画にしても面白い。
原作は難しくて読めないと評判なようなので、このマンガだけになりそうだけど。
それにしても最終章にはすごく虚しいというか、悲しいというか。
人生はどうなるかわからんというのが、凄く伝わってくる作品でした。
まぁなんにせよ、この作品でもいってることが、子供の頃からの人間関係がすべてを作るような感じだね。
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まず絵がよい。また、表現が過剰になることがなく、作品全体に落ち着きが感じられるため、安心して作品の世界にはいっていける。
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なにか奇跡を見た思いである。
ちくま文庫で10冊分となる『失われた時を求めて』をわずか280ページのコミックとして読んだ気になれる! という画期的な書籍。原文を読んでここまで圧縮してまとめ上げたスタッフの技能賞というか敢闘賞というか。
この「読んだ気になる」という満足感が商売なんだろうなぁ。
真面目にプルーストの研究をしている人からすれば噴飯物なのかもしれないが、アタシのようなミーハーからするとなかなかにありがたいモノなのであった。