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アメリカ軍基地を持つ福生が舞台、アパートの一室。
通称「ハウス」で主人公リュウや複数の男女はクスリ、LSD、セックス、暴力、兵士との交流などに明け暮れ生活している。
明日、何か変ったことがおこるわけでも、何かを探していたり、期待しているわけでもない。
リュウは仲間達の行為を客観的に見続け、彼らはハウスを中心にただただ荒廃していく。
そしていつの間にかハウスからは仲間達は去っていき、リュウの目にはいつか見た幻覚が鳥として見える。
「半島を出よ」がかなり衝撃で好きな作品だったので、他の作品も読んでみようと・・・挑戦。
しかし・・・内容は当時としては衝撃的だったんだろうと思うけど、今読んでみると退屈に感じました。
15歳〜22.3歳の時に出遭いたかった本。
でもリリーへの手紙は感動しました。
しかし私が買った文庫の表紙は・・・オールブルー・・・全然意味ないじゃん!!
この事実が一番ショックでした。 講談社さんどーにかならなかったのかぃ?それとも作者の意図?
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芥川賞をよもう、第1作目
せっくす、どらっぐに溺れる若者を描いた作品。
・・とだけみると、これに妊娠、中絶、三角関係あたりの要素が加わるだけでケータイショウセツと同一視されそうな作品、、
ただ、快楽主義の若者の麻薬におぼれていく様の状況描写、
陶酔感のみが先行する虚無的な心理描写は、支離滅裂な文体であるがゆえに集中すればするほど文章がおかしいのか自分がおかしいのか混同し非現実感をリアルに感じられた。
というか徹夜で酒飲みながら読んでいて、そんな感じ。
おそらくシラフだと萎えていただろうな。
まぁ、いうてもケータイショウセツよんでないから違いがどこにあるかはわかんないけど、もしケータイショウセツがこんな雰囲気だったらそれはそれで萎えそう。
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初の評価1.
何故この本が評価されているのか、全く理解できなかった。
多分自分はまだこの本を正当に理解出来る次元に達していないんだと思う。
純粋に面白くなかった。
ただそれだけ。
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文学作品、というものには何度も挑戦しては挫けている。これも例外ではない。現代文教師である文学オタクによく「その歳で文学を理解されたらなんか嫌だ」と言われるのでまあ良いことにしようかと思う。(09.07.?)
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麻薬、セックス、酒、暴力、狂気に塗れた登場人物達。はっきりいってよく分からなかった。自分の今とはかけ離れすぎている。時代、なのか?それとも自らが知らないからなのか?
青春に麻薬、セックス、酒、暴力が溢れる。何を求めて彼らはそんな事をするのか?村上龍のタッチによって生々しく描かれる、彼らの青春。。
今の若者である俺達にも何か共通するものはあるはずだが、一体何が彼らを駆り立てるのか?
この本の描写になぜか惹かれる。これは小説に描かれる狂気に惹かれているという事なのか…?
内容は良く分からないけれども、描写に惹かれることを踏まえて、星3つで。
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なんども読むことをやめようと思った。
三回ぐらい休憩しないと読めない、ただただ混乱してて、
文字を見て想像することを脳が拒む。
しっかりとみればみるほど、
最後のブルーが美しい。
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これを読んで何を感じるのが正しいのかは私にはよく分からないんだが
(こういった気持ちになることが多い、読書の後)
暴力的・性的なエネルギーが物凄くて圧倒された。
生々しい、とっても強烈なもの。ヴィヴィットって言ってもいいのかな。
極彩色の夢を見ている様な気分でした。
途中で一部、自分の想像力が足りなくてすらーって流してしまった部分があったのが残念。です。
再読すると思います。
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「リュウ、あなた変な人よ。目を閉じても浮かんでくる色んな事を見ようとしてるんじゃないのうまく言えないけど本当に心からさ楽しんでたら、その最中に何かを探したり考えたりしないはずよ・・・。
あなた何か見よう見ようってしてるのよ。まるで記録してぉぃて、後でその研究する学者みたぃにさ。小さな子供みたいに。子供の時は何でも見ようってするでしょ?
リュウ、ねぇ、赤ちゃんみたいに物を見ちゃだめよ」
「俺は別にそんなに考えたことなぃょ、結構楽しんでるんだけどな・・・外を見るのは楽しい。俺は自分の好きなようにその見るものと考えていたことをゆっくり頭の中で混ぜ合わせて、夢とか読んだ本とか記録を捜して長いことかかって、1つの記念写真みないな情景を作りあげるんだ・・・。」
様々な物を見通せる主人公、リュウ。
彼を取り巻くのは、ドラッグ、セックス、乱交パーティー、殺人的暴力・・・自分を傷つけ、他人を害し腐乱に満ちたドロドロの世界。
そこは米軍基地の中。
主人公はその中の一員であっても、心の中は穴が空いたように空っぽで楽しめないでいた。
退廃的な世界の中で彼らは上手に生きれないように・・・もがき苦しみながら生きている姿が感じられる。
不器用なカタチである。。
正直、私にはこの堕ちた世界は理解しかねる
世の中は広いからか、こんな妖しく黒々と蠢く世界がその一部として存在するのですね・・・
文体表記も途中から混乱しやすく、読みづらかったなぁ
人物のセリフは「」を付けて下さい
う・・・
今回の評価は2つ。
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暴力、ドラッグ、セックス、酒。主人公リュウの目線を借りた物語。情景は生々しさの伝わる文章が多い。作者の描く世界は、気持ち悪さがダイレクトに伝わってしまう程に鮮明だ。物語のラストに向けてリュウとリリーのところは、読みごたえが有りとても面白い。そして最後の章は今までを帳消しにしてしまう程の一途さを感じる。
ぼくが読む村上龍は2作目だが、この小説を読めて作者のルーツを知る事が出来て良かった。
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途中まで読んだんですけど、読みづらいことこのうえなし、な感覚の作品に思えます。
内容も理解に苦しむ。
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生々しい描写。非現実的な世界。この世界を眺めるリュウのように、傍観し尽くして読まされるように読了してしまった。綿矢りさの解説が良い。
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現代日本文学を愛するものとして、この本は避けて通ってはいけないと(勝手に)思っていた。過去に『KYOKO』とか『ラブ&ポップ』を読んだ限りでは、この人の本は苦手な部類だと感じていた。
結果、やはり受け入れ難し。
ドラッグ・セックス・暴力にまみれる若者たち。
その描写に、不快感すら覚える。
ここで描かれた若者たちから私が感じたのは「渇き」である。
そして、その渇きが満たされることはないように思う。
その苦しさが、この本にひきつけられる理由な気がする。
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正直よくわからなかった。
これが、70年代の若者のリアル、なのだろうか。
この自慰性っぽいのが、文学というやつなのか。
ただ、終盤の鬼気迫る展開には、ちょっとだけ感じるものはあった。
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20年ぶりの再読です。
活字だけでここまで吐き気を催させてくれる作品はそうそうないと思う。
でも途中で本を閉じなかったのは、意地を張ってっていうところもあるけれど、何かその先に見えそうな期待感があったからかも。
その期待感がタイトルに集約されているのかな。
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村上龍のデビュー作にあたる作品。この前、twitter上のTLである人が「村上龍の本はどれも100円で買える」とつぶやいていて、なるほど確かにそうなんだよなぁ、と思った。100円で手軽に手に入る文学。というのはどうなのか。いや、全然いいんじゃないの、と思う。ウイルスのように、菌糸のように、その安価さでいろんなところに広まっていって、読まれていって、好き嫌い別れて、流通していく。作品としては、デビュー作には全てがあるとよく言われるものだけど、確かにこの作品もまだまだ未完成に近い荒削りな感じなのだけど、やっぱりそこには原石があるなぁ、と感じるわけである。(10/5/5)