投稿元:
レビューを見る
著者は竹内氏である。彼は、理系の人間であり、本書ではあくまで聞き役。
先生と呼ばれる登場人物が居て、彼が全てクリアに説明してくれる対談形式なのだが、
残念、先生の素性は明らかにされていない。つまり、信頼係数が不明(笑)
内容は、経済の基礎から始まり、税金と政治、選挙前にしっておこうって事で、
政府と官僚の三編から構成される。どれも面白く、経済学の楽しさを伝え、世の中の
齟齬を伝えてはくれる。しかし、最も面白いのは最初の「経済学の基礎」である。
経済学の基礎と名をうっているが、これ基礎っていうより本質って感じな気がする。
まぁ、マクロ経済学を少しでも習うと大体分かる話と言えば、そうなだけどさ(笑)
内容は、このふざけた日本の政策をネタに財政政策と金融政策の違いとか、それらが
固定相場制と変動相場制とどのような関係にある(マンデル・フレミングの法則)とか
名目成長率の話とか、そんな感じ。
仮に、中学生の頃にこのような本に出会ってたら、もしかしたら大学で経済学を
専攻したかもなぁ。それくらい、惹きつける内容になっている。
ただし、少しでも経済や政治に興味があり、ちょっとした知識が既にある状態で
ないとこの楽しさはなかなか伝わらないのではないかな。。。とも思う。
なぜなら、読み進めていくと少し立ち止まって、咀嚼に時間がかかる箇所がいくつか
あるからである。まぁ、特に「インフレと金利と貿易と国内経済への影響の部分」とか。
(そりゃ、4つも絡めば・・・ねぇ(笑))
あと、デュアリティーの話も面白かったな。
デュアリティーとは双対性の事だが、ここでは双対性を応用して脱税を解き明かす話。
これ、仮説を立てる時の作業にも似てたりする。
まぁ、800円という安さもあり、買わなきゃ損というレベルだと思う。
疲れてたり、かたい書物以外を読みたくなった時に、この本って最高。
ただし、経済学初歩を体系的には学べないのでご注意を。
投稿元:
レビューを見る
官僚の天下りばかり批判していて、世襲議員や外国の利益のために働く議員については批判しないという新自由主義側の(著者名を出していない共著者)高橋洋一氏固有の限界はあると思うのですが、個々の主張は納得しやすいものでした。特に、最初の頃の、法学部出身者が日本銀行の総裁になったりする怪しさが、デフレ不況という現実をかなりの部分を説明しそうな気はしました。現在の白川氏も博士ではないということで、マクロ経済の教授限定で任用するとかすべきなのかも。
後半は、政局がらみの話が多くて、あまり意味は無かったというか、逮捕されることの予告編みたいなものだったのでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
内容は経済、政治、税金について。
経済については何てことはなかったけども、
税金、政治に関する部分は面白かった。
インセンティブから物事を考えるってことを実践している良書!!
投稿元:
レビューを見る
経済と政治がよく分かる。非常に面白くて分かりやすい。
この本を読むと、ねつ造されたスキャンダルで、消された著名人でやっぱたくさんいるのかもって気になる。
投稿元:
レビューを見る
人文系の人に時折見かける反グローバリズム病の解毒薬シリーズ。でも官僚がすべて悪い病をこじらせそうなので、遠慮するが吉。
後書きがダメ過ぎて本自体の信頼性を大きく損なわせている。cf. http://kirik.tea-nifty.com/diary/2009/07/post-2d12.html
投稿元:
レビューを見る
いろんなサイトで紹介・賞賛されていたため、購入。
経済・税金と政治・政治の3本立て。
専門用語が多くわかりにくい部分もあったが、
実用的な話がおおく、ためになった。
役人はみんな自分のために動いてるんだなってことがわかった。
投稿元:
レビューを見る
世の中の裏の仕組みも紹介されていて面白い。
謎の先生はお風呂場で・・・な先生だけど、
ほんとにしたか怪しいと思う。
世の中は腐ってるよ。
投稿元:
レビューを見る
日本の経済、さらには政治の知識・理論を分かりやすく学べる良書。
今日の社会問題を通して説明されているので興味を引きます。
ひたすら官僚批判が繰り返されるので少しゲンナリしてしまったのですが、日本の政治経済を理解する上で知っておくべきことではないでしょうか。
また、分かりやすいとはいえ、マンデル・フレミングの法則あたりの説明は結構難しく感じました。
投稿元:
レビューを見る
さらっと読んだら理解できないところがあったかな
自分の知識不足なだけだろうけど…
わかりやすく
面白そうには書いてあったようで
とても読みやすかった
投稿元:
レビューを見る
わかりやすく経済学の観点から日本をぶったぎる内容。ここまでシンプルだと恐ろしい。さすがに何も知らない状態から読むと理解に時間かかるかもしれないけど、マンデル・フレミングとかトリレンマとかラグランジェとか授業で聞くよりよっぽどわかりやすくて良い。簡単なことを難しく説明している大学の授業は素晴らしいです。
この本良い本なのになかなか書店においてないから陰謀によって絶版にされるんじゃないかと思います笑
投稿元:
レビューを見る
対話形式で読みやすくわかりやすい。特に知識のない人でも興味を持つ経済・政治の話をとりあげている。日本ってほんとダメな国、と思わせる一冊。
投稿元:
レビューを見る
201002/経済学には「ノーフリーランチ」って言葉があってね、残念ながら世の中、そんなおいしい話はない。実はこれが社会を構成する上で一番重要な真理なんです/日銀が刷ったお金を持って、竹内さんがA銀行に10万円を貯金しました。そうすると、今度はA銀行がそのお金を私に貸します。この時点で、竹内さんの口座には10万円というヴァーチャルなお金があって、私の手元にも本物の10万年がありますよね。これで日銀が刷った最初の10万円は、20万円になりますよね/比較優位の話でいえば、輸出産業は国内では相対的に得意分野になっているから、輸出企業が優良企業になりやすい/景気というのは、守りを重視する家計よりも攻めを重視する企業に頼ったほうが、効果が期待できる/補完性原則:社会の中で必要な行政サービスというものは、まずは身の回りから起こる。だからゴミの収集とか教育とか道路建設といった身近なサービスは地方が行いましょう。そのかわり、地方でフォローできない外交や景気対策といった抽象的なサービスを国が行いましょう。そうすると、地方の行政サービスには常に安定した財源が必要になるから、景気にあまり左右されない消費税やタバコ税のような間接税がいい/日本はグロス債務が200%でネット債務が60%=資産をたくさん持っているってこと/財務省の人間がいるときに脱税を摘発すると給料がすごく高くなる/ルール外の取引を規制するんじゃなくて、ルールを広げて「裏取引は全部、表にする」と宣言して正式な取引所を作ってしまえばいい/格差問題の一番大きな理由は高齢化。若年層の格差はほとんど景気で説明がつく/福田さんは一番いいタイミングでやめたから、(そこですぐに総裁選→総選挙をすれば)自民党必敗のシナリオを五分五分にまで戻したという貢献はした/デュヴェルジェの法則:一つの選挙区からn人の人が当選する場合、存在できる政党の数は(n+1)になる:有権者は死に票を回避する/
投稿元:
レビューを見る
竹内薫氏と高橋洋一氏の共著。
経済学と銘打ってあるが、どちらかというと政府および日銀の政策とその馬鹿さ加減を書いたもの。基本的には官僚は悪、政府に関しては小さい方が良いという主張がなされている。
ところどころ言いすぎな感は否めないが、政治に興味を持つ入り口としては
悪くない本だと思う。
投稿元:
レビューを見る
竹内薫と、タイーホされた高橋洋一の著作。
身の回りの経済の基本を学ぶというコンセプトで、わかりやすく出来ている気がするが、単純化しすぎてたりポジショントークが入ってたりで、お勧めという感じではない。
投稿元:
レビューを見る
2作目を先に読んで、遡って読むが、こちらのほうが(共)著者が本当に言いたいことを先に言っているので内容が濃い。
政治経済で昨今話題になる事柄について、明快な解説と異なる視点、何が問題でどうすればいいのかがストンとわかる。
しかし、具体的な実現となるとあまりにもがんじがらめにされている現実に気づいて愕然となる。
ちょっと読み直しただけでもこれだけのトピックが興味深かった。
・財政政策と金融政策の違い。財政政策は変動相場制で効果は無い。
・日銀の駄目さ加減と駄目な理由
・金融工学自体は科学技術と同じ。悪用すれば破滅的。
・リスク管理に100%を要求するバカ
・資源配分には最適配分の理論があるが、所得分配には無い。これが現在の経済学、というかここ数年の世界が抱える大きな問題。
・ふるさと納税は寄付税制とからめて拡大すべき
・いわゆる日本の借金問題に関する財務省のプロパガンダ(グロス債務とネット債務)
・年金だけは大数の法則により地方ではなく国の事業とせざるを得ない。年金はもはや親への仕送りと考えるべき。
・国民番号制は、感情的な反論よりもメリットとリスクを踏まえてメリットの大きさを取るべき。
・審議会のメンバーであることは御用学者と同義
・小選挙区制は必然的に二大政党制となる(デュヴェルジェの法則)
・動物保護特区のアイディア
役所の誘いを断った竹内氏の気骨に惚れた。なるべく新刊で買うよ。