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産経新聞の橋下徹研究と内容は近いが、取材の過程が事細かに書かれている。「そこまで分かっていたのか」というのが率直な感想。すごいです。
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敵(官僚、マスコミ、役人)と味方(自分、支援者)の構図を作り、支持や共感を集めるのは、弁護士だけあって見事。
次の大阪市長選は注目します。
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政治を改革できるのはとりあえず今この人しかいないと思うので、支持してます。実際言ったことをやってるということは紛れもない事実だし。児童文学館とか文楽を目の敵にしてるとこは支持できませんが。残るものが文化、て言ってることはわからんでもないんだけどね。ラディカルすぎてついてけない時がたまにあるんですよ。白か黒か、は分かりやすくてマスメディアに馴染むし大衆にウケる。情報化社会にあってはメディアをうまく使うのも大事なことだ。有権者一人一人が、メディアに踊らされないように、批判的な眼を持たねばならん。まずは「ハシモトは独裁者か否か!」みたいな思考様式をやめることね。
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良い意味でも、悪い意味でも目立つ政治家であり弁護士の前大阪府知事、現大阪市長 橋下氏。
内容は、府知事選に出るまでの紆余曲折が1章、1年目の改革が2章。その原点である幼年時代からの歴史が3章、2年目の改革が4章という形で、終章でまとめている。
小泉元総理もそうだったが、メディアをいかうまく扱うかが1つの技術になってきていると思う。対立構造を生み出し、ワンフレーズ、けむに巻くような発言。
ポピュリズムに走らず、しっかりと政治家としてやり遂げてほしいと願うばかりである。
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1年半、担当8名による数千ページの取材メモ、検証、証言を集めて書き下ろし。
対象の一人にとっては、もっと大変だったことでしょう。
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ずいぶん前に購入し、一度読了しているのだが、昨今の慰安婦問題を見聞きし、なぜあのような発言をしてしまうのか?何かわかるかと思い、もう一度本棚から手にとってみた。大阪府知事時代の選挙出馬から、いくつかのいわゆる橋下改革の裏での出来事を綴っている。新聞記者が書いているだけあって、読み物としては面白い。
ただ一番興味を持ち、参考になったのは、第三章の「人間橋下」である。
私は、橋下現市長は、自分が世間にどう見えているのかを演じている気がしてならなかった。政策信条や、日本、大阪をよくしたいということよりも、自分をよくみせよう、注目させようということがすべての人物ではないかと。だから、自分への批判勢力は、完膚なきまでに徹底して人格否定しながら攻撃を、マスコミやSNSで世間に対して行う。
この本の第三章を読むと、その考えが正しかったことと、合わせて、それだけでなく、才能として物事の本質を見抜き、世間が気をつかったり、常識だけど、なんかおかしい部分を見破りそこを徹底してこだわり、世間と逆に発言行動をし、正当化していく。そういう天才的な部分もあり、今の橋下氏があるのだと感じた。
今の騒動も彼は当然のことを発言したまでで、世間で取り上げられてマルくらいに思っているであろう。
自分アピール大好きという単純な人であれば、まだ害はないがなまじ、その天才的な部分があるだけに、政治のトップ、いわんや総理候補なんて個人的には恐ろしい。
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Tue, 04 Aug 2009
衆議院戦が近づいているが、
地方分権はこれからの日本を考えていくにあたって
超重要なテーマだろう。
個人的にも道州制でも幕班体制でもいいので ローカルなことはローカルな情報に基づく 意志決定で進められる仕組みになってほしい。
もしかしたら道州制でもまだサイズがおおきいのかもしれない。
地方分権論議をこれまでになく、盛り上げてくれているのが
大阪府知事の橋下知事と宮崎県知事の東国原知事である。
その、TVの申し子的な点の善し悪しはさておき
ワンフレーズと露出でのアジェンダセッティング振りは見事だ。
で、この本は橋下氏の擁立から前代未聞の歳出削減、教育委員会との戦い、WTC移転否決に至るまでを、読売新聞社の記者の視点から追ったもの。
なかには、取材がどんなにキツいかといった記者のお仕事記みたいな記述も含まれているが、(そういうのは正直いらんかった・・・。 )
文章はそこそこ軽快で最後までさっとよめた。
やっぱり、改めて読むと、
小泉もびっくりなTVポリティクスのワンフレーズ政治の危険性も見える。
公開討論に持ち込む橋下。
TVが回ると確実に橋下の方がワンフレーズや立ち回りがうまい。
つまり、TVにより「公開」することは橋下の土俵に他の参加者を引きずり込み「優位」な場を生み出すことになるのだ。
「公正」を意味する「公開」が一方に優位に働いてしまう状況。
そして、そのTVでの論戦で悪いイメージが電波に乗ると、悪いイメージをもたれた議員事務所の電話が抗議でなりまくり、悲鳴を上げるらしい。
ある種、扇動された民意の発露だ。
驚いた点は、
WTC移転話が、実際にはホントに橋下知事の「思いつき」で始まった話だったというあたりか。
正直、もう少し根拠のある話かと思っていたが
この取材記録をみる限りは ほとんど「思いつき」
たしかに、橋下さんにしてはロジックがとおってないなーとは思っていたが・・・・
あと、逆の視点では
新聞記者
「きみら、そこまで中途半端な情報ソースで記事をかいとるんか!!!!!!!???? 」
改めて驚き。
一面の
「出馬決意!」
みたいな記事が、
場合によっちゃ、微妙な「いいまわし」とかを種に、当たるも八卦、当たらぬも八卦!的にかいている様子がみえました。
よくいうことですが、
結局、日本の政治は
民衆とマスコミの民主主義政治を生み出すレベルの低さによるものなのでしょう。
ちなみに、
タレントの知名度で簡単に知事になった
というイメージがあったが、
重要なことを一つ見落としていた。
それは橋下氏が選挙資金の約3000万円をほぼ自己資金と知人からの寄付でまかなったということだ。
会社をたてる時もそうだが、
金銭的に大きな組織に依存すると、そこに逆らえなくなってしまう。
その意味で、この自己資本比率は橋下政権��生には欠かせない要素だったのだろう。
やっぱり,すごいタレント(能力)だなぁ,と改めて思う.
そのタレントを武器に,中央からの欽定地方分権ではなく,地方からの地方分権のムーブメントを成し遂げて欲しいモノだと,心からおもう.
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橋下知事誕生から1年あまりを記録した本書。次々と繰り出される「ちゃぶ台返し」に、読売新聞の府庁クラブ記者が困惑しながら奮闘する姿が描かれる。その後の大阪のドタバタそして後遺症を見ていると、ため息しか出ない。終章で劇場型政治をメディアがどう報じるかという問題意識は書かれているが、結局有効な解決策がないまま、引退まで来たとしか思えない。時折、記者が独白調で「他社には負けられない」とつづっているが、まさにこういう意識が橋下の権力基盤を強化していったのではないか。家族との時間や寝る時間を削って奮闘する記者には申し訳ないが、皮肉な結果だと思う。
一方、出馬に至るまでに、記者がさんざん嘘をつかれたタイタンの太田光代とのやり取り、作戦を使って北野高校を花園に導いたラグビー部時代、猛勉強して大学時代に司法試験を通過したこと、帰国子女で北野時代の同級生が下宿に転がり込んできて同棲して結婚したこと、金になる案件ばかりを求めて猛烈に仕事した新人弁護士が1年でボス弁から独立したことなどは興味深く読んだ。そしてラジオでの出演をきっかけに民放のバラエティ番組の風雲児になっていく。