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みんなのレビュー446件

みんなの評価3.8

評価内訳

446 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

文豪の作品を敬遠している人に特にお勧めの、優しい再生の物語

2012/04/15 23:24

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちゃき - この投稿者のレビュー一覧を見る

とても瀬尾まいこ作品らしい、優しい再生の物語。
肩肘張らない文学の楽しみ方を教えてくれる素敵な本です。

正しくあることこそが美徳だと信じていた清は、その真っすぐさが仇となり、
ある出来事をきっかけに、友人も、それまで彼女にとってすべてであった
バレーボールをも失うこととなる。

目標を失くし、流されるまま高校の講師になった彼女は、
赴任先の学校でどういうわけか運動部ではなく文学部の顧問になる。
部員はたった一名、2年生の垣内君のみ。

海にほど近い小さな街で、やる気のなかった講師を続けるうちに
気付き始める「正しさ」よりも大切な「優しさ」。

清よりもいい加減な性格のはずの弟が、
切花をより長持ちさせることを不思議に思う清に言う。
「結局は水清ければ魚棲まずだよ」、と。

正しくあること、それ自体には何の問題もない。
けれど、清廉潔癖な人は時に他人を息苦しくさせる。
それどころか、正しさを振りかざして人傷つけてしまうことさえある。

そのことが理解できなかった以前の清より、奥さんがいる人と恋愛したり、
いい加減な授業をしてみたり、生徒の垣内君に無茶振りしたりしている
清の方が、人として好意が持てはしないか?

もちろん彼女の根っこにある真面目さがあってこそ許せる
いい加減さだということも確かなのだけれど。

ほんの少し自分を甘やかしてやることで人に対しても寛容になれるのなら、
きっとその方がいいのだろうなと私は思う。

喪失からの回復と再生という、メインのストーリーもさることながら、
文学を楽しいものとして紹介しているところがこの本の大きな魅力だと私は思う。

国語の講師のくせに、文学になんの思い入れもない清と、
本来、体育会系のはずなのに、文学に情熱を傾ける垣内君。

この二人の教師と生徒の立場がまるで逆転したような会話によって、
一般的に小難しいと思われがちな文豪の作品を、
肩肘張らずに楽しめる本としてごく自然にアピールすることに成功している。

元々、学校で強制的に読まされた夏目漱石も太宰治も森鴎外も、
本と名のつくものは大抵喜んで読んでいた私だけれど、
それでもこんな風に文学作品を語ってくれる大人がいたら、
敷居が高そうな作品にも、もっと果敢にチャレンジしようと思えたんじゃないかと思う。

私も清みたいに、川端康成で爆笑したり、
夏目漱石で怖くて眠れなくなったりしてみたい。
私が国語の先生なら、この本を教材として使いたいなと思う。

読書があんまり好きではない人にこそ読んでもらいたい、そんな一冊です。

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紙の本

この本を

2021/11/08 16:39

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

読んだ時、「はだしのゲン」って第二章?もあるのか…とびっくりして、慌てて図書館で借りようとしたら、なかったみたいですね。
でも自分は図書館が大好きなので、スラスラ読んでしまった。また図書館で、この本を借りて、また読みたい。

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紙の本

やっぱり瀬尾まいこ!

2015/09/20 20:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:プアリリレフア - この投稿者のレビュー一覧を見る

自分の本当の気持ちを抑えて生きている「私」とただ一人の文芸部員「垣内君」の会話は、やっぱり瀬尾まいこ!「私」が過去の出来事から解き放されて再生していく様子が熱くなく描かれているのが心地よい。
「先生の明日と明後日がいい天気であることを祈ってます」なんて、垣内君、センス良すぎるよ。

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紙の本

つなごうとする意思、踏み出そうとするヒト。

2016/08/27 18:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

中途半端な踏み出しかたでふらふらしている主人公が失ったのはバレーボールと純粋さ。取り戻したいと思ったものも次第に変わり、踏み出そうとした方向も当初とは全く違うところへとつながるものだったところに、読者は昔の自分を重ねて読んでしまうのだろう。

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電子書籍

垣内くん、すごい

2019/10/27 16:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る

垣内くんと知り合いになりたい(笑)
そう思ってしまうほど、魅力的な少年です。
疲れたときに読み返したくなる、そんな物語だと思います。

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紙の本

実はふたりとも本来体育会系のヒトだったのね

2019/07/05 10:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

図書室で、部員一人顧問一人の文芸部。
と、くると、文化系のにおいプンプン。
でも、実はふたりとも本来体育会系のヒトだったのね。
なんだか、プチ裏切られた感。
でも、だれだって文学は楽しめる。
不倫相手の男は、一人前の大人のような顔をして、じつはなさけない。
弟は、頼りないように見えて、実はしっかりしたいいやつ。
この対比も面白かった。
そして、ラスト。
救いが見える。
それがいい。

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紙の本

良かったぁ

2018/07/14 18:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さか - この投稿者のレビュー一覧を見る

何日かに分けて読もうと思っていたけど、1日で読了。
あと少し、もう少し以来の瀬尾まいこさんの作品は、やっぱりページをめくる手が止まらない。

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紙の本

成長

2017/12/14 15:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:本大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公の成長がすごかった。素晴らしい作品です。

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紙の本

この作家は頭痛持ち

2023/03/08 21:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る

たぶん。
解説に「瀬尾まいこさんの作品にどれだけ頭痛が出てくるのか、知ってみたい。」とあります。
本屋大賞受賞作家というPOPとタイトルになんとなく惹かれて手に取ってしまったのですが、好みじゃなかった。
女性は共感できるのかな。
融通のきかない頭がちがちだったのが、とある事件をきっかけに、ネジが外れてぐだぐだになったヒロインが、高校の講師になり、嫌々やってる文芸部の顧問として、部員の男子高校生と触れ合い影響されるという内容です。
このヒロインの弟くんと「雲行き」の義父は同じ人種だな。
登場人物が、あまり友達になりたくない人ばかりです。

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紙の本

ふんわりした雰囲気

2022/04/21 15:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:fks - この投稿者のレビュー一覧を見る

独特の世界観で、日本でどこにでもあるような状況なのにどこかふわっとした印象を感じる世界観だった。
明確な方向性をもってストーリーが進むわけではなく、この物語から何を得られたのか正直よくわからないが面白いとは感じた。
ただ不倫についてはもう少し主人公の考えや気持ちをはっきり読者に示してほしかった。

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紙の本

楽しそう!

2018/09/05 16:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校の顧問と部員1人しかいない文芸部の話!2人とも過去に心に傷があり、先生なのに生徒っぽいというかガキっぽい清(きよ)に、生徒なのに大人っぽい垣内くんのふたりのかけあい、やりとりが、妙に心地よかったです(^^)1年間の2人っきりの文芸部活動が、2人を成長させて、特に荒んでる清が再生していく姿にほっこりしますね(^^)垣内くんが、ホントに高校生かよ!と思う発言、言葉は読んでる側にも、心に染みる名言です(^^)短篇『雲行き』は義父と娘の間の複雑な気持ちがうまく、これから仲良くなるのかなと思う作品でした(^^)

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電子書籍

一応書かせてください。

2018/12/30 15:55

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はるりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

さらっと、主人公が、不倫してます。
でも、そこに罪悪感とか感じてないようで、どこが清いんだ?
まぁ、挫折したあとだから、いいのか。
取りあえず、不倫を肯定してる作品は好きじゃないので、途中で断念してしまいました。
同じように思う方がいるかもしれないので、書かせてもらいました。
先にレビューを見てから、読めば良かったです。

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2009/07/11 18:21

投稿元:ブクログ

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2009/07/22 03:12

投稿元:ブクログ

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2009/08/01 13:09

投稿元:ブクログ

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