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実際の教育現場において、発達障害をかかえる生徒がどのような場面で不便さを抱えるのか
ということがとてもよくわかる本。
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軽度な発達障害を持ち、外見は「普通」の子。
ちょっと不適応なところがあるけれど(例えば、極端に空気が読めないとか)、特別支援学級や特別支援学校に行くまででもない。そういう狭間にいる人たちのインタビューで構成された書。
教師が決して言ってはならない言葉の一つに、「こんなことも分からないのか」というのがあると思う。これは何も発達障害のあるなしに関わらず言ってはいけないと思うのですが、特に本書に書かれているような「境界児」には特に言ってはダメだと思います。
「できないことはできない」と受け入れることも大切なことだと思います。「障害は個性である」と受け止められるような世の中に、なっていったらいいと思う。ただ、やはり障害児、境界児の置かれた現状は厳しい。
普通クラスでどう彼らを教育していくか、じっくりと考えてみたい。
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健常者と障害者の境に立つ若者の悩みが描かれている。健常者に見られてしまうので、何か人と違うことをすると、周囲から白い目で見られてしまう。学校や職場でも上手くいかないことが少なくない。しかし、そんな若者は決して悲観的ではない。明るく、前向きに生きている。それが救いだった。
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発達障害 といいながら たぶん 知識のない人から見たら 障害があると わからない レベルの 若者たち最近 事件報道などを見ていても この事件 障害(見た目にはわからない程度の障害)のある人が起こしているのでは? とよく思います人とはちょっと違う ちょっと足りない でも 特別扱いされないし 手助けもない っていうような
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発達障害シリーズも、とりあえずこの本で一区切り。
二十歳を超えた発達障害の人へのインタビュー集。一見普通に見えるけど、ちょっと違う、その人たちが大人になってどうしているのか、元先生が、元生徒たちへのインタビューして回っている。
心に残ったのは、単なる成績不振対策として始めた塾の先生が、どうしても分からない、理解できない子供がいることに気づいた、と。その子たちは、四則演算すら難しい、漢字も全然読み書きできない、など、普通の子供との間に深い溝がある。さらに、頑張ってもできない、分からない。
これから小学校へ上がる私の甥は大丈夫だろうか。。。
それから、インタビューの子たちが、非常に就職に苦労していること。周囲の人とコミュニケーションがうまくとれない、あるいは、空気が読めなくて次々仕事を辞めさせられる、などなど・・・。
大人になって、自分を養えるだけの仕事をして、家を出て一人で暮らせることは、当たり前ではない。。。一方で、親はいつか死ぬし、日本の福祉制度は「一見普通に見える」人達に、それ程甘くはないだろう。
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「発達障がい」とは何か。何でもかんでも「アスペルガー」とか「アスペ」と呼び、決めつける人が身近におり、悲しくなってこの本を手にとった。
発達障がいと、勝手に決めつけることはできない。「○○の傾向がある」と言うことはできても、「○○」だと診断しきることは難しい。それほど線引きが曖昧な障がい。だからこそ「境界児」という言葉はストンときたし、その曖昧さを抱えながらも、それを「個性」とする本の中の人たちの生き方に共感できた。
そうだ。「障がい」なんて言葉をつけるのは、少しおかしい。
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著者は特別支援学校に入学するほどではないけど、一般の学校には着いていけない「はざまの子」(高校生ぐらい)の「学校」で講師を18年間務めたかた(専門家でもなければ免許を持った教員でもない)。多様な発達障害の若者のすがたを教えてもらう(ノーマライゼーションについて考えるきっかけにもなるだろう本)。「やってもできない」を「ま、そうだよね」と返せる気構えは、やはり一対一のプロセスがないと難しいということか。
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20年近く、情動に動かされてA学院を支え続けた著者ならではの視点。もちろんかたよりはありますけどね。
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見た目はなんら他の人と変わらないのに、周りからの理解がないためにみんなと一緒にすごすのが難しい子供たち。私設の学校に通っていた子供たちの今昔。
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特殊学級の教師が、発達障害の人を教えた経験を踏まえて書いた一冊。
出版年月日が2009年と若干古いものの、後半はインタビュー集もあり、勉強になった。