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心に痛みを抱えた者同士の舐め合いかと思ったら、大違い。
2人ともひどく苦しんで、不器用。
だけど、しっかり自分の足で生きている。
素数は非常に孤独な存在だけど、ふと眼をやれば、近くに仲間の素数はいる。
けっして隣同士になることはないけれど、傍に存在している。
それに甘んじることなく、けど確かな存在に勇気づけられながら人も生きているのかもしれない。
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孤独って。考え方によっては自分と向き合うチャンス
作者はЧОSh♥мI よりも1歳若い物理学者みたい。
けど内容は全く難しくないょ。
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なぜならふたりは、目には見えないしなやかな一本の糸で結ばれているからだ。がらくたの山に埋もれたその線は、自らの孤独を互いの中に見出したアリーチェとマッティアのようなふたりの間にだけ存在しうるものだった。
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ちょっと暗い話・・・ノルウェイの森を思い出すような。
人は孤独。
そして、皆それぞれ、何かしらの悩みや問題を抱えていて、
それとどう向き合って、生きていくか。
自分で答えや方向性を見出していかなきゃね。
独りだからこそ、家族、恋人、友人との関係は人生において凄く重要だと思う。
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ジャンルとしては恋愛小説になるのだろうか?
普段、あまり手にとるジャンルではないのだが、訳者の飯田亮介氏が留学仲間であった縁で、読む機会を得た作品。
訳者が友人ということで、訳文の一言一句まで気にかかってしまった点はあったが、とても楽しめた作品。
著者が若き物理学者というのも不思議だ。
著者近影を見るといいオトコである。イタリア人はカッコいいな。作品もやはりカッコいい。そして少し物悲しい。またそこが好い。
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[ 内容 ]
桁外れの数学の才を持つ少年マッティアは、過去に犯したある罪のせいで、孤独の殻に閉じこもっていた。
彼は家族や同級生と馴染めずに、みずからを傷つけ続けた。
スキー中の事故で片足が不自由になった少女アリーチェ。
彼女は、事故のきっかけを作った父を憎みながら育ち、醜い足へのコンプレックスから拒食の日々を送る。
少年と少女の出会いは必然だった。
二人は理由も分からず惹かれあい、喧嘩をしながら、互いに寄り添いながら、共に大人になった。
だがやがて、小さな誤解が二人の恋を引き裂く。
イタリアで120万部超の記録的セールス!
世界的な注目を集める感動作。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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素数は1と、自分自身でしか割れない。
ひとつ置いて隣り合う双子素数。けして触れ合えない…。
もう、だったら掛け合えばいいじゃない!って思うんだけど、つらい、つらいねえ。
落ちてる時に読むと更に落ちる孤独感也。
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2010年8月13日購入
ブックオフで単行本500円均一というのをやっていて
つい衝動買いをした一冊。
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片足が不自由で拒食症の少女アリーチェ。成績優秀だけど自傷癖がある少年マッティア。
それぞれの子ども時代から物語は始まり、高校生になった二人は初めて言葉を交わす。
お互いの中に自分と同種の孤独の影を見出し、惹かれあい、近づいていく。
消えない過去、家族との軋轢、残酷な思春期。
たとえ生きにくくとも、濁流の中空気を求めてもがき泳ぐように、それぞれの人生を歩んでいく二人。
出会う前の人生と出会ってからの人生はきっと違う。全然違う。
それでも、「本当に触れあう」にはまだ遠い二人。
お互いがかけがえのない存在であると、わかっているのに触れあえない。近づけない。
久々に、心が苦しくなる恋愛小説に出会えました。
恋愛小説、とはちょっと違う気がするけど、でも恋愛小説なんだろうな、やっぱり。
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帯にあったストレーガ賞受賞の文字に加えて
著者が若き物理学者であるとのことが、本を開いた理由です。
開いた先には、とてもきれいな文章が綴られていて
喩えれば最初は薄いベージュ色でした。
もちろんいろんな色を見せながら、話は展開します。
しかし、この書き手の文章のなんと素敵なことか。
そして、孤独のそばにエゴがあることを確認させられます。
アリーチェに自分を重ねてしまう女性は少なからずいるのでは。
素数ほどに頑固でどうしようもない部分が誰にもあって
でも変えられなくて。孤独と向き合うときにいつも
闘わなければいけないもの。がエゴなんだと思いました。
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う~ん、最後に希望を匂わしていると言えばそうなんだが、なーんか釈然としないなぁ。設定やら話の展開やらが、一昔前に流行った携帯小説か?って感じ。二人はどうなるのか?と読み進めることができるし、訳文もいいのだけど…。なんでベストセラーかよくわからん。ノルウェイの森もそうだけど、みんなこういうのが好きなの?
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もっと若い時読んだらもっとじーんとしたかも。登場人物がみんな孤独でみんな不幸だ。「素数」というイメージはあんまり効いてない。「博士の愛した数式」のほうがずっとうまい。「博士」の日本的つながりにたいして、これはとってもヨーロッパ的孤独を感じる。しかし、これがイタリアでベストセラーとは驚きだ。イタリア人がこんな暗い話を好んで読むとは。
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表題通りの孤独な結末。
孤独すぎてつらい。
ほんの少しでいいから光が差し込むような終わりが良かった。
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だいぶ前に図書館で借りて
スゲーラブストーリーだな…と余韻にひたった本
急にまた読みたくなったので再読
やっぱヨカッタ
でもアリーチェもマッティアもまわりに迷惑かけすぎだよなー
嫌いな人はイライラするだけの話かも
自分はこういう悶々としたジレンマは好きだし
ラストのすがすがしさにチュンっとなった
またいつか読みたくなることは間違いないので
図書館の蔵書から外されないことを祈るw
星は5つにちょっと足りない4つ
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読み終えるのに随分と時間が掛かってしまった。
「孤独」と「素数」を用いたタイトルの通り、
誰のことも理解できないし、誰にも理解されない孤独な話。
思ったより数学的な話ではなかったけれども、
孤独に対する描写は良かった。非常に孤独だった。
マッティアの方の孤独は何となく想像がつくけど、
アリーチェみたいな孤独のタイプもあるんだなと一考。
最後の終わり方は、読み終わると悲しいんだけれど、まぁそれ以外の終わり方なんてありえないだろうな・・・という個人的には納得の結末。
素数は素数以外になり得ない、孤独との共生ってとこかな。
ちなみに、「あなたには分からない」という言葉に対する最適解は
「そうだね、でも近くにいますよ」だそうです。本書とは全く関係ないですが。