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紙の本
綺譚、夢幻の世界に遊ぶ
2009/09/22 11:56
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幻想的な短篇小説を、波津彬子(はつ あきこ)が漫画化した怪奇アンソロジー作品集。著名な短篇小説、知られざる佳品など、『ネムキ』並びに『幽』に掲載された九つの作品を収めた一冊です。
収録作品は、以下のとおり。
「山月記」(原作:中島 敦)
「嵐の夜に」(原作:L・M・モンゴメリ「スモーキー島のハウス・パーティー」)
「藤の森のおぢい」(原作:根岸鎮衛「耳袋」~人間に交わる狐の事)
「雪訪い(ゆきおとない)」(原作:泉 鏡花「第二蒟蒻(こんにゃく)本」)
「中国奇談」(原作:「小人(しょうじん)」「陳宝祠(ちんほうし)」)
「夜半の膳(やはんのぜん)」(原作:芥川龍之介「椒図志異(しょうずしい)」)
「開いた窓」(原作:サキ)
「幽霊、恩を謝する事」(原作:根岸鎮衛「耳袋」~幽霊恩謝する事)
「化鳥(けちょう)」(原作:泉 鏡花)
紅葉(もみじ)はらはらと舞い落ちる中、人間と狐との交流を描いた・・・・・・「藤の森のおぢい」。
絵のコマ割のカッティングが綺麗。殊に、「小人」のとぼけた味わいが面白く、坂田靖子の短篇漫画「天花粉」とか、そういう妙味に通じているかなあ、と思った・・・・・・「中国奇談」
ぞくぞくっとさせてくれて、最後にひゃっと落とす短篇の味が生きていて楽しめた・・・・・・「開いた窓」
美しい幻想、怪異の中に、うっすらもの寂しく、ぞくりとする怖さを湛えた・・・・・・「化鳥」
なかでも気に入った、キラリと光るものを感じた掌篇、短篇たちです。
波津版・幻想と怪奇アンソロジーの第2弾は、どんな作品が読めるのかしらん。楽しみですね。
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