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中学時代はサッカー少年だった主人公が高校では陸上部に入部してスプリンターとして、人間として成長していく三年間。
基本的に物語の全てが一人称、主人公の視点で描かれています。要するに、主人公の日記のような、問わず語りのような。なので読んでいて分かりやすい反面、どこか一面的というか単調な感じもありました。
でもまあ、青春ものとして、青くて真っ直ぐな高校生の姿を楽しみました。
特に最後の「さわやかな突き抜け感」圧巻。
文庫本巻末の対談を読んで著者の佐藤さんがどれだけ丁寧に深く、高校陸上競技を取材して作品を生み出していたかも分かりました。
《文中より》
「自分が出られない試合を見るのは悔しいよ。それは、よくわかるよ。だけど、その悔しさから逃げるのと、それをしっかり見て噛み締めるのとは違うよ。悔しいってギリギリ噛み締めると、エネルギーになるだろう?ほんとに悔しいと思ったら、次は絶対に怪我しないように気をつけるだろ?そうやって、どんどんいい選手になれるんだよ」
よくある「幼稚園の運動会とか、みんなで手をつないでみんな一等賞」ってそういうの気持ちは分かるけど、本人たちの将来を考えるとやっちゃいけないんじゃないかな?
僕も小中学校では運動オンチで、徒競走は万年ビリだったし、それはそれはコンプレックスだったけど、だからこそ他の事では負けないようにとか、そういう気持ちもあったし、人はそれぞれ得意不得意があって、初めて輝けるものだと思います。それに学校時代ってなんやかやいっていろんな人と支えあえる時期だし。
この作品を読んで、高校で部活に打ち込んでた頃が懐かしいなぁ・・・とかそ
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最終章は、いよいよ最後のインターハイ予選
10秒から1分で終わってしまう本番のための激しい練習がより
本番に気持ちを入れさせます。
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青春。
陸上をやっていた日々を思い出した。おれにももっと強い気持ちがあれば・・・もっと練習すればってすこし後悔した。。。
努力することの大切さ、仲間の大切さ、もう感動の連続だった。また走りたくなった!!
おすすめの一冊!
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そして新二も連も最上級生となり、迎える高校生活最後の総体路線、最後の試合−地区、県、南関東…。
サッカーでは芽が出なかった才能を体を苛めながら開花させていく新二。元々天才型ながらきっちりと積み重ねることを身に着けて更に進化する連。ともに成長するライバルたち。
才能に恵まれた二人の少年がそれを持て余すことなく身体と心のバランスを高めていく過程の末の、圧巻の南関東での百と4継の走り!
じっくりと二人を導く三輪先生の思い。切磋琢磨してきた同級生のメンバー。受け継いだバトンを託する後輩たち。二人を取り巻くメンバーの、二人ほど才能に恵まれなくてもそれぞれにベストに挑む姿の爽やかさ。
谷口若菜の地区予選での走りを見よ。県大会のマイルでの根岸と五島の走りを見よ。いや〜、もぉ、涙腺緩みっ放し。
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文庫の解説がなくて残念だったけれど、全三部まとめて購入しました。いろいろ思うところはあるけれど、三冊一気に読み終えた今、胸がいっぱいです。
この物語は、新二の高校三年間の陸上生活を特別なものとして描いたのではなく、新二の陸上人生のたった三年間を、単純に切り取っただけなんだというリアルにドキドキワクワクした。早くページをめくって先を読みたいという欲求と、この物語を終わらせたくない、終わってほしくないという欲求に挟まれながら読んだ。時折本を閉じて、せめて少しでも自分の中にだけでも、この物語が長くつづくようにと馳せながら。けど、そんな必要はなかった。新二と連のかけっこはつづくんだと、最後に思えたから。それでもやっぱり、高校三年間には限りあるし、一本走るたびにひとつ競技は終わってゆく。そういう重みがあるから、だからこそ、こんなにもおもしろくて夢中にさせられるんだよね。爽快な青春文学でした。
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情報科教員MTのBlog (『一瞬の風になれ 第三部−ドン−』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/51296747.html
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3冊目、俄然面白い。ゆっくり読むつもりが、昨日1/3くらいガーッと読んでしもた。
最後の大会はどうなるのかなぁ〜♪
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先週、仕事で日本に帰国した際、書店に平積みされていた。けっこう評判になっていた本だし、タイへ帰国する飛行機の中で読むには適しているな、と思い購入した。*******読書ノートとは全く関係ないのだけれども、私は出張が多く、飛行機に乗る機会が多い。特に日本とタイの間を往復する機会が多く、機内の時間をどうやりすごすのか、というのはけっこう大事な話だ。夜行便は良い、眠れば良いだけだから。昼間のフライトも、疲れていたり、寝不足だった場合には、かなりの時間眠れるので問題ない。問題は眠れないとき。機内で映画を見るか、仕事の書類をながめるか、本を読むしかない。色々な種類の本を試したけれども、フライト中に読む本として適しているな、と今のところ、私が考えているのは、?エッセイ?軽い小説、である。向いていないのは、ビジネス書・仕事関連の本、緻密に出来ている小説、等である。要するに少し集中して読んだほうが良い本は、向いていないということだ。*******結局、今回の日本からタイへのフライトは幸いなことに、かなりよく眠れたので、飛行機の中でこの本を読む時間はなく、タイに戻ってから読むこととなった。かなり面白く読めたし、読後感もさわやか。けっこうお勧め。
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主人公と弟が似すぎていてどうしようもない。ので、実家に帰ったときに弟にプレゼントしてきた。走ることは、風になること。孤独な戦いをみんなで乗りきる。陸上の試合見に行きたい。
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いよいよ始まる最後の学年。100m、県2位の連と4位の新二は、春高初の400mリレーでのインターハイ出場を目指す…。
「1本、1本、全力で走る」新二と他の部員たちの一喜一憂には、激しく心を揺さぶられた。最後のインターハイ予選の試合は感動的!
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なんでも結論を先に知りたがってしまう性格なので、分厚い本を読んでいると「あぁ、まだこんなに先がある…」と思いながら読むのですが、人生で初めて「あぁ!どんどん残りが少なくなってっちゃう!」と切なく思いながら読みました。
第三部、全く期待を裏切らない青春っぷりでした。新ちゃんの成長ぶりに感激し、そして自分も一生懸命頑張りたい!という元気、勇気をもらえたように思います。この本に出会えてよかった!
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イチニツイテ ヨウイ ドン
三冊あるのに、読み終わった後は
いつもあっという間のような気がします。
最後までテンションが落ちきることなく、
ぐいぐい引っ張られるカンジ。
一本、一本。
レースが終わるたびに強くなる。
心身ともに強くなる。
最終的に彼らがどこまで伸びていったのか、
分からないのがじれったい。
でも、分からないからいい。
分からないから、また読みたくなる。
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もうひねくれた見方する気も起きないくらい、ストレートで爽快。
“リレーだとバカッぱやい”ってとこが好き。
欲を言えば蛇足覚悟で、最後まで描き切ってほしかったかな。
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青春の一番輝いている部分を切り取ったような小説。陸上という題材も良かった。実際に試合を見に行ってみたいと思った。
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3巻分の感想を。今までさんざん話題になっていた作品だけど、陸上部が舞台ってところに抵抗感があって手を出したくありませんでした。だって、描写がちゃちだと途端に冷めるんだもの(一応経験者。スプリンターじゃないけど)。でも、ちょいと試しに手を出したらもう止まりませんでした。一気にトップスピードに乗っちゃった!1巻では「走るってことにこんなにこまかい描写がいるのか?」と違和感をもって読んでいましたが、これこそが主人公の成長を表現するための鍵だったんだと、3巻も半ばになって気づきました。主人公・新二のふつふつと沸いてくるエネルギーを文章から受け取るとたまらなく興奮してしまいました。なんだか自分も風になれるんじゃないかと錯覚を起こしましたよ。当然自身の肉体はそのように出来ていなかったので当時ももちろん今もそんなふうには走れないけど、ああ、速い人はこういう世界を見るんだという疑似体験ができました。陸上の作品と聞くと、とにかく個人競技とか自分との戦いとかそういう表現に偏りがちですが、陸上は団体競技です。学生時代の大会の終盤、スタンドで集団になって応援する高揚感を思い出しました。自分の出番は終わってもう身体は疲労困憊なんだけど、最後のリレー決勝のためにみんなでスタンドに陣取って応援するあの感じ。あの時間は好きでした。物語のスピードに乗って知らない世界を垣間見たと同時に、懐かしい気持ちを思い起こさせてくれるいい作品でした。ほんとは、もっともっと「これいい!」てポイントがあるのですが書ききれない…ただ☆マイナス1なのは、「これ続編あるんじゃない?」とまで思ってしまうくらいの気になるポイントがいっぱいだから!新二とあの子はどうなるの?健ちゃんは?何より、親友の連てほんとのとこどんなヤツよ?と。気になる。