紙の本
いまいち。
2015/01/28 21:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る
香山さんの本は、まだ2冊しか読んでませんが、上から目線で、香山さん自身がすっきりするために書いてるような本。
全てが同じようだとはわかりませんが、たくさんの精神科医さんの書いた本のある中、タイトルでは惹かれても、これから自分が購入することはないと思います。
タイトルがおもしろそうなだけに、残念です。
紙の本
悪いのは私「だけ」じゃない、でいいんじゃない?
2009/10/20 23:08
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あがさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
その名の通り「悪いのは私じゃない」という人が増えて来ているという内容の本である。起きた現象が自分の責任ではなく、悪いのは、会社であったり、知人であったり、はたまた前世の自分であったり、という人が増えてきているらしい。
確かにマスコミでも、何か事件が起きると、たいしたことではなくてもすぐに「犯人捜し」が始まる。あおり立てるマスコミ自身が悪いんじゃないの?と思うようなことでも、他にもっと悪い人を探そうとしているように見えるときすらある。
本書は、それをテーマに、こんな事例がある、あんな事例があると、いろんな具体的な事例をたくさん載せているエッセイ集であると感じた。
精神科医の立場としての対処療法のようなものは特に印象に残っていない。
あぁ、こんな事例が発生しているのか...。そういう感想だ。
精神的な病について、特に「うつ病」についても述べられているが、それを「自分の力が足りなくて。自分の心が弱すぎて。」と自分を責める人は少なくなっているという。それより、「自分を向かない職場に配属した会社が悪い」「なにやら脳に傷があってと著名な先生が言っていた」とか、果てには「前世の報いですと占い師に言われたので」という人まで出てきているそうだ。
とにかく、「悪いのは私じゃない」のである。
自分自身を振り返るために読むには、非常にわかりやすい内容で、読むのにもそれほど時間を要しない。
ただ、新型うつ・非定型うつ病を症例にあげられてしまったのは、非定型うつ病だと診断された私にとっては、少々きつく思えた。決して「悪いのは私じゃない」と思っているつもりはないのだが...。
投稿元:
レビューを見る
患者の暴力は一方的に患者だけに責任があるのではなく、あくまで医療者との「関係くずれ」に原因がある、ということだ。
医者が悪いわけでも、クレーマーが悪いわけでもない。悪いのはその間にある"関係"なのだ。
投稿元:
レビューを見る
微妙。同じことばっかり言ってる感じあり。
でも日本人が自己責任論ダイスキなのはちょっと変よねたしかに。
投稿元:
レビューを見る
他罰の時代か・・・
自分にもそういう部分はあるが、そこまで極端な人もいるんだ。
モンスターなんとかも、これですね。
香山先生の患者さんの具体的な話をいくつか例に挙げていたが、
大丈夫なのか(汗)
大変な仕事だな・・・
自分をどんどん責めるのもいけないが、
人のせい人のせい、ってのもうどうですかね。
その合間を、うまい具合にコントロールしていかないと、
生きていくのはつらいな。
ただ、責任感は大事だと思います。
だれが悪い(責任の所在)というのも大事かもしれないけど、
それを引き受けることが一番大変なわけだから。
投稿元:
レビューを見る
「悪いのは私じゃない」
思ったことがない、言われたことがない、なんて人はいないはず…
自分は正しいと思っている人ほど陥りやすい社会の溝。
読んで反芻してみては?何か自分の行動が変わるかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
詳細は後ほど。
悩み多き不惑ボブ…
予備校や専門学校の若者たちとの対話に役立てば…と購入。
アウトラインは分かりました。
対処法などありましたら教えていただきたい今日この頃です。
投稿元:
レビューを見る
著者が感じている違和感と自分の感じる違和感が似ているので、なるほどと思うことが多かったです。その一方で自分にばっちり当てはまることも指摘されており、グサリときました。
投稿元:
レビューを見る
相変わらずの読みやすさと、明快な主張。
日々なんとなく思っていたことを、香山リカはいつも明文化してくれる。
投稿元:
レビューを見る
息子には「人のせいにしない。原因があって結果がある」と言い聞かせていますし、周囲を見回して、心の病気は被害妄想からはじまると感じていたのですが、やはり自分にも当てはまるケースなどもあって、身につまされる内容でした。
投稿元:
レビューを見る
『他罰』
自分が悪いかもしれないのに
それはいっさい考えず
人のせいだと
他人や社会を責めること
さらに
自分が犯人にされる前に
「悪いのはあいつ」と声を上げる
いる!こういう人
ってまず感じた
もしかして、自分も!?
って次に感じた
けっこう認められなくて
人のせいにすることある気がしちゃう
会社でも
成果主義が導入されて
評価する立場と
評価される立場にわかれ
何となくぎくしゃく感が前よりある
「あの人より出来る!」と
認めてもらうために
出来てない人のことを
声高にまくし立てる人もいる
そんなに他人を蹴落とさなくても
頑張りは見えてるし
必要としてるから大丈夫なのに
ただ、逆に出来てないことも
見えてるけどねって
知ってほしいと思うこともある
悪いのは私じゃない
って声をあげるほど
裸の王様にみえちゃうよ
自分でも気をつけなくちゃ
人の振り見て我が振り直せ
『幸福とは、他者にとって
自分の存在が
必要だと思えること』
今困っている人たちを
何とかする手立て
『分かち合い』の気持ち
「ピンチに弱い」のは私の弱点
私にとって
「ピンチをチャンスに」じゃなくて
「ピンチはまさにピンチ」
だから
「明日は我が身」とおもって
「分かち合い」の心で
困っている人も
助ける心をもたねば
と思った
投稿元:
レビューを見る
香山リカの本が好きなのは、わかりやすい文体とか、材料と説明のバランスがいいことにくわえ、その本に1カ所かそれ以上、実はものすごくちゃんと調べたり読んだりしたものの説明が入っていることだ。今回は信田さよ子のスピリチュアル・ブームの分析や、荻上チキのサイバーカスケードやネット言説についての分析がかなり丁寧に紹介されていた。日本人はウツ病でもないのにみな自責的に振る舞う、と言われていたのが崩れていることについて、なんだか崩れているよね、じゃなく、著者が実際に見聞きした事例も使って具体的に示され、ウツ病患者までがときに他責的になっている(新型ウツ病とか呼ばれることも)、昔はもっと「牧歌的」だったのに、と香山は言う。この「牧歌的」はたぶん、医者という立場から見たある種上から目線であって、患者や一般市民は判断の材料もなく自分で自分のことを決定するだけの権威も持っていなかった、そういうことなんだろうと思う。自責的なのがまずいのはDVサバイバーとか見れば明らかなんだが、でも「あなたが(全部)悪いのではない」というメッセージやさまざまな判断の材料、そして自己決定の権利が得られるようになったことと、「自分は(全部)悪くない」とだれもがいいつのる状態が社会現象化したことが一緒くた、というのは不幸なことだよなぁ。成果主義や新自由主義的競争が元凶と、香山さんは書いているが、ここがもう少しがっつり書いてあればなおいいんだが。そこが弱いので、結論の「私が悪くないと言わない勇気」が、「郵便ポストが赤いのも…」を弱者に言わせることにつながって行きかねないのがかなり残念。うーん、最後がなぁ。
投稿元:
レビューを見る
この本は自分が「モンスター被害者」になってないか、
検証できていいと思う。
しかし、それらが増えていることは述べられていても
具体的な対処方法はあまり書かれていない。
著者自身もそれは自覚しており、あとがきで書かれている。
お医者さんだからしょうがないのかな。
こっちはフリー仕事でモンスターなクライエントについて、いつまでも
内省したり、うらみごとを言ったりしていたら失職してしまう。
理不尽なことなど腐るほどある。
自分が他者に理不尽なことをしたことも腐るほどある。
自分が正しいか被害者かの思考に酔いしれるのは時間の無駄だ。
真実は、いずれわかる。もしかして真実はないかもしれない。
自分がモンスターだった甘えてたと後から気づくこともあるし、
やっぱ、あいつが悪いよ!と思うこともある。
まあ、どっちか100%なんてケースは犯罪被害以外ないんじゃないかな。
自分が被害者だろうが、加害者だろうが
自分の人生の責任は、結局のところ自分で引き受けるしかない。
加害者は変えられない。満足いく補償なんて現実にはない。
(本当に被害を受けたとしても。相手が悪人だったとしても)
変えられるのは、自分の仕事のレベルと
対応の具体的なアイデアだけだ。
著者は時代に警鐘を鳴らしているが、
現実には「被害者」は減らせないと思う。
どうこの時代を泳ぎきるか。
投稿元:
レビューを見る
仕事柄よく経験する内容が多く,マイ「あるある本」だった。
具体的な対処法がほしいところだが,現状ではやはり難しいか?
投稿元:
レビューを見る
あるある、そうそうですらすら読める。他罰な人はなんか防衛的な気がしていたが、そういう分析も載っている。攻撃は最大の防御なりてか。でも、それは相手に攻撃されそうと思うからで、なんでそう思うようになっちゃたんだろ。やはりコイズミ新自由主義のせいなのか?…
実体験を取り入れてのびのび書いている他章に比べ、第7章「「悪いのは私だ」の歴史」は、ぱっとしない。たまたま読んだ一部の本をそのまま紹介してるだけにとどまっている感じ。