紙の本
わたしがいるところ
2009/10/23 09:58
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分はどこにいるのだろう、と思い悩むときがある。
山頂の素晴らしい風景を手にいれたとは思わないが、谷の厳しさにいるとも思っていない。他人のからみれば、あなたは山頂に住んでいますよと言うかもしれないし、可哀想に谷の生活ですかと同情されているかもしれない。
だとしたら、いったい、自分はどこにいるのだろう。
著者のスペンサー・ジョンソンによる前作『チーズはどこに消えた?』(2000年)は日本で370万部を売り上げた大ベストセラーだが、あれから9年経って、もう少し物語風の構成で書かれたのが本書である。
今回のテーマは、人生や仕事における良い時期と悪い時期をどうコントロールするか。
人生は山あり谷あり、とはずっと昔から言われつづけていることだから、その点では前作よりもとっつきやすいかもしれないし、書かれている内容も理解しやすいということでは、前作よりはおすすめかもしれない。
この本のなかでは、谷に生きる若者が山頂で暮らしたいとあこがれ、すでに山頂に暮らす老人からさまざまな知恵を授かるのだが、山や谷というのはわかりやすいようでわかりにくい。
谷に暮らす若者の両親は、自分たちの住んでいるところを谷だと認識していただろうか。あるいは、若者が思いを寄せる彼女にとってはどうだろう。
案外、彼らは自分たちの住む世界を頂きだと感じていたのではないだろうか。若者の大きな間違いはそこにありはしないだろうか。
メーテルリンクの『青い鳥』は幸せを招く青い鳥をさがすチルチルとミチルの物語だが、結局青い鳥は自分たちの家の鳥かごにいることに気づく。『頂きはどこにある?』に登場する谷の若者はいつまでも青い鳥を探し求める兄妹に似ている。
彼は自分の居場所の頂きに気がついていないようにもみえる。そして、多くの人がその過ちに陥ってしまう。
谷は谷のまま頂きにもなるし、頂きは谷にでもなりえる。
谷にあるのはエゴと恐怖心だと、本書には書かれている。その惑いが頂きの風景を谷に変えてしまう。
あなたはいま、どこにいるのだろう。
それは山頂だろうか、谷だろうか。
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電子書籍
小説風
2021/08/20 05:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまり、押し付けがましくない書き方も気に入りました。世の中の理不尽にイライラしているとき、手にした本だったので、気持ちを変えてくれたという点でよかったです
電子書籍
仕事で
2019/05/01 11:02
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
仕事で悩んだ時に読むと、自分のことを客観的にみることができるようになって、すこし気持ちが落ち着くような気がしました。
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■マインド
A.谷をどう過ごすかは、どのくらい長くそこにとどまるかに大きく関係している。
B.谷を少なくしたいなら、比べたりしちゃいけない。その時点で幸せなことを楽しめば、もっともっと山にいる気持ちになれる。
C.谷から出る道が現れるのは物事に対する見方を変えたときである。
D.現実を拒否して逃避するのは健康に良くないが、リラックスしてくつろぎ、事態が好転すると信じるのは、たいていは非常に健康にいい。
E.山からすぐに落ちてしまう一番の理由は傲慢である。それは見せかけの自信にすぎない。谷からなかなか出られない一番の理由は恐怖心である。安楽そうに見せかけてはいても。
F.谷の苦しみはそれまで無視してきた真実に気づかせてくれる。
G.山にいるときには物事を実際よりもよく思ってはならない。谷にいるときには物事を実際よりも悪く思ってはならない。
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ビジネス書としてはとってもシンプルでわかりやすい内容。
ちょっと谷にいるときに何度でも読み返したい1冊。
わかりやすくやる気を出させてくれる。
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「チーズはどこへ消えた?」でベストセラーとなったスペンサー・ジョンソン氏による逆境対応方法の本。 順境な時を「山」とし、逆境を「谷」として、如何に「山」に居続けるか、如何に「谷」から抜け出すかを物語形式で説いている。 前著もそうであったが、ページ数も少なく1時間ぐらいで読めてしまう手軽さが受けている点でもある。 キーポイントとなる格言(?)部分は1ページをつかい太字で強調されており、要点が良く分かるようになっているが、そこまでしているのなら、一度読み終えた読者がその格言を復讐できるよう、格言の要約ページを作っても良かったのでは無いかと思う。
本書で言わんとしていることは、「現状の真実をつかむこと」そして「見る視点を変えること」。
「谷」(=逆境)に陥った人間が再び山に登れないのは、失敗したときの恐怖心であり、「山」に登った人が「谷」に落ちるのは放漫な態度であるという。 逆境でも視点を変えれば順境に通じる道もあるし、「谷」に居ながらでも明確なビジョンをもって突き進めば「山」にたどり着ける道が開けるという。 誇大な妄想により悪戯に恐怖心をかきたてることなく、真実に基づいて行動することが重要である。
アメリカの啓発本には、物語仕掛けのものが多い。 正直わざわざ物語形式にする必要があるのかどうかは些か疑問。 ポイントだけを効果的に描いて行けばよいものを物語形式にすることにより、ポイントにたどり着くのに時間が掛かってしまうデメリットの方を強く感じてしまう。 また、啓発本に使われている物語が何故か同じような雰囲気をかもし出しており印象に残りにくい。
それこそ、物語形式にすることがあたかも成功法則の様になっていること自体が啓発本として如何なものかと思う。
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物語形式になっていて、とても読みやすい作品です。
こういう表現が出来るところが、アメリカ人はうまい。
でも、実際に自分の生活に活用する点においては少しわかりずらいかもしれません。
偶然なのですが、同時期に読んでいた「7つの習慣」と内容が重複したので、私はとてもすんなりと読むことが出来ました。
“この場合の真実は何だ?”
山にいるときは状況に奢らないこと
谷にいるときは過剰な悲壮を抱えないこと
現実を見方につける、という考え方はとても好きです^^
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前回作品よりインパクトに欠ける。というのも、自分の考え方が変わったせいなのか。
いいことは書いてあった。苦しい時に顔を上げて、っていうスポーツマンのアレに良く似てると感じた
本質は全て一緒なのか
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ベストセラー「チーズはどこへ消えた?」の著者、10年目の新作とのことだが、前作を読んでいないので、期待も予想もない。
表紙が絵本っぽくて、かわいいのと、文字が大きく読みやすそう。
読んでみた感想は、まあまあ良し・・といったところ。
なぜかというと、喩え話風に書かれているわけなのだけど
わたしとしては、内容よりこの喩え話風というか、童話風な作風が
気になってしまって、内容に没入できなかった。
それにしても、アメリカ人はこういう喩え話スタイルで自己啓発本を
書くのが、好きなのかだろうか?流行りなのか?
前に読んだ、「金持ち父さん、貧乏父さん」「仕事はたのしいかね?」
なども、喩え話スタイルだった。
どの本にも、人生の達人たるおじいさんとか、おじさんが登場。
悩める若者に、クイズ形式で謎をかけ、若者がその謎をといて
真の人生のあり方に気づくというスタイル。
これらの本を比べてみると、今回の「頂きはどこにある?」は
ちょっと中身が薄い感じ。山と谷という構図も、ちょっと単純すぎないか?
それにしても、
アメリカ人は、難しい文だと理解できないのか?
喩え話のほうが、自分の事として理解し易く、心に残るのか?
それとも、多くの成功本の中で、童話風にするとか
なにかしら他のものと差別化をしないと売れないのか?
このところ何冊かの自己啓発本を読んでみて思うのは、
どの本も、金銭的な成功や、自己中心的な成功では
トータルな人生としての成功にはならないと言っていることだ。
自己中心な考えだと、問題が起きた時に、被害者意識にとらわれて
事態はさらに悪くなるが、そこで立ち止り、自分から周りの人を
愛そうとすることで、自分の人生も良いスパイラルに切り替わるという
ものだ。
日本には昔から、いいことわざがあったな。
「情けは人のためならず」
この本の趣旨もそのあたりにあると思うが、
それにしても、現代人は心のよりどころを失っているのだなと感じる。
(わたしを含めて!)
西欧ならば、聖書が人生を照らす灯だっただろうし、
日本でも仏教儒教の教えの中に、人生訓があったはずだが、
今、自己啓発本で、
あらためて隣人を愛せよと教えてくれていることを思うと、
人には何かしら人生のよりどころになるものが必要ということだろう。
この本の中で、一番心に残った一節
「願うだけでは行動につながらない。でも、本当に自分のビジョンに
したがうなら、それが実現するようなことを『しようとする』。」
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前作「チーズは…」は失ったものに対する執着がテーマでしたが
今回は人生の山谷(いい時と悪い時)への柔軟な対応がテーマでした。
一般天気な人生観がテーマとなっていたように思います。
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世の中をゆがんだ角度から見ている人に是非読んでいただきたい。
事実は一つで捉え方は無限ということを知って、理解するのにはお勧めです。
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人生の「山」や「谷」での過ごし方について。
読みやすいのでスッと読み終わってしまうが、何度も再読し、アウトプットしたり、実際に行動に移さないと意味がない。
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『チーズはどこへ消えた?』を書いたスペンサー・ジョンソンの最新作。
これもまた原理原則の本で、勉強になる。
どのくらいなったかというと、2/3以上にドックイヤーがついたくらい!!!
人生には必ず谷と山頂がある。
そこでどう生きるか、どう考えどう行動するかで人生を豊かにできる。
ということを書かれた本。
現在、研究が谷でバイト・キャリカレが山頂。
それぞれの真実を受け止め、行動し、自分の人生を豊かにしていきたい。
*****以下、自分のためのメモ*****
山と谷はつながっている。
今日の順境で過ちを犯せば明日の逆境をつくり出す。
そして、今日の逆境で賢明なことを行えば、明日の順境をつくり出す。
山とは、自分が持っているものに感謝するとき。
谷とは、失ったものを求めるとき。
外部の出来事は必ずしも思いどおりにならない。
しかし、心の中の山と谷は考え方と行動しだいで思い通りになる。
逆境に潜む利点を見つけ、それを活かせば谷を山に変えることができる。
山からすぐに落ちてしまう一番の理由は傲慢である。
それは見せ掛けの自信に過ぎない。
谷からなかなか出られない一番の理由は恐怖心である。
安楽そうに見せかけてはいても。
谷の苦しみはそれまで無視してきた真実に気づかせてくれる。
自分のエゴを捨てればすぐに谷から抜け出すことができる。
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● 「真の発見の旅は、新たな景色を見ることではなく、新たな目を持つことにある」プルースト
● 正常な脈拍と同じで、山と谷は普通の正常な人生につきものなんだよ。
● 山からすぐに落ちてしまう一番の理由は傲慢である。それは見せかけの自信にすぎない。谷からなかなか出られない一番の理由は恐怖心である。安楽そうに見せかけてはいても。
● 山にいるときには物事を実際よりもよく思ってはならない。谷にいるときには物事を実際よりも悪く思ってはならない。現実を味方にすべきである。
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現実を味方につけようーこの状況の真実は何か?
逆境にひそむ真実を見つけ、活用しよう
-谷に陥った原因となった行為と反対のことをしよう。
-エゴを捨てよう。
-他人と比べない。
順境に感謝し、賢く対処しよう
-状況をさらに改善し続けよう
-よりいっそう他人の役に立とう
あなたの理にかなった未来像に沿って行動しよう
-よりよい未来を謳歌して自分を擬態的に、綿密に思い描こう。
そうすれば、あなたがそこに到達する原因となる行為を「行動」に移すことが楽しくなる