紙の本
心地よい手触り
2016/05/19 12:21
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投稿者:YURI - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫ながら、紙質や写真のセンスが素晴らしい。カフェの楽しみの一つは、お店のセンスを楽しむこと。読むだけでわくわく楽しめます。
紙の本
京都のカフェ
2019/12/18 20:17
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都といえば甘味処なイメージですが、勿論喫茶店も多いんですね。とても素敵なお店ばかり紹介されていて良かったです。
紙の本
京都カフェ
2019/04/14 19:52
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都のカフェ文化は凄いんです。老舗カフェがたくさんあって、雰囲気も味も実にイイ。
ビルの合間とか住宅街に潜むようにあったり、探すのも楽しいし隠れ家的にも楽しめる。
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『京都カフェ散歩ー喫茶都市をめぐる』(川口葉子、2009年、祥伝社黄金文庫)
「京都は街自体が一軒の巨大なカフェだ」ではじまる本書は、魅力的な京都のカフェをあますところなく紹介している。
古参のイノダ・コーヒから、新しいカフェまで。紹介されているカフェは市内の中心地が多いですね。
本書を読んでいて以外な発見だったのが、「カフェはそのような心配(いちげんさんお断りの京都の独自の不文律)のない唯一の場所。そこではいちげんさんも常連客も、心やすらかにコーヒー一杯分のおもてなしを受けられる」ということ。
本書はカラー刷りで、店内の写真も豊富です。さらにマップまでついている親切さがいいですね。それならばと、本書を片手にふらっとカフェ巡りをしてみてはいかがでしょうか。
(2009年10月23日)
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「京都は街自体が一軒の巨大なカフェだ」
これは、あるエッセイの題であるらしいが、その言葉を実感させるように多彩なカフェが66軒も紹介されている。
東京にももちろん京都を凌ぐ数のカフェがあるが、こと新宿に限ってみるとその数は極めて少ない。本書のカフェオーナー対談の中で、新宿の話が少し出てくるのだが、60年代には選ぶのに困るほどいいカフェがあったそうだ。いまでは御苑の通り沿いに数件ある程度だろうか。
新宿という街の発展を象徴しているような話だ。これほどまでに新宿に通いつめていながら、いまひとつ愛着を感じないのは、そんなところに理由があるのかもしれない。あれほどの集積がありながら、深みというか奥行きのない街。歴史の重みということだけでは語れない違い。
新宿の総合計画をみたことがあるが、東京都版の焼き直しのようで絶句した覚えがある。日本はどこに行っても似たような街ができつつあり、街を訪ねるものにとって、魅力のない街ばかりになりつつあることに気づくべきだ。
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よく見たら、以前ふらっと入ったカフェがのっていた。また京都にいく楽しみが増えてよいなと。
読み終わった。
おかげさまで
いい喫茶店にめぐりあえました。
今後も旅のお供に。
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ガイドブックというよりカフェ探訪記といった趣の本書。
各店のメニューの記載が少ない。実際訪ねてみてのお楽しみといったところか。
文庫サイズなので携帯するのに便利。
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▼紹介系の書籍は写真が命だけども、この文庫はさらに文章が非常に練ってあって面白かったので購入。カフェ地図一覧が見やすくて○。カフェのはしごに使いやすそうと思った。(09/11/18 読了)
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表紙惚れして、何となく手に取った一冊。
内容はフォトエッセイのような感じで、あまり手にしたことのないジャンルでしたが、購入して本当に良かったです。
写真が本当に素敵。
文章も暖かみと臨場感が相まって、京都に旅行に行った気分になってしまいました。
と言うか、もし本当に京都に行ったら、この本に載っているお店を最低でも5件くらいは巡りたい。
そんな風に思わせてくれた、素敵な一冊です。
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読んでいてそのカフェの雰囲気が伝わってきて、ほのぼのとする一冊。中学の頃、修学旅行で京都に行った時は、お寺や、和の小物のお店しか入らなかったが、次に行く時は是非、この本を持って京都のカフェめぐりをしたい。
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京都市内のカフェや喫茶店を紹介した一冊です。
けれど、ただ場所やメニューを紹介しているだけではありません。
(寧ろメニューの紹介は少ない。)
コーヒーの入れ方や道具、お店の歴史、京都におけるカフェ・喫茶店界の歴史にまで言及しています。けれど、決して難しい内容ではありません。さらっと読めてしまいます。
私も早速紹介されている喫茶店に行って来ました。凄く心地よい空間で、のんびりと美味しいコーヒーを楽しむことが出来ました。
京都にいらっしゃってぽっかりと自由時間が出来たときになど、ちょっと行ってみようかな、其処のお店で時間をつかってもいいなと思えるようなお店ばかりです。スタバやドトールも手軽でいいかもしれませんが、京都でしか行けないお店を覗くのもいいかもしれませんよ。
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去年京都に行った際思わず買っちゃった本
たーくさん出てるどんなカフェ本より素敵に書いてあります
京都にはカラフルな本は似合わない
この本のような地味な色合いのひっそりな本が似合う
これ見て
「月と六ペンス」行きました
っとこの本は我がサークルの先輩、
りえさんが携わってるとか!素敵だな!
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読み物として良い。
お店の歴史、店主さんの人となりとゆーか。
オオヤさんと奥野さんの対談が嬉し。
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「すいませぇん。いっぱいなんですぅ」
いつのことだっただろう。六曜社地下店を初めて訪れたときだ。河原町三条の交差点から文字通り地下へ降りる階段を降り切ると、もうそこは“店”だった。マスターと思しき人からそう断られた。
なぜだろう、
「なんだ、満席かよ」
とは思わずに、
「そうか、じゃあひと廻りした後でまた来てみるか」
自然にそう思った。
カウンターの向こう側にすっくと立ったその人の姿と物腰は、足を踏み入れた瞬間にもう私を虜にしていた。
小一時間後に席を得た。柔らかな京ことば、いつもなら無遠慮なはずがなぜだかここでは密やかな東京弁、パソコンを打つ白人、本を読む学生。もちろん一杯のコーヒー。この店に充満するすべてが好ましい。そしてその人は、終始同じ様子で立ち続け、ネルのドリッパーに丁寧にお湯を注ぎ続けていた。これが私の、京都カフェ原体験である。その人が伝説の奥野修マスターだとはそのときは全く知らなかった。
東京の本屋を歩いていて、いつものように「おや」と思った。手にとるとまさにその日に発行されたばかりの本だった。件の六曜社地下店も進々堂もイノダ本店も当然のごとく紹介されている。たかがガイドブックだが一応買っておくかぐらいの、見くびった気分で購入したのだが、一読してその不遜な気分は叩きのめされた。
Web情報全盛の今日、ガイドブックの類も薄く軽い。旅に関するものでも店に関するものでも、「検索」可能な情報は羅列されているけれども、歴史や文化についてまで詳しく書かれたものは姿を消している。ましてや街や店を構成する人の人なりや人生にまで踏み込んだ記述には近頃お目にかかることがない。
本書では、まずオーナーやマスターの人となりと人生を通じてお店の歴史が語られる。創業者が戦地ラバウルでコーヒー栽培に携わったのがきっかけで始まった小川珈琲。フランソワ喫茶室は有形文化財となった建物が観光客に人気の店だが、本書では先代が反戦派の知識人を支援したかどで治安維持法違反に問われ投獄された経緯から語られている。また、紹介されている名店の多くのオーナーが、熟練の珈琲作り職人であるばかりでなく、ミュージシャンなどの文化人である例が多いこともまた、この街とこの街のカフェ文化の彩りであることが本書を読めばよくわかる。
この本の魅力はふたつあると思う。
ひとつは、じっくり話し込んだインタビューに基づいているとこと。もうひとつは、著者自身の撮影による写真である。そのどちらにもインド育ちのカフェ評論家である著者の姿勢が読み取れる。
1枚残らずが素晴らしい写真である。特徴は陰があること。撮影技術的に言えば、大口径レンズとスローシャッターを用いストロボを使っていない。限られたポイントにのみ焦点が当たり、そのポイント以外はだんだんとぼやけて美しい背景となって映るのもこの手法の特徴だ。
光を当て得るもの描き得るものには限りがあること、それ以外のところに無限の深みとしての陰があるのだという、対象に向かう傲慢ではない真摯な姿勢が表れ���手法である。
無遠慮なストロボの閃光は静かで落ち着いた空気を突き破るものでもある。相手との丁寧な会話やその場の雰囲気を尊重する著者が、最初から意図的にその撮影手法を用いたのか、あるいは結果的にそういう空気を重んじる手法に行き着いたのかには興味があるところだ。暗がりの多い古都京都のカフェを写すのに、相応しい写し方になっている。いずれにせよ、カフェは文化であり、文化の担い手は人であり、その目の前の人の人生こそが歴史なのだと訴えるような、著者の丁寧で真摯な書き方と写し方には感銘さえ覚える。
初めて六曜社地下店に行った時のことを思い出した。
交わした言葉は二言三言に過ぎなかった。マスターはカウンターに立ち続け、ただ珈琲を出し続けていた。それなのに私を魅了し、いまでも惹きつけて止まない魅力は何だったのか、読後の今はわかる気がする。
喫茶店業にかぎった話でなく、いかなる“業”も、営む者が凛とした矜持を持って立ち続けるならばもはや文化と言っていい。奥野マスターの立ち姿を思い起こしてそう思う。
喫茶都市京都のカフェ文化を形成する無数の物語。
珠玉の文と写真でそれを紹介したガイドブックです。
名著だと思います。
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京都に美味しい珈琲とケーキでお茶しに行きたい欲がむくむく湧く。
良い珈琲の香りが本の間から漂ってくるように思えた。
ステキなカフェで飲食すると満たされた感が強いのは、雰囲気もごちそうだからだろうな、と思える一冊。