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女子修道院で死体が発見され、尼僧にして法律家でもあるフィデルマが派遣される。
若く美しいフィデルマは、ドーリィーという法廷弁護士の資格を持ち、しかも上級のアンルーという位にある。
途中の海路で漂流しているゴールの商船を見つけ、無人なのに驚く。
いったい何が起きたのか?
しかもその船の中には、かってフィデルマが修道士エイダルフに送った本が‥!
1年半も会ってはいないが、信頼し合う仲の彼の身に何かが?
乗ってきた船バルク(小型帆船)の船長ロスにフィデルマは海岸線の調査を頼む。
修道院の院長ドレイガンは向かい合う土地の代官アドナールとなぜか激しく対立している。実は兄妹だったのだが。
断崖や海岸線など風景描写も魅力的で、作者自身が子供の頃によく行った土地らしい。
7世紀のアイルランドという時代、そこまでの古さは感じないが、人の心は案外変わらないということか。
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フィデルマ・シリーズ。頭部のない女性の遺体が女子修道院の井戸から発見された。修道院長の依頼で派遣されたフィデルマは、1つの殺人事件以上の悪意が充ちていることを感じ取る。
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7世紀アイルランド。
修道女にして、王の妹で、法廷弁護士であるシスター・フィデルマの物語。
さる女子修道院の井戸で、首を切り落とされた女性の死体がみつかる。
法廷弁護士として事件の解明にむかったフィデルマ。
現場である修道院への航路、謎の無人大型船に遭遇したり、出向いた女子修道院内で、
高慢な修道院長や、敵意に満ちた修道女たちの対応に困惑したり。
修道女も修道士も、生きることに生生しいなぁ・・・
さて下巻は・・・?
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アイルランドとローマ教会が対立しつつある時代。男女平等を謳うアイルランド教会と男性優位のローマンカトリック。その背景を頭にいれてから読むと面白い修道士(女)ミステリ。
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独裁的な修道院長に支配された女子修道院の泉で首無し死体が発見され、捜査に赴くフィデルマ。行きすがら、海原を漂っていた無人の船に出くわすが、そこには旧知のエイダルフ修道士が乗船していた痕跡が…。今作もミステリファンが喜びそうな事件です(構造的に複雑で、若い美女ばっかりの怪しい女子修道院、入り組んだ人間関係、船がマリー・セレスト号状態!)。
中世のキリスト教の女性蔑視や狂信的・非科学的な価値観が、この頃のアイルランドにも少しずつ入ってきているんですね。
下巻解説はなぜか田中芳樹先生です。フィデルマと同じくらい可愛げのない経歴と才能を持ち、フィデルマ以上に上から目線で悪辣で、捜査するたび敵を作るツンデレ系ヒロインが登場する小説を書いているからだろうか(あれはミステリじゃないけど)。
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フィデルマシリーズの長編。海辺の修道院で頭の無い死体が見つかり、弁護士のフィデルマが呼ばれた。そこへ向かう海路で無人の商船に出くわす、さらにその船にはフィデルマの大切な友人の持ち物が残されていた。
相変わらず上巻では謎だらけです。どうやって収拾つけるのか予想できない。
で、一気に下巻へ。
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修道女フィデルマ・シリーズの4作目(原作順で)。
修道院で頭のない死体が発見され、フィデルマはその解決のために呼ばれる。
しかし、その途中で、船員のいない船を発見し、
エイダルフに渡した自分の祈祷書を見つける。
殺人とエイダルフの行方不明の両方の事件を追う、フィデルマ。
女性ばかりの修道院で、修道院長と若い修道女との愛欲がらみかと思いきや、
秘密裏に運ばれたカタプルタという巨大な武器がらみかと思いきや、
財宝がらみとは。
二転三転する捜査が面白かった。
(下巻に続く)