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ヒロインは盲目のハンディキャップがありますが、特殊な記憶力とかスパイとしての能力を活用しているところがカっチョいいです。過酷な過去があっても前向きで、ストーリーは暗くならず一気に読めます。
ヒーローのグレイは有能で冷徹なスパイマスターで、諜報活動と”ぼくの”アニークへの保護を強烈に勧めます。
スパイマスターと互角に渡り合うアニークが、敵対しながらも協力する二人の関係がとてもいいです。
シリーズ物みたいだけど翻訳わあ?
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イギリススパイ × フランススパイ
よくあるヒストリカルロマンスと思って軽い気持ちで読み始めると?だらけ。
途中からサスペンスを読む心構えで読みはじめてからは、なかなか面白い込み入った設定で楽しめた。
ヒロインがやたら良くしゃべるのでやや面倒な女という印象ではあるが、寡黙なヒーローとの対比かな。
かなり風呂敷を広げた感があったが、最後にはうまくまとめて(ロマンスだから当然なんだけど)サスペンスを読んでいた気分だったので、ああ良かったと一安心。
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RITA賞の”Best Regency Historical Romance”賞を受賞した作品。
ストーリーで読ませるロマ。
スパイとして危険な男グレイに惹かれることで神経を尖らせるアニーク。彼女の持つ情報を取り込みたいながらも、気持ちを傾けるグレイとのパワーランスと、命がけのストーリーは、緊張感があり568ページをラストまで一気読みできる。
愛しあいながらもすれ違う男女という王道な情熱と思慕とは毛色が違うのでご注意。
スパイの彼女なので口は硬いのです。なので、彼を信頼し全てを話すことのない彼女に感情移入はしにくいかもしれません。
他とは違ったスリリングな展開の続くロマンスの行方をお楽しみください。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4641.html
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「紅はこべ」にときめいた方向け。
作者はヒストリカル・ロマンスのRITA賞受賞作家だそう。
手が込んでいますよ~!
19世紀初頭、ナポレオンが統治するパリ。
アニークは、ある嫌疑によりフランス警察に捕らえられていました。
母に仕込まれて少女時代からスパイとして特殊な活動をしてきたアニークは、まだ19歳。
ハンディもありながら、超人的なまでに鍛えられているのです。
牢獄の中で出会った英国人スパイのグレイと互いに惹かれ合いますが、英仏は戦争中。
スパイとして訓練された二人は、脱獄のために協力し手を取り合って逃げながらも、そう簡単に心を許しません。
ロマンス小説のお約束が、激動の時代を背景に、複雑に練り上げられていて、波乱の展開になっています。
楽しめました☆