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テルマエ・ロマエ 1 (BEAM COMIX) みんなのレビュー
- ヤマザキ マリ (著)
- 税込価格:748円(6pt)
- 出版社:エンターブレイン
- 発売日:2009/11/26
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紙の本
私たちはみな「平たい顔族」なのだ^^
2011/08/17 21:14
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙を飾っているのは石像の画である。
片手に木製の湯おけを持ち、反対の手には赤い手ぬぐい。なんともはや奇妙な画だ。
このコミックの主人公は古代ローマの建築技師(浴槽専門)のルシウス。自分の考える理想的な「お風呂」が認められず、自棄になっていたところ、友人と共に公衆浴場へ。そこで、ふとしたことから現代の日本へタイムスリップ。
古代ローマも湯に浸かるということを愛する文化があったようだが、日本も負けはしない。しかもルシウスがやってきたのは「現代」の日本の浴場なのだ。とすると、文明に差があるのは歴然。見たこともないような様々な浴槽や浴室での機能・道具を見て驚くルシウス。それに驚いているうちに、またいつの間にやら古代ローマへと戻る。
その繰り返しで話は進むのだけれど、これが意外な程に面白い。
現代の日本の技術に、自国の文化・技術が一番だと自負していた建築技師・ルシウスは、そのプライドを傷つけられながらも、元にいた時代に戻ったときにその技術を応用する。たいした腕の持ち主だ。
すっごく生真面目な技術者であるルシウスは、タイムスリップした先の日本の浴場の技術を探求することに熱中。それを眺める日本人の戸惑いやのんきさとのギャップがまた可笑しさを誘う。
そして、タイムスリップした先の日本人たちの優しいこと。
お湯に浸かる場面でもホワッと癒されるのだが、人間の優しさにも温かさがある。突然現れた言葉も通じない外国の男に対して、ここまでフランクに付き合えるものだろうか。それも「お風呂」という場所ゆえのことなのかもしれない。
ルシウスはこれから、古代ローマの時代へこれから何をもたらしてくれるのか。「お風呂」をテーマにしたこのコミック。どこまでネタが持つのかは少し不安もあるが、楽しみだ。
今回のツボは「平たい顔族」というネーミング。そりゃ確かに古代ローマのみなさんに比べりゃ彫りの浅い顔立ちだけれどさ。間違っちゃいないよね(笑)。
紙の本
古代ローマ人と日本人の共通点?
2010/10/16 11:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
紀元二世紀のローマの風呂設計技師が現代にやってきて日本の風呂を学んで帰り、それを模倣して栄達していくというのをシリアスギャグ風に描いている。
個人的にはハドリアヌス帝の治世なのがツボ。ティベリウス帝と同様に、偉大な先帝の後を継ぐという重圧に負けず内政を充実させ、それにも拘らずローマ元老院に嫌われて死後に記録抹殺刑まで受けそうになったのが悲惨だと思う。時代の空気感に逆らう指導者の末路みたいなものを感じてしまう。
それはともかく、風呂というキーワードだけでこれだけ話を膨らませることが出来るのは作者がすごいのと共に、どれだけ日本人の根底に風呂が根付いているかを示すものである気がする。
紙の本
ひとっ風呂浴びた気分
2020/08/19 16:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
大胆な発想とシュールなギャグに笑わされます。お風呂ありタイムスリップありと何でもありの展開の中で、人と人とのつながりや温かさも描いていました。
紙の本
そうか、私は平たい顔族か(笑)
2017/02/03 21:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人なら当たり前のお風呂文化に古代ローマの技師をインしたら こんな爆笑の珍作に!ただの珍作ではない、力作で意欲作。唯一無二の存在だから目が離せない。
電子書籍
ふうむ
2013/01/26 12:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キースあにやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
銭湯でこれだけの物語ができるとは思わなかった。さらに、銭湯文化(?)を持っている国が世界の中で数える程しかないということに驚いている。もっと多くの国にこの文化があったら、世界はもっと平和だったんじゃないかとさえ思う。