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一枚の絵から 日本編

一枚の絵から 日本編 みんなのレビュー

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みんなのレビュー1件

みんなの評価4.5

評価内訳

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紙の本

シンプルなカバーですが、十二分に役割を果たしています。これがブックデザイン。これでハードカバーなら『ノルウェイの森』じゃないか、なんて言わないの、ね。

2010/08/05 20:32

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近とみに記憶力が落ちていて、高畑 勲が誰かも知らずにこの本を手にしたのですが、娘二人はすぐに気付きました。特に次女は以前私が読んだ本のことまで思い出していました。鈴木敏夫『仕事道楽  スタジオジブリの現場』(岩波書店2008)がそれで、高畑は宮崎駿どうようにかなり変わっていて、その電話たるや大変なものであるということなどなど・・・

で、その変わった監督が書いたと言うこの本は、カバー折り返しによれば

 漫画映画監督である著者は、美術への強い関心から、こま
めに展覧会に足を運び、図録を開き、たくさんの芸術作品を
みてきました。そのなかから出会った“この一枚”について、
縦横無尽に、古今東西を駆け抜けて書かれたのがこの本です。
 思いと興味はいろいろに、一枚の絵から広がる豊かな世界。
三十余作品をカラー図版とともにご紹介します。

だそうです。出版社のHPを見ると、「日本編」と書かれている意味がよく分かるので、それもコピーしておきます。

漫画映画監督,高畑勲.”みる”ことへの興味から,たくさんの絵をみてきました.そのなかから出会った”この一枚”――若冲,北斎,東山魁夷,小倉遊亀,横尾忠則ほか三十作品.豊富なカラー図版とともに紹介します.知的好奇心を刺激されながら「こんな見方で楽しいね」,絵をみることの原点回帰としての一冊です.

がこの本についてで、 構成のところをみると、全2巻とあって

漫画映画監督,高畑勲.”みる”ことへの興味から,たくさんの絵をみてきました.そのなかから出会った”この一枚”――若冲,フェルメール,東山魁夷,ゴッホほか,古今東西六十余作品.豊富なカラー図版とともに紹介します.知的好奇心を刺激されながら「こんな見方で楽しいね」,絵をみることの原点回帰としての二冊です.

つまり、日本編に対して海外編があり、あわせて六十を越える作品が紹介されるということです。

早速中身にはいりますが、不満は絵の寸法と絵の材料が描かれていないこと、香月泰男のところで、突然文章が、「ですます」調になること、小倉遊亀では途中から「ですます」調でなくなること、くらいです。作品の見方は新鮮ではありませんが、選ばれた作品が人口に膾炙したものではなく独自性が感じられるのと、その選定理由が極めてオーソドックスで説得力がある点は、さすが絵画の周辺に長くいた人の目の正しさを感じさせてくれます。

中でも衝撃は、小早川秋聲(声) 国之楯で、たしかにこれは発注者が受け取りを拒否しても仕方がありません。見ているこちらが何とも知れぬ恐怖感に囚われて正視できかねる凄さがあって、戦争の狂気、悪を描きつくした感があります。それにしても、本人が「こういった仕事をしたことで自らを戦犯である」と認めるあたり、昭和天皇に聞かせたかったところです。

私が見逃した展覧会で展示された「常盤光長 「伴大納言絵巻」上巻より応天門炎上を見上げる人々」ですが、こんな展覧会だと分かっていれば絶対に行っていた、と悔やむことしきり。それと藤原豪信 花園天皇像、確かに貧相でこれはどこか田舎の坊主にしかみえません。ただし、天皇=立派な風貌、なんていうことのほうが嘘っぱちで、これはこれで、この絵を描いた人間とそれを受け入れた側双方を褒めるべきでしょう。

それは徳川家康三方ヶ原戦役画像(顰像)にもいえて、この絵の存在を許す家康はそれなりに立派だと思います。俵屋宗達「「伊勢物語図」から「芥川」」も、この二人の想いが生に伝わる作品ですが、これを展覧会の会場で見せられても、多分、こういう想いを抱くことはない気がします。作品とどのように対峙するかで、見えてくるものが全く変わってしまう、そういう好例かもしれません。

モダンさで圧倒したのが、烏図屏風、ああ、加山又造の作品はここから、なんて思いました。黒地三笠山鹿模様打掛、横尾忠則 朱い水蒸気は、どちらも美しいものです。漆器や着物の黒地に夜を感じるか否かは、作者の意図よりは受けての感覚に負うところが多いのでしょうが、黒地に金というのは現代ではなく、まだ闇が漆黒として存在した江戸時代以前にはまさに夜の事物ととらえたほうが自然な気がします。

最後に目次に従って、採り上げられた作品名をあげ、私が実物を見て、今回そのよさを再認識したものには☆、実物は見たことがないものの、いいなと思ったものに★をつけてみました。

目次

まえがき
常盤光長 「伴大納言絵巻」上巻より応天門炎上を見上げる人々 ★
藤原豪信 花園天皇像
藤原隆章 「慕帰絵詞」巻第五より独楽遊び ★
雪舟 「秋冬山水図」より冬景図 ☆
狩野永徳 「花鳥図襖」より梅に水禽図 ★
     徳川家康三方ヶ原戦役画像(顰像)★
     烏図屏風 ★
狩野長信 花下遊楽図屏風 ★
俵屋宗達 「伊勢物語図」から「芥川」 ★
岩佐又兵衛工房作 「浄瑠璃物語絵巻」より
尾形光琳 立姿美人図(画稿)
与謝蕪村 雲上仙人図
伊藤若冲 果蔬(かそ)涅槃図 ☆
円山応挙 朝顔狗子図杉戸 ☆
伊藤若冲 鶴図屏風 ☆
     黒地三笠山鹿模様打掛 ★
渡辺崋山 五郎像 ★
八十五老卍 月みる虎図 ★
歌川広重 「名所江戸百景」から「四ツ谷内藤新宿」
佐伯祐三 下落合風景 ☆
小林古径 「清姫」から「清姫」 ★
小早川秋聲(声) 国之楯 ★
鶴岡政男 重い手
佐藤哲三 みぞれ/コドモと柿の夢
鳥海青児 うずくまる
東山魁夷 樹根
熊谷守一 宵月 ★
香月泰男 父と子
小倉遊亀 観自在 ★
横尾忠則 朱い水蒸気 ★
男鹿和雄 「ねずてん」より

装丁 森裕昌

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