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大腸菌 進化のカギを握るミクロな生命体 みんなのレビュー
- カール・ジンマー (著), 矢野 真千子 (訳)
- 税込価格:2,310円(21pt)
- 出版社:日本放送出版協会
- 発行年月:2009.11
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紙の本
分子生物学の花形大スター大腸菌
2010/03/27 12:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
遺伝子研究や遺伝子工学などの分子生物学の花形大スター、大腸菌の研究に関する解説書である。大腸菌のDNA解析や遺伝子研究で多くの科学者がノーベル賞を受賞した。今や人間や他の生物の遺伝子を人工的に導入することで、いろいろな医薬品の製造工場としても産業化されている。遺伝子が環境の変化でどのように変異していくのか、進化の研究にも使われている。遺伝子は子孫に垂直に伝わるだけではなく、異種族間での水平移動が存在し、それが進化の一翼を担っていることも、大腸菌の研究で明らかになったことである。
専門の科学者ではない著者が、これだけ豊富なの内容の科学書をまとめられた力量には驚く。専門領域があまりにも細分化してしまった最先端科学の研究者ではないために、逆にこれだけの分野の研究活動の成果を整理統合して紹介できるのかもしれない。
大腸菌の研究で得られた成果の大きさと広さに今さらながら感嘆する。最近の生物学、特に遺伝子関連についての基になった研究は、ほとんど大腸菌を使って行われたものである。
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