紙の本
鉱石のきらめきを思わせる清川あさみの五十の絵と、宮沢賢治の名作が織りなすハーモニー
2010/01/06 23:12
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
縦189mm × 横267mm の横長サイズ。右側に本の背中があって、左から右に頁をめくっていく右開きの絵本です。
鉱石のきらめきを思わせる絵の中のビーズ、クリスタルの輝く様が綺麗ですねぇ。ビーズやクリスタルを配した清川あさみの五十の絵と、宮沢賢治の名作が織りなすハーモニー。一枚一枚、絵本の頁をめくっていくうちに、しんとして静かな海の底へと引き込まれ、死の予感が漂う幻想空間を旅していくみたいな、寂しくて、ちょっと恐いような気持ちになりましたね。
静けさの中にきらめきをたたえた絵の数々を胸のポケットに収めながら、死の影と哀しみ、美しい透明感にあふれた宮沢賢治の名作を読んでいく喜び。贅沢なひとときを堪能しました。
大好きな『銀河鉄道の夜』にまたひとつ、素敵な絵本が加わって嬉しいな。
紙の本
美しい絵本
2017/01/29 01:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮沢賢治の銀河鉄道の夜の世界を、ビーズ刺繍で神秘的に美しく表現されている。心だけでなく、脳裏に美しい風景が焼き付く素敵な作品。
投稿元:
レビューを見る
絵本というか、アートです。配色が大人向けだと思います。
書店で見かけましたが、驚きました。
ストーリーは、有名な銀河鉄道の夜です。
大切な人へのプレゼント用に・・・
手元に置いて、ふと開いてみたくなる1冊です。
投稿元:
レビューを見る
銀河鉄道の夜というか、宮沢賢治自体にすごく影響を受けていて、(宮沢賢治作品を初めて読んだのは保育園のころの「猫の事務所」の絵本だったと思います)うちには賢治の本がやけにたくさんあります。グスコーブドリを小学生のころに読んで意味不明だったのはよい思い出。
いいなあこの表紙、コレクションにしたい。子供ができたら読ませてあげたいなあ。
投稿元:
レビューを見る
昔、母に連れられて「銀河鉄道の夜」の影絵を見に行きました。
そのときのイメージと似ていたので、自分へのプレゼント
投稿元:
レビューを見る
いつか読みたいと思っていた「銀河鉄道の夜」。
美しい絵本になったので、思わず買ってしまいました。
宮沢賢治さんの文章は、どうして言葉がこんなに綺麗なんだろう。
投稿元:
レビューを見る
いや本当に夢みたいな美しさ。読んだことのある文章でも装丁が違えば印象変わるものだなと。印刷の仕方とか紙を変えれば尚更良くなりそうだけどね。
スパンコールやクリスタルで表された銀河。宮沢賢治の目にも銀河がこんな風に見えていたのかもなと感じる絵でした。
しかしこの時代の作家ってなんでこんなにも美しい情景を生み出せるのだろうか。目に入るものが実際そんな風に美しいものだったのかなと思ってしまう。ああタイムスリップしたい。
投稿元:
レビューを見る
テレビで取り上げられていたのをきっかけに購入
馴染みある、目映くも切ない輝きを宿したお話が装丁や挿絵により新たな輝きを生み出した…珠玉の逸品ではないかと思います。
プレゼントなどでもぴったりではないでしょうか、オススメです。
投稿元:
レビューを見る
もちろん、絵が素敵なので買ったのだけど宮沢賢治の日本語が綺麗だなと。何度読んでも別の世界につれてかれる感じです。
投稿元:
レビューを見る
誕生日プレゼントで、友人からいたただいた。
このチョイスに私は感激した。
美しい文体のみならずの、銀河鉄道。
投稿元:
レビューを見る
クリスマスプレゼントでもらった。
切なくなった。
こういう子供の純粋な感情とか欲求とかっていうのを見て、
それが叶わない事を見ちゃうと切なくなる。
そういう事を諦めてしまう今も。
投稿元:
レビューを見る
小さい時に読んだけど
きれいで不思議だったっていうのが
ふわふわ残っているだけで
内容はあんまり覚えていなかった。
改めて読んで
100年近く前に生まれた人が紡いだ言葉の新しさに
100年近く後に生まれた私は何度も何度も
ハッとする
その繰り返し。すてき。
投稿元:
レビューを見る
ずっと欲しかった絵本が縁あって、ようやく手元に来てくれた。キラキラ、チカチカ、ハラハラと散りばめられているビーズやクリスタル。丁寧に縫い取られている刺繍。どの絵も飽きずに魅入ってしまう、不思議な奥行きを持っている。じぶんの中にある銀河鉄道と言えば、ずいぶん昔に作られた猫を擬人化したアニメ。最近改めて小説を読み、それからこの絵本を読んだけれど有り難いことにどの作品も心を惹き付けて止まない。表紙のふたりはジョバンニとカムパネルラだろうとおもっているけれど、本当にこんなシーンがあったならと願ってしまった。
絵を楽しむためにこの絵本がほしかったのでここで内容には触れないでおこうとおもっているのですが、それにしても「銀河鉄道の夜」という題名のうつくしさにはため息が出ます。英訳の“The Milky Way Railrord”。これも可愛らしい響きがありますが、やはり「銀河鉄道の夜」というのが、端的にも的確に物語を表現しているようにおもいます。単に日本人だからおもうのかもしれませんが。
http://beautifulone.jugem.jp/?eid=492
http://beautifulone.jugem.jp/?eid=493
投稿元:
レビューを見る
美しすぎる一冊。
そして、外人さんが「なんて悲しいお話!!これが児童文学なんて!日本はどんな国なの!」とびっくりしてしまう程の悲しい話(笑
投稿元:
レビューを見る
宮沢作品のなかでいちばん魅かれる物語が、
この銀河鉄道の夜です。
ときどきでてくる台詞を思い出しては
ひとりジョバンニたちになったつもりで
しゃべってしまうぐらい(笑)影響を受けました。
暗闇のなかをゆく列車の風景が
あざやかに目にうかんできます。