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真冬に怪談とは、これ、いかに・・・。
怖い話は苦手だけれど、これは、ちょっと、そういうのとは違って、普段の生活の中で、ふっと覗く、ぽっかりと空いた、暗い底なしの穴を垣間見たような、そんな怖さ。
宇江佐さんお得意の、連作短編集なので、次第に明らかになってくる、登場人物の過去や、変化していくお互いの感情など、目が離せずに、一気に読んでしまいました。
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たんに怪談話を集めたものかと思ってたら大間違いでした。
「死」について考えさせられるラストが待っていて、すごく深かった。
かといって、暗い話ってわけではなく、ミステリー風で、とても楽しく読めました。
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隠居やお師匠や医者が集まって怪異を語る会。
次第に目の前で怪異が起こり、そして本人達が巻き込まれていく。
彼岸と此岸の境をうろうろすると、ロクな事にならない。
ゾクゾクするような怪奇、というのは無く、不思議な話という印象。
生者が怖いか、死者が怖いか。
結局参加者達は死に魅入られてしまっていたのかな。
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読み終わったときのすっきりしない感じがいいのかもしれない。
個人的には甚助はかっこいい人だと思ってた!
おはんさんが死ぬのは納得できなかったなー。
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宇江佐さんのいつものほのぼの節を期待して手に取っただけに、このうら寂しいエンディングが切なかった。
死を恐れる平野屋が、この世の怪異になれるためにと加わった、怪奇談の会。
職業も立場も年齢もそれぞれ、息の合うメンバーに巡り会えたと喜んだのつかの間‥
予想通りの結末、ではないけれど、十分に寂しく切ない話だった。
秋の夜にはよい話、でも、寂しすぎて年配の方には勧めません。
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時代物で怪談物。ほんとうに怖い話はあとからじんわり効いてくる、という帯の文句に惹かれて読んでみました。
でもあんまり怖くなかった。どこかで読んだようなお話ばかり。
説明のつかない不気味な怖さを目指したいのか、幽霊・妖異に持って行きたいのか、それともやっぱり一番怖いのはひとだと落としたいのか。散漫な印象。
終わり方もいまひとつでした。
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"時代小説を書く現代作家"を挙げ始めると、遅からず名前が出てくるであろう作家が、宇江佐さんである。
そうと知っているくせに今まで読んだこともなかったので、この機会にと思い、本作を手に取ってみた。
話は、主人公の清兵衛が自身の死に対する恐怖を自覚するところから始まり、多くの奇妙な事件と関わり合いながら、その認識を改めていくというもの。
文章が非常に軽く、さくさくと読み進められる。
言葉による表現よりも登場人物の心理描写を優先して素直に書いているためだと思われるが、それ故に「物足りない」と感じる部分も多い。
ただ、その軽快なリズムのままに、あの最終話を書き切ってしまえる力は、さすが。
文章と内容における重さのズレのようなものが、本書そのものの「怪奇さ」を生み出しているのかもしれない。
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ひとつひとつの話自体は、あんまり派手ではなくて、そう怖くもないんだけど、実際、自分の身に起こったら・・・と思うとやっぱり怖い。ラストはそうきたかという感じ。しかし、死ぬのは、どんなことがあっても怖いように思うけど、すごく年寄りになったら、感じ方は変わるだろうか・・・狐払いの話とか、ご先祖の話、宗教的な話は、いまひとつ、そういうもんか?という気がして、のめりこめず。まあ、何にしろ、おもしろかったのはおもしろかったです。
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面白かった!
世の中で怖いものは狐狸の類ではない、人間の心に棲む深い闇だ。闇に打ち勝つには気心しれた友達と、心の底から笑い、語り合うことだけだ。それができれば怖いものなんかなくなるんだ。
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本当にあった怖い話を語り合う「話の会」に参加することになった清兵衛
やがて話の会だけでなく、実際に奇妙な出来事に遭遇するようになってゆく
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百物語ものだけど、ほかとはちょっと違う。やっぱり本当に怖いのは現世の人の心。人は死ぬのが怖いんじゃないんですよね。やはり大好きな人たちと別れるのが怖いんです。怖いと寂しいは同じ。読後はなんだか寂しくてしょうがない私は人間としてまだまだみたいです。
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じわりと怖くなる感じが面白かったです。読んでいる時はたいして怖いと思いませんがじっくり想像してみるとぞわっと… 宇江佐さんの文体はとても読みやすいです。
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けっこう怖かったです。
八丁堀の旦那がおかしくなるあたり。
最後は寂しくなりましたが、こういうものなんでしょう。
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本当にあった怖い話だけ披露しあう『話の会』。死の恐怖に怯える清兵衛は霊感を持つ友人・甚助に誘われ、奇妙な出来事に遭遇するようになる。宇江佐真理版『百物語』。
テレビもネットもない時代、当然情報は人伝になる。直接的な恐怖という好奇心は、自らの寿命と交換しているようだ。次々と魑魅魍魎の世界に足を入れていく会の参加者たち。じわりじわりと迫ってくる恐怖が何とも言えない怪奇連作集。
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