会計探偵クラブ 大人も知らない税金事件簿 みんなのレビュー

投稿元：

レビューを見る

「古今東西、「システム」というものは熟知した者だけが得をするものです」

税金について分かりやすくというテーマでは『法人税が分かれば・・・』などもあるが、小説仕立ての本書は著者の狙い通り興味を切らさず楽しく最後まで読め秀逸。

普通にサラリーマンをやっている上ですぐに実行に移せるといったネタはないが、雑損控除などいざというときに知っているかで差が出るものなのが分かりやすく紹介されている。
また、現在は副業を禁止している企業も、今後自由化が進めば人によっては法人化が有効なケースが増えてくるかもしれない。

源泉徴収と年末調整で安心しているサラリーマンであっても、「仕組み」と自分の位置づけを知ることは非常に重要なことだろう。
ただ、そういうサラリーマンのために、付録にでも一つ確定申告書作成のケーススタディなどがあればもう少し具体的な理解に結びつけられたのではないかと思う。



・税金を減らす方法は「収入を隠す」か「経費を増やす」のどっちか
・税金の基礎知識：相談するために最低限必要となる言語、いざというときに役立つ情報
・雑損控除
－多い方の金額
１．（損失額+災害等関連支出－保険金等）－（合計所得×10%）
２．災害関連支出－5万円
・医療費控除は家族のうち誰か1人が全員分を払ったとして計算可能
→（支払った医療費の合計額－保険金などの補填額）－10万円ｏｒ合計所得×5%のいずれか少ない方
→家族全員の医療費が10万円超のときに使える
・会社員の税額
→（年間給与－概算経費－控除）×税率

※給与所得控除額（経費）
180万円以下　　　　　　　　　：min(40%, 65万円)
180万円超　360万円以下 ：30%+18万円
360万円超　660万円以下 ：20%+54万円
660万円超　1000万円以下：10%+120万円
1000万円超　　　　　　　　　　：5%+170万円

※基礎控除額
38万円

・特定支出控除
１．通勤費
２．転勤に伴う引っ越し費用
３．研修費
４．資格取得費
５．単身赴任のときの往復旅費
→給与所得控除額を超えた場合に限り、まず使えない

・所得税額速算表（課税所得ベース）
195万円以下　　　　　　　　 　：5%
195万円超　330万円以下 ：10%-9.75万円
330万円超　695万円以下 ：20%-42.75万円
695万円超　900万円以下 ：23%-63.6万円
900万円超　1800万円以下：33%-153.6万円
1800万円超　　　　　　　　　　：40%+279.6万円

投稿元：

レビューを見る

下の文庫本と内容は同じ。違うのは、①物語が省略され簡潔になっていて②著者のその物語に関するミニ講座がある、という２点。
おすすめは文庫を買って、講座の部分を立ち読みor図書館でチェック、です。

投稿元：

レビューを見る

『女子大生会計士の事件簿』は読了済。ビミョーにストーリーがつながっていて、ちょっと嬉しい。内容は税金に関する基礎知識。相変わらず面白い。小説を楽しんでよんでいたら知識を得ることができる。政府の政略なのかなんなのか知らないが、税金はとても身近なことだが、何にも知らないとゆうことが良くわかった。シリーズで文庫版もあるそうなので、みつけしだい購入する★★★★★【追記】文庫版は単行本から小説のみを抜粋したもので、基本的に内容は同じみたいだったので、購入せず。

投稿元：

レビューを見る

読了。どうもとっつきにくいと思っていた税金について小説仕立てで書いた本。技術的な部分だけではなく、税金の制度を作るうえでの思想にも触れていて分かりやすい。確定申告書とそれを取り巻く環境（現場）の関連を読み解いていく点が爽快。財務諸表からもストーリーを読み取れるが確定申告書からもストーリーを読み解く楽しみがあることが分かった。読者の希望があれば続編がある風な書き方が若干あざといが、でも続編が楽しみな本ではある。[2010/06/14]

投稿元：

レビューを見る

また萌実ちゃんが出てきた～！！

今度は、高校教師として・・・


この本は税務に関して書かれている小説で、
自分で確定申告をされている方には、
きっと面白い内容です。

そうでない方も、楽しめますよ。


2011/06/22
一度読んだ本なのに、またしても図書館で予約してしまった。
って言うか、本を受け取って初めて、
以前読んだ本だということに気がついた。(^^;;

本の中に出てきた、「「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう」の
中古本をAmazonから注文。

テクニックを盗めますように～！！(^^)

投稿元：

レビューを見る

副題として大人も知らない税金事件簿とあるように、この本は税金、特に確定申告をテーマにして本です。著者は女子大生会計士シリーズやさおだけ屋はなぜ…などのベストセラーで知られる公認会計士の山田真哉さん。
高校の簿記部内の会計探偵クラブというのが舞台です。
簿記部がある高校があるのか…というのもありますし、確定申告書の第１表から相談相手の悩みを推理するという発想も意外性があります。こんなことを物語にできるなんて…すばらしいと思います。
なんたって税務の世界は地味です。会計士よりも地味だと思います。確かに確定申告の無料相談などでは、前年の申告書などから相手のことを理解するようにかなりの推理力が必要となります。
相続などで初めてあった相手もそうですね。前年の確定申告書や順確定申告書からずばっと的を得た質問をしなければなりません。
この本は税務の基本からちょっとマニアックなものも含まれています。基本的な部分については各章にまとめや解説もありますからわかりやすく学べますが、やはりライトノベル的なエンターテイメントですので基本を網羅したものではありません。でも税務や税金に対する苦手意識を感じずに読める本だと思います。
そして、女子大生会計士のあの人も登場します。その辺はねたばらしになりますので、是非購入して読んでみてはどうでしょうか？

投稿元：

レビューを見る

税金の事について書かれてる内容の本は、どこか難しい気がして私自身読むのを避けてた部分がありました。しかし、物語は小説で書かれてあるので、作品自体を楽しむ事が出来、詳しい説明も書かれてあるので分かりやすくて、理解しやすかったです。

投稿元：

レビューを見る

1/3は税解説なのでとてもわかりやすい
一瞬、表だけ見て自分も「稼げば稼ぐ程お得」だと思ったけど違うんだねぇ
税はきちんと公平なんだーー

小説は文庫本の抜粋らしく、はしょられてる･･･
はやりどちらも読まねば楽しめませんかね

関連：女子大生会計士の事件簿、フラン学園　会計探偵クラブ

投稿元：

レビューを見る

女子高生が挑む税金ミステリー。『女子大生会計士の事件簿』待望の続編。会計の次は税金だ！小説+12講座で学ぶ「税金のシステム」。

投稿元：

レビューを見る

税金を分かりやすく説明するため
架空の学園にて繰り広げられる…舌戦？
多分違うと思いますけど。

内容は当然、税金に対する話。
個人と法人ではなぜ税率が違うのか。
どうすれば手元に多めに置く事が出来るのか。
読んでいてへぇ…と思うものもあり、読むだけでも面白かったです。
理解できるかは置いておいてｗ

雑損控除、ちょっと憶えておきたいと思います。

投稿元：

レビューを見る

最近、小説で書いた会計本にはまっています。これは、税金の話がわかりやすく小説になっています。
社会人、中小企業経営者にお勧めです。

投稿元：

レビューを見る

わかってるようでわかってなかった税金の基礎の部分の解説。確定申告を自分でやってみて訳のわからないことばかりだったのが本を読んでなるほどーと思いました。103万の壁がどこからきているのかもわかりました。ただ小説部分が軽すぎてあまり好きでないので、飛ばして解説のとこだけ読みました。それで十分。

投稿元：

レビューを見る

山田真哉著「会計探偵クラブ」東洋経済新聞社（２０１０）

税金の常識を気軽にまなべる本です。
＊税金は、様々な種類をもうけて薄く広くとることで、国民の不満を分散させています。例えば、収入を得ると所得税、相続税、贈与税、ものを買うと消費税、地域て暮らすと都道府県民税、市町村民税、家車をもつと固定資産税、自動車税、契約書をつくると印紙税、入湯税などです。
＊累進課税とは、単純に取得に応じて税金があがっていく。段階の境目算後で税額に不公平が生じます。超過累進課税は、所得を段階ごとに分類して、その段階の税率をそれぞれかける。公平にかつ徐々に負担を重くする仕組みで現在の日本が導入しています。
＊特定支出控除は、通勤費、転勤に伴う引っ越し費用、研修費、資格取得比、単身赴任のときの往復旅費、などがあります。

投稿元：

レビューを見る

まず登場人物の名前が覚えにくい。
難しい漢字にせず、もっと簡単な読みやすい名前にすれば良かった気がします。

小説自体は専門的な内容は所得税の知識が全くない人向けです。

分厚い割に文章が少ないのですぐ読める点は評価できますが、やはり税金ネタだと大体オチは限られてしまうため、税の知識があれば特に感心することもないです。

しかし女子大生会計士シリーズから藤原萌美が出ており、そのキャラが好きな人には楽しめるかと思います。

小説の途中に何度か挿入されている税金の講義の所を小説の中に取り入れて説明してくれたら、もう少し良いものになるような気がしました。