親鸞の風景 みんなのレビュー

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投稿者：オタク。　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　承元の法難で越後に流罪になった親鸞聖人が御赦免になってから帰郷するまでを過ごした常陸国にある親鸞聖人ゆかりの寺を紹介している。
　「恵信尼消息」や「御伝抄」をはじめとする史料にはうかがい知る事の出来ない伝説化した親鸞聖人像が、これらの寺には伝えられている。義絶された慈信房の墓や「歎異抄」の著者である唯円ゆかりの寺も紹介されている。
　この本に掲載されている真宗の系図には真宗十派の他に珍しく「お東紛争」に際して大谷派から独立した浄土真宗東本願寺派が記されている。茨城県内の真宗寺院として、本願寺派、大谷派、高田派と並んで東本願寺派が記されているところを見ると、大谷派から離脱して東本願寺派に加わった寺院が結構あるようだ。