紙の本
幸せは自分の心が創り出すもの。ほかの何かではなくて。
2011/05/27 21:40
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投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
栗左多里著「ダーリンは外国人」のダーリン、トニー・ラズロさんのエッセイ集。「幸せ」をどうやって育てていくかを3章に分けて語っている。「芽の章」「樹の章」「実の章」だ。さて、なぜ「種の章」がないのだろう? なりゆきでそうなったわけではなく、ないのには理由がある。答えはあとがきに。
いろんな国の言語や文化をご存じなだけあって、いろんな国の考え方やことわざ、格言などが盛り込まれている。トニーさんはとても積極的な人。だから、消極的な私にはちょっと受け容れられないかも・・・という部分もないわけではない。けれど、決して押しつけるわけではなく、こんな感じ方もあるんじゃないかな、というような文章なので、読んでいても気持ちがいい。
それにしても、この方の博識振りには舌を巻くばかりだ。
様々な文化で受け継がれてきた言葉には、受け継がれてきたなりの意味がある。その言葉から何を感じるかは、その人次第。そのままスルーしてしまう人もいるだろうし、座右の銘にしてしまう人もいるだろう。それも自分の人生だから、それでいいんだろう。
最後の章の最後の項にそれが集約されているような気がする。
扉で引用されているのは、出典ははっきりしないが、一般に約800年ほど前にアナトリア地方にあるコンヤ(今のトルコ)に生きたペルシャ人思想家「ルーミー」の詩とされているものだ。
===============
来なさい、来なさい、誰であっても。
たとえあなたが、異教徒、拝火教徒、偶像崇拝者であっても。
我々のこの集会所は絶望のところではないのだから。
たとえ百回も誓いを破ってきた者であっても
さあ、皆来なさい。
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信仰を持つのは悪いことじゃない。でも他の信仰を否定し見下すことによって争いが生まれる。広い心でまずはいろんなことに耳を傾け、どれを自分に当てはめるかは、そこで決めていけばいい。違う考え方の人を否定する必要はないのだ。それが自分に危害を加えようとするものでなければ。あえて自分から争いを作ることはない。
人間だって動物。縄張り争いをするのも動物であるがゆえの習性だろうか。だとすると、戦争・紛争はなくならないのか? いや、違うと思う。人間には「理性」があるじゃないか。「道徳」という素敵なものを作りだしているではないか。相手の心や立場を想像し、思いやるという力が備わっているではないか。
それでもなお、人間は動物なのだから本能的に戦争は避けられないんだ、といわれるだろうか。
そうではない、という人が増えることを祈る。
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多言語を操る人は、言語感覚を得た上でいろんな文化を(きっと)深く感じていて、その人の感じることを聞かせてもらえるのはとても楽しい時間だ。
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「ダーリンは外国人」他のトニーさん。
こういう考え方ステキだなぁと思います。「嫌い」って言っちゃいけない、っていうのは共感。私もなるべく言わないようにしよう。
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共感できる主張多数、左多里のつぶやきがいい感じに挟まってる。 あの日、マンハッタン近くにいたとの話にはびっくり。
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それぞれの言語は、単純に他の言語に翻訳することができない。背景に違う文化があるからだ。言語を、文化と共に理解しようとしているトニーさんがすばらしい。
そして、大切だが難しいことを易しい言葉で教えてくれる。クレバーな人だと思った。
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ダーリンは外国人に出てくるトニーさんのエッセイ本。言語マニアとしての面でなく彼のポジティプシンキングの根源的な部分をいくつかのテーマで語ってくれている。
ページ数も多くなく肩の力をぬいてすっとよめる本です。
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★なんだか面倒★貸してくれる人がいたので読んだが、ざっと目を通しただけでもういいか、と。世界各地の言語や文化を引用すればいいってものではないだろう。まったくもって立ち位置が分からなかった。
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『ダーリンは外国人』のダーリン、トニー・ラズロ氏のエッセイ。
あまり時間をかけずにスルスルと読了できました。
共感できるところは非常に多いけれど、ガツン!とやられるフレーズは
残念ながらなかったかな。。。
【収録内容】
・芽の章
01 「嫌い」は禁止
02 ほどほどに
03 中毒は自ら選べ
04 「訊いてみよう」主義
・樹の章
01 躁と鬱のまんなかで
02 我よいこと思う、ゆえによい我あり
03 それでも人を信じよう
04 したいこと・できること・やるべきこと
05 節目を前にして
06 自立してから結ばれよう
・実の章
01 「黄金律」より「黄金判断力」
02 こっそり「一日一善」
03 私の幸せ、あなたの幸せ
04 愛するために生まれたのだ
05 平和は訪れるのを待つものではない
06 どうぞ、ご一緒に
・あとがき
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言語マニアのトニーによる、初の書き下ろしエッセイを文庫化。トニーオリジナルの幸せの秘訣と哲学を、深くやさしく語っていく。イラスト満載のエッセイ集。「幸せ」って、ひとりひとりが大事に育てていくものらしい。水をやったり陽に当てたり、肥料を工夫してみたり・・・。トニーが世界の言語や文化から学び、今まで大切にしてきた知恵や考え方を、「幸せの道しるべ」として紹介する。
(本書カバーより引用)
小栗左多里著「ダーリンは外国人」のダーリン、トニー・ラズロさんのエッセイ集。
「幸せ」をどうやって育てていくかを3章に分けて語っている。「芽の章」「樹の章」「実の章」だ。さて、なぜ「種の章」がないのだろう? なりゆきでそうなったわけではなく、ないのには理由がある。答えはあとがきに。
いろんな国の言語や文化をご存じなだけあって、いろんな国の考え方やことわざ、格言などが盛り込まれている。トニーさんはとても積極的な人。だから、消極的な私にはちょっと受け容れられないかも・・・という部分もありはする。けれど、決して押しつけるわけではなく、こんな感じ方もあるんじゃないかな、というような文章なので、読んでいても気持ちがいい。
それにしても、この方の博識振りには舌を巻くばかりだ。
様々な文化で受け継がれてきた言葉には、受け継がれてきたなりの意味がある。その言葉から何を感じるかは、その人次第。そのままスルーしてしまう人もいるだろうし、座右の銘にしてしまう人もいるだろう。それも自分の人生だから、それでいいんだろう。
最後の章の最後の項にそれが集約されているような気がする。
扉で引用されているのは、出典ははっきりしないが、一般に約800年ほど前にアナトリア地方にあるコンヤ(今のトルコ)に生きたペルシャ人思想家「ルーミー」の詩とされているものだ。
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来なさい、来なさい、誰であっても。
たとえあなたが、異教徒、拝火教徒、偶像崇拝者であっても。
我々のこの集会所は絶望のところではないのだから。
たとえ百回も誓いを破ってきた者であっても
さあ、皆来なさい。
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信仰を持つのは悪いことじゃない。しかし、他の信仰を否定し、見下すことによって争いが生まれる。広い心でまずはいろんなことに耳を傾け、どれを自分に当てはめるかは、そこで決めていけばいい。特に違う考え方の人を否定する必要はないのだ。それが自分に危害を加えようとするものでなければ。あえて自分から争いを作ることはない。
人間だって動物。縄張り争いをするのも動物であるがゆえの習性だろうか。だとすると、戦争・紛争はなくならないのか? いや、違うと思う。人間には「理性」があるじゃないか。「道徳」という素敵なものを作りだしているではないか。相手の心や立場を想像し、思いやるという力が備わっているではないか。
それでもなお、人間は動物なのだから本能的に戦争は避けられないんだ、といわれるだろうか。
そうではない、という人が増えることを祈る。
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如何に人生を有意義に過ごすか、肩肘張らないエッセイがさらりと読めます。各国の多様な考え方も学べます。
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あくまで「トニー流」なので、もちろん私と違う考えのこともあります。でも、幸せを手探りで、試行錯誤で探していくのは誰も同じ。トニー流の幸せをちょっと覗いて、自分なりの幸せを栽培する方法を見つける&思い出してみるのもいい。
私は20ページの「左多里のつぶやき」にハッとしたなぁ…。
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「幸せになる」と謳う本はあまり好きではないが、トニー&左多里さんの著書が好きで、手にとった。
芽の章、樹の章、実の章に分かれていて、自分が楽しく生活することから始まり、他人と仲良くするには、世界が平和になるには…というように内容が広がっていく。
一冊読み終わったあとには、あたたかい気持ちが一本の樹に成長したように思える。
トニー氏は言語好きなので、いろんな国・民族のことわざや名言を紹介しているのも面白い。
あと、頁の下がパラパラマンガになっているのも可愛らしい。
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「ダーリンは外国人」「頭ン中」シリーズをもってます。(大の字シリーズはまだ手にしてませんが)
小栗さんとのおしどり夫婦のかけあい?が、愛が感じられて読んで素晴らしいご関係。。。って、思います。お二人と、生まれた子供のトニーニョとともにお母様も含めて、ご家族のファンです。
それで、トニーさん自身の著書も興味があって手にしました。
ことわざと教訓を、トニーさんならではあらためて、解釈しなおして「なるほど」と勉強になります。
しかし、日本語お上手。私より、上手だ。(´・ω・`)
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「ヘッジ型黄金の中庸」、「背負っている荷物が割れた時は、肩を休めることができる」、「愛し合うということは、お互いの顔を見つめることではなく、むしろ同じ方向を一緒に見つめることだ」、「「目には目」をずっとやっていれば、人類はみんな目が見えなくなるぞ」、「自利利他 :航空会社の酸素マスク」