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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の貴重な戦争体験。太平洋戦争開戦から終戦まで。教科書になはい実感の籠った貴重な感覚が其処にはある。後世に伝えたいものだ。
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ぼくの父はこの3月10日(9日深夜)の空襲で焼け出されています。その話の続きはもう聞けないので、何かを知りたくて読んだのかも。
空襲に遭った人たち、ひいてはあの戦争のなかで市民がどんな気持ちで日常を過ごしていたか、時代の空気とでもいうのでしょうか、そういうことが知れて、とても参考になりました。
語り継いでいかなければいけない話です。
[10.3.3]
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[ 内容 ]
昭和十六年、東京下町の向島。
いまや少年少女も戦士となり、すべてが戦争にくみこまれる激動の日々が幕をあけた。
本書は、戦時下に必死に生きた一少年が、何を考え、喜び、悲しみ、どう生きぬいたかの物語である。
[ 目次 ]
プロローグ 真珠湾攻撃と日本人―昭和十六年
第1章 悪ガキと忠君愛国―昭和十七年
第2章 軍国訓練と中学生―昭和十八年
第3章 鬼畜米英と防空壕―昭和十九年
第4章 「盲爆」と本土決戦―昭和二十年(1)
第5章 三月十日と焼死者―昭和二十年(2)
エピローグ 天皇放送と煙草一本―昭和二十年(3)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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誰が悪いとか、どっちがひどいことをしたとか、そういうことは良く分からないけど、こんな暮らしをする時代が二度と来てほしくないと思う気持ちは確か。やっぱ戦争ってやだよ。
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十五歳当時の半藤一利(登場人物)と、現在の半藤一利(語り手)が実際体験してた記憶・思い出と、残っている資料などから第三者的に見えてくる戦局とが、並列して明記されてるので、読むこちら側は、少年の気持ちと一緒に気楽に読み進めながらも、戦争の局面も同時に知る事が出来てとても読みやすかった。あっという間に読んでしまった。
そして、半藤一利らしい、東京大空襲の中でなんとか生き延びた経験を通して、忘れちゃいけない、戦争に対する思いも単に戦争は「悲惨」なだけじゃないことが書かれていたのが特筆。
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半藤さんの、東京・向島を中心にした戦争体験記。空襲よりは、戦争全体の記憶について触れているもので、「昭和史」よりも格段に読みやすい中高生向け。
当時の文化も子どもの視点から扱い、合間に人々がこっそり流す笑い話や、軍歌・勅語への反発が入っていて、いつの時代も人の人らしさが残っていることに安心もする。空襲のエピソードは、千葉方面へ逃げて一命を取り留めたという祖母から聞いた話と重なった。
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https://blog.goo.ne.jp/abcde1944/e/fb450411da8eb21212ba4dd356cc57e1
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2015/7/20再読。東京大空襲の現場もよく行っているので辛い。救いは、15歳の少年体験で暗くならずに書いていただいていること。★4
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1941年のアジア太平洋戦争開戦から、1945年の「玉音放送」までの戦争の時代を振り返った自伝的な内容。基本的な他の著書で述べられていた内容と重なるが、同級生たちとの記憶の突き合わせがなされた他、資料に即した補注的な記述が書き込まれている。そのため、当時の国民学校生→中学生が戦争の時間をどのように生きたかがより立体的に伝わる内容となっている。時折挿入される当時の噂話や、少年たちの間に流行した「替え歌」の内容も面白い。
プリマー新書というメディアの特質からか、著者の戦争観や戦後に対する見方がいつになく率直に語られているようにも感じられた。戦後日本のアメリカニズムについて、面白半分に機銃掃射されて追いまくられ、死を覚悟したことのある人間がそんなに簡単にアメリカを好きになるはずがないという記述にはハッとさせられた。