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告白 みんなのレビュー

文庫 第6回本屋大賞 受賞作品 第29回小説推理新人賞 受賞作品

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みんなのレビュー3,292件

みんなの評価4.1

評価内訳

3,261 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

一冊の本を数時間で読了したのは久しぶり。それほどに惹かれる内容だった。

2010/05/09 19:53

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る

昨年、話題になった作品だが、文庫化を機に購入。
思いの外、薄いと思った。

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」
我が子を亡くしたシングル・マザーであった女教師の告白で、本書は始まる。
中学1年のクラスを受け持っていた教師は、3学期の終業式の日に、我が子を殺した犯人と思われる少年2人を仮名を使いながらも、すぐに特定できるように犯行の状況を淡々と話すのだ。
そうして、話し終えたあと、ある復讐をしたと語り、学校を去っていく。

その後、語り部を変えながら、5人の告白が綴られていく。
1人の少女の死を巡る5人の告白。
なぜ、彼女は死ななければならなかったのか。
その原因について、少しずつ近づいていき、そしてまた新たな事件が起こり・・・。

本書を手に取ったのが今日の昼前だった。
そして読み終えたのが、夕方。
数時間で一冊の本を詠み終えたのは、どれくらいぶりだろう。
そのくらい、途中で本を読む手を止めることができなかった。

本書の評価は分かれるようだ。
悪く評価する方々の意見には、「後味が悪い」「科学に関する知識が薄い」「HIVという病気の扱い方に疑問を持つ」といった者が多いように思える。
確かに後味のよい作品ではない。
登場する人物は、どこかしら皆が自己中心的というか、責任転嫁ばかりというか。
そして、女教師の復讐方法もあまりに重い。救いがない。
書かれている知識の浅さも、確かにある。
不自然さを感じる部分も少なくはない。

しかし、新人作家のデビュー作とは思えないほど、私はこの小説に惹き付けられた。この文章に飲み込まれた。
少年たちは、本当は何がしたかったのか。何を望んでいたのか。
登場人物の行動の裏には何が隠れているのか。
それが知りたくて、ページをめくっていった。
一番知りたかったのは、女教師の本心だったのかもしれない。
本当に復讐に燃えていたのか、それとも少年たちの更正を願ったのか。

最後に全ての答えを知り得たとは言わない。
しかし、読み終えたあとは、ただ何となく気味が良かった。
私は性格が悪すぎるのだろうか(苦笑)。
ある種の爽快感を得たのも事実である。

少年法やイジメ、子供の育て方など、いろんな問題を含んだ作品であるのかもしれない。
だが、そんなことは横に置いておいて、ただ単純に楽しんだ。

淡々と語る女教師の独白から始まる「告白」。
そのあとに、感情的になったり、自己陶酔に走ったりしながら、繋がっていく「告白」。
すべての「告白」をまだ聞き終えていない気もする。
ほかの登場人物の「告白」も気になるところだ。

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紙の本

復讐

2010/05/24 12:09

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

一章を読み終えた段階では、そんなバカなと荒唐無稽な導入部分にちょっと辟易とさせられかけるが、この作品二章からぐっと面白くなってくる。少年犯罪を基本テーマに取り扱っているのだが、関わった人間それぞれの視線から事件を語らせる事で、物語が進んでいく。物語の展開が、その事件に関する色々な人の見解の違い、によって転がっていくのが面白い。それまでの正義が、ある人から見ればまるで悪意の塊に見えたりという。そしてその誤解や偏見が、さらに悲劇を生んでいくという構成だ。
中学校の女教師の娘が、学校のプールで溺死するという事件が発生する。当初こそ事件として扱われたが、その女教師は自分の担任するクラスの男子二人が、自分の娘を殺したのだという事に気が付いてしまう。その女教師はその事をクラス全員に告げた上で、警察に知らせる事はしないという。さらに学校も止めると言った教師だったが、最後に恐るべき復讐を実行した事を告げたのだ。その復讐に怯える男子生徒二人。そしてその事実を知らされた親兄弟の思惑。微妙に二人を取り巻くクラスの雰囲気も変わっていく。そしてその事実を知らない新任の教師は、いじめを受けている少年Aと、学校に来なくなっている少年Bを熱過ぎる情熱で何とか救おうとする。しかしその熱い情熱こそ実は・・・。
一章ごとに視点(語る人物)が変わり、その中で徐々に真実が見えてくる。殺意のありか、真実の黒い悪意はどこにあったのか。そもそもそんな物は、存在したのだろうか。驚愕のラストには、思わず息を飲む。
読み口のバランスも非常に良いと感じた。やたらと導入部分が長かったり、読者を混乱させる為だけの記述が多かったりなんて作品もある中、本作品は読んでいて間延びせず、各章の切れ味も良くて読み飽きない。導入部こそ静かではあるが、ラストは結構派手な感じになっていくのも好印象。
ただ実際に起きた事件などにも主観的な意見が言及されているのが、人によってはちょっとうるさく感じるかもしれない。でもその部分は物語の構成の一つ、くらいに受け取って、「社会派作品」とかで読むのではなく、一つのエンタメ作品として読めば、非常に面白く読める作品だと思う。

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紙の本

母親という描写

2016/02/28 05:17

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:29歳 - この投稿者のレビュー一覧を見る

湊かなえさんの作品を初めて読んだのがこの「告白」でした。

最愛の娘を亡くした教師が、教師という立場で、
その犯人である生徒とその母親、焦点を変えながらその真相が語られる終始。

犯人がはじめにわかっっている。
しかし、その手口や動機が知りたくなるわけでもなく、
読み進めるうちに、何か違うものに強く惹きつけられてしまうのでした。

この作品はミステリーという分野というより、母親という存在の描写。
娘を殺された母親、その犯人の母親、どちらにも関与していない母親。

何かしら「母親」という描写に
強いこだわりを持っているのではないかと感じました。
後の作品「母性」にもつながる、湊かなえさんの母親に対する描写は
共感もあり、恐怖もあり、痛快でもあり
読み終えた後にも、物語の余韻として心の深くに、重たく残りました。

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紙の本

著者の代表作

2022/08/13 16:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:E司書 - この投稿者のレビュー一覧を見る

私の娘は事故死ではなく殺されたのです。衝撃の告白から展開するストーリーに読むほどに引き込まれていく。娘を亡くした教師、犯人A、犯人B、犯人の母親等、事件に関わるそれぞれの告白形式で物語は進みラストは思わぬ展開に・・・。復讐は何をもたらすか。読み終えたとき独特の感慨がある。

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紙の本

渡邊少年の母のその後は・・・

2022/06/06 09:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カレイの煮付 - この投稿者のレビュー一覧を見る

渡邊少年の母のその後は、どうなったのだろうか・・・。読者に、自分で、その後を考えさせる内容であった。

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電子書籍

6つの章

2021/08/18 06:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

それぞれが違う人間の視点から書かれています。なにより、簡単に殺人を犯す中学生の心理が、恐ろしく、はかりしれなくて……。ドラマ化された作品の原作ですが、ドラマを見た方、ぜひ、こちらも読んで欲しいです

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電子書籍

ちょっと怖いけど読み始めたら止まらない!

2021/04/01 09:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

友人に勧められ、話題になっていた小説だったので読んでみました。
ある教師の娘が亡くなった真相が数人の生徒と教師本人の視点から細かく描かれ、明らかになっていきます。ラストには寒気がしました。

読み始めたら止まらなくなります!

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電子書籍

告白

2020/08/20 07:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オレンジ自由国 - この投稿者のレビュー一覧を見る

私は本屋によったとき、これがふと目に入ってきました。シンプルな表紙にひかれ、読んでみると、どんどん話の中へ吸い込まれるほど夢中になれる本です。

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紙の本

恐るべき復讐劇のうえ、登場人物の思想があり得るなと思う範囲で悲劇的な方向に進んでいく怖さ有りでした。

2020/01/29 00:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

恐るべき復讐劇のうえ、登場人物の思想があり得るなと思う範囲で悲劇的な方向に進んでいく怖さ有りでした。ここまで冷酷な復讐が必要だったかという疑問はありつつも、確かに他人の命の価値など一顧だにしない少年A・Bの思想は理解できないし、嫌悪感を感じざるを得ない。よって、崇拝する母に褒められたい、認められたいという欲求を歪んだ形で実現するために凶悪事件を楽しむ少年Aが、結果的に自分の母親を爆殺するという結末もむしろ当然と支持したくなるのが不思議。加害者も被害者も無い歪んだ社会の殺し合いゲームといった感じでした。さて、実に効果的な復讐を果たした森口悠子は何を考え、これからどういう人生を送っていくのだろうかが気になる。確かに法に委ねても、犯人が少年であればいたって軽い刑で済んでしまうし、少年2人には自首するという選択肢が何時でもあったことを考えると、森口悠子の復讐も止むを得ないかなと思いつつも、やはりちょっと違うかなという感じも。何とも難しい問題ですね。
 さて、この著者の作品は、暗いくておぞましいという印象で避けてきたが、786:『山女日記』を読んでむしろ明るい楽天的性格の人に感じたので俄かに興味が湧いた次第。取り敢えず初期作品から読んでみたが、おぞましいといった感覚よりも難しい設定をしたなというのが感想。程度の差はあるけど、社会一般でも似たようなやられたからやり返す式の復讐の連鎖はいくらでもあり、何処か遠くでのとか、小説の中での話として済まされない現実味を感じさせる作品でもある。

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紙の本

冒頭とラストが衝撃的

2019/11/16 00:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:AI - この投稿者のレビュー一覧を見る

冒頭の教師の告白から目が離せない展開が続き、ラストは衝撃的だった。主要な関係者ごとの時点で徐々に事件の真相がつかめていくところが面白かった。未成年の犯罪を生々しく扱っていて賛否両論の作品だと思うが、さすが大ヒット作というべき傑作。

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紙の本

救いのない終わり方

2019/06/20 19:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

湊かなえの『告白』を読みました。
学校が舞台で、ちょっと、読むのにしんどいとこもありましたが、よくできた作品です。
作家の力量を感じますが、救いのない終わり方で、あんまりひとにはおすすめできないな、と思いました。
でも、自分はこの人のちがう作品をまた読んでみようと思っています。

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紙の本

独特の雰囲気

2017/06/30 17:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:deka - この投稿者のレビュー一覧を見る

ドキドキする場面があるわけではなく話の展開の仕方が独特で面白いというか興味深いものだった。読後が今まで体験した事のない感覚だった。

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紙の本

視点を移すことで明かされていく真実

2017/02/15 15:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る

同じ出来事をそれぞれの目線からモノローグで語っていく形式が採られている。最初の森口悠子の語り口調に違和感があるものの、すいすい読める小説です。
森口悠子が行った復讐劇はなかなか手を込んだもので、さすがミステリーだと思う。そしてモノローグという形式がそれぞれの登場人物の特徴をあぶりだしていると感じる。たとえば下村直樹の母。日記というモノローグの形式を通じて、この人の親ばか貴婦人ぶりが狂気じみているように描かれている。また直樹自身がプライドだけが高い小心者で、それがこの事件を悲惨なものにした原因であることが様々な視点から表現されている。そして渡辺修哉の母に対する屈折した感情。それも最初の森口の会話からはわからないが、なるほど、あの時修哉はこう思っていたのかと答え合わせできるところもよい。

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紙の本

良くも悪くもエンタメ小説

2016/09/29 19:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DnDn - この投稿者のレビュー一覧を見る

面白かった。続きが気になり一気に読みました。
これはかなり個人差があるけれど、読み終わったあと後味の悪さより、ある種の爽快感があった。
ただ、何か考えが変わっただとか心が大きく動いたとかいうのが私はこの本ではなかった。
思春期の負の感情にがんじがらめになってしまう心情を共感したくらいだった。

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紙の本

面白い!

2016/01/26 14:39

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投稿者:すもも - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて湊かなえさんの本を読んだのがこの作品。面白くてこの作品をきっかけに湊かなえさんの様々な本を読むようになりました!

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