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紙の本
素晴らしい話の連続
2020/06/16 21:21
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
又次が出る度ごとにいい!この真っ直ぐで正義感の強さが大好きで、また、料理を食べただけで、手入れのしていない包丁での料理と見抜く。これは何者?と思ってしまいます。澪は今回も苦難の連続。それを機転でもって克服していく姿に共感するこのシリーズの素晴らしさを感じつつ、最後の話では、澪が味付けに失敗したことに対して、りうが澪を諭す場面が印象的。常に人の言うことを聞く素直さの大切さを感じさせるとともに、情をかけすぎるのもダメということもよく伝わりました。本当に素晴らしいシリーズものです。
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春樹暮雲
2020/02/28 07:32
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高田郁さんの人気シリーズ「みをつくし料理帖」の3作め。
この巻でも四つの料理とともに四つの短編が収められている。
巻末付録「澪の料理帖」に掲載されている料理名は「「う」尽くし・梅土佐豆腐」「ふっくら鱧の葛叩き」「ふわり菊花雪」「こんがり焼き柿」で、「ふわり菊花雪」は名前だけでは何の料理かわかりませんが、これは山芋を使った料理。
表題作「想い雲」は主人公である女料理人澪と幼い頃に別れた友野江(今は吉原で伝説の花魁あさひ大夫となっている)の物語である。
テーマにあるのは「春樹暮雲」という言葉で、「遠く離れて生きる友ふたり。片や、春に芽吹く樹を眺めて相手を想い、片や、日暮れの雲を見て相手を想う」ということらしい。
作中では澪のよき相談相手でもある青年医師源斉が澪に伝えている。
この作品に出てくるのが、大阪では夏の風物詩でもある鱧。
ところがこれは現代でもそうだが、関東ではあまり人気がない。
そもそも骨が多くて料理も難しい。
野江のいる吉原の店に呼ばれて、澪は鱧を料理する。
そして、野江をすれ違うような逢瀬が待っている。
この連作短編集にはそもそも「想い」が幾重にも描かれている。
澪と野江の「想い」。澪が謎の浪人小松原に寄せるほのかな「想い」。澪の修業先のご寮さん芳のいなくなった息子への「想い」。そして、澪が働く「つる家」で奉公しているふきの弟への「想い」。
それらがこの3巻でのそれぞれのテーマになっている。
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またまた人情に泣かされました。
2016/11/29 09:07
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
またまた人情に泣かされました。料理を軸にきめ細やかな人情を描いた描写・展開に感動です。料理で人々を喜ばせたいという主人公・澪の直向きな熱意とそれを取り巻く人々が実に温かいのです。本当の思いやりの世界ですね。
シリーズ化も本格化ですね。巻頭に地図と主な登場人物紹介がついたのは嬉しいですね。
メモを書くのを暫くサボっていたらすっかり内容がうる覚えになってしまったため、省略とします。
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愛のかたち
2015/12/18 00:28
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回も泣き通し。特に野江ちゃんとの再会、これまた花魁たちの粋な計らい。ステキ過ぎます。野江ちゃんから託された物も、心がこれでもかってほどこもってるし。源斎先生の「春樹暮雲」、澪ちゃんだけでなくわたしの心にもしみ込みました。ありがとうございます。ふきちゃんが、薮入りで健坊をつる屋につれてこれなかったワケ、、そういうことか。ふきちゃんが幸せなのはなによりなんだけど、、うまくいかないんだな。幼い健坊、そりゃつる屋で一緒に過ごせるのが何よりだけど、大人たちの考えでわたしも目が覚めた。そういう厳しさも大切なんだな。優しいばっかりが愛じゃないんだ。健坊、いまは小さくて大人の気持ちなんて、わからないだろうけど、大きくなったらきっと感謝するはず。だから、めげずに頑張って。会えないかもしれないけれど、見守ってる人はいるんだよ!
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こいつぁいけねぇ
2015/04/09 16:55
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投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「こいつぁいけねぇ」というのは、
ヒロイン澪の勤める店の主、種市が
澪の料理に唸ってほとんど言葉にもならない絶賛を表す言い方である。
この言葉が、まさにこの巻を言い表すのにぴったりだった。
料理の物語というだけでなく、『みをつくし」のシリーズは人の情の物語である。
いつもそうなのだが、今回は題にも現れているように、とくにその要素が強いように思う。
そして料理と人の心のドラマとの幸せな合体。
これまでにも増して、澪の料理の季節と食材の組み合わせ、さじ加減の妙味のように
見事な出来に仕上がっていると思う。
絶品である。
とくにやはり表題作だろうか。
花魁となった「野江ちゃん」との絆はやはり物語のハイライトなのだろう。
様々な絆が描かれるが、どれも今後がどうなるかはわからない。
これからがまた楽しみである。